---
title: "フィギュアAI創業者、コードにつながれたまま348マイル歩行と主張 390億ドルの評価は賃貸ロボット頼み"
description: "9日間続いたトレッドミル歩行は、電源コードにつながれ、時速約2.6キロで動いていた。390億ドルの評価額を、賃貸ロボット1台が稼ぐ額で割ってみれば、耐久の物語と値付けはまだ噛み合っていない。"
publisher: "The Inference"
section: "Hardware"
published: 2026-10-20T17:07:38.145Z
modified: 2026-10-20T17:07:38.145Z
canonical: https://theinference.org/article/figure-s-founder-says-its-robot-walked-348-miles-on-a-cord-the-39-billion-mark-rests-on-rented-robots/ja
language: ja
keywords: "Figure AI, Humanoid Robots, Brett Adcock, Nvidia, Venture Capital, Hardware"
---

# フィギュアAI創業者、コードにつながれたまま348マイル歩行と主張 390億ドルの評価は賃貸ロボット頼み

> 9日間続いたトレッドミル歩行は、電源コードにつながれ、時速約2.6キロで動いていた。390億ドルの評価額を、賃貸ロボット1台が稼ぐ額で割ってみれば、耐久の物語と値付けはまだ噛み合っていない。

フィギュアAIの創業者ブレット・アドコック氏は、ヒューマノイド(人型ロボット)「Figure 03」が[9日間連続でトレッドミルを歩き、120万歩](https://www.humanoidsdaily.com/news/figure-03-nine-day-treadmill-million-steps)――距離にして348マイル(約560キロ)――に達したと明かした。10月20日には2つのメディアがこれを取り上げ、ヒューマノイドが実稼働する機械であることの証拠として伝えた[1][2]。だが、同じ報道の中身は、何が証明されたのかについて別のことを語っている。[独メディアのハイゼ(heise)によれば、ロボットは外部からの有線給電で動いており](https://www.heise.de/en/news/It-keeps-going-and-going-Figure-03-robot-covers-560-km-11493464.html)、距離と日数から割り出した速度は時速約2.6キロ。さらにフィギュアは試験プロトコルもエラー件数も保守記録も公表していない[2]。アドコック氏自身、この走行を、無理な負荷で故障を炙り出すための副次プロジェクトとして始めた[1]。耐久試験はれっきとしたエンジニアリングであり、ロボットを売らず1台当たり月額約1000ドルで貸すフィギュアにとって意味のある話だ[3]。ただし、コードにつながれた歩行が証明するのは脚である。評価額の土台にある事業は、賃貸したロボットが人手を介さずに稼働することだ。

## 本当の証拠は工場の現場にある

フィギュアの実績で最も強いのは、BMWのスパータンバーグ工場での記録だ。Figure 02は[平日に1日10時間のシフトを11か月間](https://www.techtimes.com/articles/328801/20261013/nvidias-reported-1b-figure-ai-investment-prices-startup-above-goldman-sachs-2035-humanoid-market.htm)こなし、9万個超の部品を3万台超のX3に積み込み、シフト当たりのサイクル成功率は99%を超えた。2026年4月までに、Figure 03も40台が同工場に導入された[3]。これに対し、9月のHelix 2.5の結果――システムが初めて見る30軒の家庭でタスク完了率56%――は、一般用途がまだどれだけ遠いかを示す[3]。5月の荷物仕分けの連続稼働はハードウェアエラーなしに終わったが、このロボット群は充電のために交代で入れ替わっていた[2]。

## 390億ドルの評価額が賃貸ロボットに求めるもの

フィギュアの2025年9月のシリーズCでの評価額は390億ドルで、[ゴールドマン・サックス](https://theinference.org/markets/companies/goldman-sachs)が2035年の世界のヒューマノイド市場全体に見込む380億ドルを上回った[3]。[本誌のトラッカー](https://theinference.org/article/google-s-gemini-made-apptronik-s-robot-land-7-straight-shots-from-video-alone-jabil-is-the-only-listed-stock)が現在示すフィギュアの評価額は342億2000万ドルで、ラウンド時の水準を下回る2つ目の価格シグナルだ[4]。1台年1万2000ドルの賃料で計算すれば、この評価額が前提とするのは約325万台年分の賃料収入である。BotQの設計能力である年産1万2000台では約271年分、[Apptronik](https://theinference.org/markets/companies/apptronik)の投資家が同社のヒューマノイド「アポロ」に期待する1台年8万ドルでも約41年分だ[3][4]。一方、[エヌビディア](https://theinference.org/markets/companies/nvidia)がフィギュアにさらに10億ドルを出資すると報じられている。フィギュア自身は、ベラ・ルービン(Vera Rubin)GPU向けに35億ドルの計算資源(コンピュート)調達を確約しており、その調達は[Nscale](https://theinference.org/markets/companies/nscale)を通じて行う。Nscaleはエヌビディアが支援するクラウド事業者で、フィギュア自身の株式も保有している[3]。エヌビディアの投資家自身が、エヌビディア製チップに受注をもたらす需要の一部を、資金面で支えている構図だ。

