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title: "クラウドフレア、AIエージェント向け開発スタックを丸ごと買収 株価は売上高の49.5倍"
description: "クラウドフレアはDenoのランタイムチームとViteツールチェーンの開発元を買収し、自社開発のデータレイヤー「Basin」も立ち上げた。AIエージェントが自社ネットワーク上でソフトウェアを書き、実行し、保存するようになるとの賭けだ。買収額はいずれも非公開で、経営陣は成長率の見通しを31%に引き下げた。"
publisher: "The Inference"
section: "Platforms"
published: 2026-10-14T17:13:14.119Z
modified: 2026-10-14T17:13:14.119Z
canonical: https://theinference.org/article/cloudflare-is-buying-the-whole-stack-ai-agents-build-on-and-the-stock-trades-at-49-5-times-sales/ja
language: ja
keywords: "Cloudflare, Acquisitions, Developer Tools, AI Agents, Valuation"
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# クラウドフレア、AIエージェント向け開発スタックを丸ごと買収 株価は売上高の49.5倍

> クラウドフレアはDenoのランタイムチームとViteツールチェーンの開発元を買収し、自社開発のデータレイヤー「Basin」も立ち上げた。AIエージェントが自社ネットワーク上でソフトウェアを書き、実行し、保存するようになるとの賭けだ。買収額はいずれも非公開で、経営陣は成長率の見通しを31%に引き下げた。

[クラウドフレア](https://theinference.org/markets/companies/cloudflare)は今、AIエージェントが書いたソフトウェアが行き着く3つの場所をすべて握った。それを作るツールチェーン、動かすランタイム、そして成果物を保存するデータベース。AIコーディングエージェントがどこで開発するかをめぐる意図的な領有宣言であり、売上として計上される実態がまだ生まれていない段階で、市場に前払いを求めている。

## ツールチェーン、ランタイム、データレイヤーを一社で握る

[クラウドフレアは10月9日、Denoのチームが加わると発表した](https://blog.cloudflare.com/deno-joins-cloudflare/)。Denoがオープンソースで公開してきたWorkersモデルの実装「celld」を、同じくオープンソースのWorkersランタイム「workerd」へ統合する[1]。Node.jsを作ったライアン・ダール氏と、Denoの共同創業者バート・ベルダー氏がセルフホスティング(自前環境での運用)の取り組みを主導する。Denoのランタイムと、Workersと競合してきたホスティングサービス「Deno Deploy」は段階的に終了する[2]。買収額は公表されていない。Denoはこれまでに2600万ドルを調達していた[2]。

その前に加わったのが、Viteの作者エヴァン・ユー氏が率いるVoidZeroだ。[同社は6月にクラウドフレアへ参加している](https://voidzero.dev/blog)[3]。VoidZeroの「Vite+」1.0は、JavaScriptランタイム、パッケージマネージャー、テストランナー、バンドラーを1つのコマンドでまとめて管理する仕組みで、9月28日に公開された[3]。このリリースは[週あたりのダウンロード数が200万件に迫っている](https://www.infoq.com/news/2026/10/cloudflare-viteplus-stable/)[4]。

クラウドフレアが自社開発した「Basin」は[10月1日に一般提供を開始した](https://developers.cloudflare.com/basin/)。データをオープンな「Apache Iceberg」形式で同社のストレージ「R2」に蓄えるサーバーレスの分析プラットフォームで、転送料金はかからない[5][6]。ドキュメントにはエージェント向けのセットアップ手順や、機械が読む前提で書かれた「llms.txt」ファイルが並ぶ[5]。

## 「脱出経路」を保守するのは当の門番

Workersのプリンシパルエンジニア、ケントン・ヴァルダ氏はロックイン(囲い込み)批判を退ける。workerdは本番環境で動いているコードそのもので、オープンソースだ。「オープンソースでいて、ユーザーに脱出経路を与えるのは良いビジネスだ」[1]と同氏は話す。ただし同氏は、workerdの「Durable Objects」――このモデルを強力にしている、SQLiteデータベースをそれぞれ備えた個別にアドレス指定できる小さなサーバー――について、単一インスタンスを超えてスケールしたことはないと認める[1]。

事実上、クラウドフレアのネットワーク外でWorkersモデルを動かす唯一のホスティングサービスは消えた。脱出経路は今後、当のクラウドフレア社員の手で作られる。workerdはどこでも無償で動かせる。一方、クラウドフレアに収入が入るのは、コードが同社のネットワーク上で動いたときだけだ。つまり脱出経路があったからといって、課金できたはずの収入を同社は一切失わない。そしてその保守チームには、いまや同社が給料を払っている。