*Chart: **390億ドル÷1台年あたり賃料÷BotQ年産1万2000台=何年分の生産量か** フィギュアAIの390億ドルの評価額を1台年あたりの賃料収入で割り、BotQの年産1万2000台の設計能力で何年分に相当するかを棒グラフにしたもの。フィギュアの賃料1万2000ドルでは約271年、中間値の3万ドルでは約108年、アポロのベンチマーク8万ドルでは約41年となる。*

*算出値であり報告値ではない:390億ドルの評価額÷1台年あたり賃料÷BotQの年産1万2000台。3万ドルの中間値は例示。8万ドルはApptronikの投資家がアポロに期待する水準。出典:TechTimes 2026年10月13日付、The Inference 2026年10月14日付 [3][4]*

## ギャップを埋めるチェックポイント

[2026年上半期に世界で出荷されたヒューマノイドは約1万9100台](https://www.techtimes.com/articles/329197/20261019/openai-confirms-humanoid-robot-2027-demo-competing-companies-it-once-backed.htm)で、前年同期比272%増となった。うち97%超を中国メーカーが生産した[5]。出荷台数は中国に偏っている。西側企業がこの市場で地歩を固める道は、まず工場を経て、次に家庭へと進むことになる。フィギュアがすでに唯一の確たる証拠を持つのは工場で、家庭では成功率がかろうじて半分を超える程度だ。チェックポイントは具体的で、時期も明示されている。BMWでの導入台数の公表、Nscaleがテキサス州バーストウに構えるデータセンターで2027年下半期を目標に進めるベラ・ルービンの配備、そしてHelixの家庭でのタスク完了率が半分を大きく超えて上昇することだ[3]。業界の値付けは、耐久走行の投稿ではなく、契約済みロボットと公表された導入台数に基づくべきだ。トレッドミルが証明するのは脚だ。台数を名指しした企業はまだいない。

## Takeaway

コードにつながれたままのトレッドミル歩行が証明したのは脚で、事業ではない。390億ドルの評価額を賃料で埋めるには、ロボット1台が1年で稼ぐ額の約325万倍が必要になる。同社が名指しできる唯一の確かな証拠はBMW工場で稼働するロボット群であって、一般のケースではない。

## Sources

1. [Humanoids Daily, Figure's Humanoid Has Walked 348 Miles on a Treadmill and It's Still Going, 20 October 2026](https://www.humanoidsdaily.com/news/figure-03-nine-day-treadmill-million-steps)
2. [heise online, It keeps going and going: Figure 03 robot covers 560 km, 20 October 2026](https://www.heise.de/en/news/It-keeps-going-and-going-Figure-03-robot-covers-560-km-11493464.html)
3. [TechTimes, NVIDIA's Reported $1B Figure AI Investment Prices Startup Above Goldman Sachs' 2035 Humanoid Market, 13 October 2026](https://www.techtimes.com/articles/328801/20261013/nvidias-reported-1b-figure-ai-investment-prices-startup-above-goldman-sachs-2035-humanoid-market.htm)
4. [The Inference, Google's Gemini made Apptronik's robot land 7 straight shots from video alone; Jabil is the only listed stock, 14 October 2026](https://theinference.org/article/google-s-gemini-made-apptronik-s-robot-land-7-straight-shots-from-video-alone-jabil-is-the-only-listed-stock)
5. [TechTimes, OpenAI Confirms Humanoid Robot With 2027 Demo, Competing With Companies It Once Backed, 19 October 2026](https://www.techtimes.com/articles/329197/20261019/openai-confirms-humanoid-robot-2027-demo-competing-companies-it-once-backed.htm)


---

フィギュアAI創業者、コードにつながれたまま348マイル歩行と主張 390億ドルの評価は賃貸ロボット頼み — The Inference. Canonical: https://theinference.org/article/figure-s-founder-says-its-robot-walked-348-miles-on-a-cord-the-39-billion-mark-rests-on-rented-robots/ja