## 先に支払うのは市場、売上の計上は後

[経営陣は2025年2月、AIを「クラウドフレアWorkersのキラーアプリケーション」と呼んだ](https://www.trefis.com/stock/net/articles/618461/what-was-cloudflare-telling-you-before-its-stock-ran/2026-10-13)[7]。売上高成長率は2026年第2四半期に再加速して36%となった[7]。ただし経営陣は翌四半期について、31%へ再び鈍化するとの見通しを示した[7]。既存顧客の売上高純継続率は120%だ[7]。

*Chart: **エージェントスタックを組み上げる中で売上成長率は再加速** クラウドフレアの前年同期比売上高成長率は、2025年半ばの約27%から2026年第2四半期には36%へ上昇した。2026年第3四半期は31%の見通し。*

*クラウドフレアのSEC提出書類に基づく、暦年四半期別の前年同期比売上高成長率(%)。2026年第3四半期(26年7~9月期)の点は8月の決算説明会で経営陣が示した見通しであり、実績ではない。 [7][8]*

先に払っているのは市場だ。年初来の株価リターンは76.4%[7]、売上高の49.5倍で取引されている[7]。一方で同社は過去12カ月間、いまだに売上高の8.1%に相当する営業損失を計上している[7]。

クラウドフレアは製品別の売上高を開示していない[7]。このため、ダウンロード数は開発者がツールを採用しつつあることを示す一方で、それが収入として計上されたことを裏付ける提出書類はまだない。エージェントが書いたコードから課金される利用に至る連鎖は実在し、その大半は今やクラウドフレアの手中にある。ただ、誰もまだ実証できていないのは最後の輪だ。[第3四半期決算は11月5日の引け後に発表される](https://finance.yahoo.com/markets/stocks/articles/cloudflare-announces-date-third-quarter-201500479.html)[9]。

## Takeaway

クラウドフレアはAIエージェントが使うツールチェーン、ランタイム、データレイヤーを取りそろえた。だが、そのスタックが売上として開示書類に現れる前に、市場は売上高の49.5倍を払っている。ダウンロードから課金対象の利用への最後の結び目は、まだ実証されていない。

## Sources

1. [Cloudflare Blog, Kenton Varda and Ryan Dahl, "Deno is joining Cloudflare", 9 October 2026](https://blog.cloudflare.com/deno-joins-cloudflare/)
2. [Tbreak, "Cloudflare acquires Deno to strengthen the Workers programming model", 11 October 2026](https://tbreak.com/cloudflare-acquires-deno-workers/)
3. [VoidZero blog, entries "VoidZero is Joining Cloudflare" (4 June 2026) and "Announcing Vite+ 1.0" (28 September 2026), accessed 14 October 2026](https://voidzero.dev/blog)
4. [InfoQ, Daniel Curtis, "Cloudflares Newly Acquired Vite+ Reaches 1.0 with GitLab CI Support, Hooks, and tsup Migration", 14 October 2026](https://www.infoq.com/news/2026/10/cloudflare-viteplus-stable/)
5. [Cloudflare documentation, "Basin Overview" (general availability 1 October 2026), accessed 14 October 2026](https://developers.cloudflare.com/basin/)
6. [FutureCIO, "Cloudflare unveils open and accessible data platform for developers", 14 October 2026](https://futurecio.tech/cloudflare-unveils-open-and-accessible-data-platform-for-developers/)
7. [Trefis, "What Was Cloudflare Telling You Before Its Stock Ran?", 13 October 2026](https://www.trefis.com/stock/net/articles/618461/what-was-cloudflare-telling-you-before-its-stock-ran/2026-10-13)
8. [Cloudflare, quarterly figures from its SEC filings, retrieved 14 October 2026](https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&CIK=0001477333)
9. [Business Wire via Yahoo Finance, "Cloudflare Announces Date of Third Quarter 2026 Financial Results", 13 October 2026](https://finance.yahoo.com/markets/stocks/articles/cloudflare-announces-date-third-quarter-201500479.html)


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クラウドフレア、AIエージェント向け開発スタックを丸ごと買収 株価は売上高の49.5倍 — The Inference. Canonical: https://theinference.org/article/cloudflare-is-buying-the-whole-stack-ai-agents-build-on-and-the-stock-trades-at-49-5-times-sales/ja
