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title: "インテル、新AI GPUで480GBを前面に 自社カードは160GB、株価は3.2%下落"
description: "インテルは10月12日、オープン・コンピュート・プロジェクト(OCP)サミットで2021年以来となるデータセンター向けAI GPUを発表し、顧客へのサンプル出荷が始まったと明らかにした。前面に出る480GBというメモリー容量はパートナー製カードのもので、インテル自社のカードは160GB。当日の株価は3.2%下落した。"
publisher: "The Inference"
section: "Silicon"
published: 2026-10-13T01:13:33.221Z
modified: 2026-10-13T01:13:33.221Z
canonical: https://theinference.org/article/intel-leads-with-480-gb-of-memory-for-its-new-ai-gpu-its-own-card-carries-160-gb-and-the-stock-fell-3-2/ja
language: ja
keywords: "Intel, Nvidia, AMD, GPUs, AI Chips, Data Centers"
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# インテル、新AI GPUで480GBを前面に 自社カードは160GB、株価は3.2%下落

> インテルは10月12日、オープン・コンピュート・プロジェクト(OCP)サミットで2021年以来となるデータセンター向けAI GPUを発表し、顧客へのサンプル出荷が始まったと明らかにした。前面に出る480GBというメモリー容量はパートナー製カードのもので、インテル自社のカードは160GB。当日の株価は3.2%下落した。

## インテルのAI推論カード、ようやく名前がついた

[インテル](https://theinference.org/markets/companies/intel)は10月12日、米サンノゼで開かれたOCPグローバルサミットで、2021年の「ポンテ・ヴェッキオ」以来となる商用のデータセンター向けAI GPU「インテルGPU Dシリーズ」を発表した。[旧コード名は「クレセントアイランド(Crescent Island)」](https://www.servethehome.com/intels-crescent-island-ai-server-gpu-gets-a-name-and-specs-meet-the-intel-gpu-d-series/)[1][3]。主力カードの「D270」は350W駆動の空冷式PCIeカードで、FP8演算性能は1.3ペタフロップス、メモリー帯域幅は1.5TB/秒。コストを抑えて推論を回し続ける用途向けの設計で、1枚で最大3000億パラメーターのモデル、8枚なら1兆パラメーターを超えるモデルまで動かせる[1]。顧客へのサンプル出荷はすでに始まっている。価格と発売時期は未定だ[1][3]。

## うたい文句の480GB、作るのはパートナー

インテルが前面に出すメモリー容量は、同社が販売するカードの数字ではない。[同社リリースの脚注](https://finance.yahoo.com/technology/ai/articles/intel-accelerates-open-infrastructure-agentic-193200979.html)によれば、インテルブランドのPCIeカードに搭載されるのは160GBのLPDDR5Xで、設計は「パートナーが480GBまでの柔軟な選択肢を備えたODMブランドカードを製造できる」ようになっているという[1]。技術メディアServeTheHomeの仕様表は両方の構成を示しており、[TechPowerUp](https://www.techpowerup.com/353647/intel-crescent-island-gpu-gets-d-series-name-supports-up-to-480-gb-of-lpddr5x)も160GBがインテルブランドカード固有の仕様だと裏付ける[3][4]。カタログ上で[AMD](https://theinference.org/markets/companies/amd)の「MI450X」(432GB)や[エヌビディア](https://theinference.org/markets/companies/nvidia)の「ルビン(Rubin)」(公称288GB)を上回る480GBという数値は、ODM各社が実際に製造してはじめて実在する[5]。

*Chart: **インテル自社カードは160GB、目玉の480GBはパートナー製** アクセラレーターカード1枚当たりのメモリー容量を示す棒グラフ。インテルD270のODM製造品は480GB、AMD MI450Xは432GB、エヌビディアのルビンは288GB、インテルD270のインテルブランドカードは160GB*

*アクセラレーターカード1枚当たりのメモリー容量(GB)。インテルの数値は2026年10月12日の発表資料による。インテルブランドカードが160GB、480GBはODM向けの設計オプション。AMDのMI450X(HBM4で432GB)とエヌビディアのルビン(288GB)はTweakTownが未発売品として報じた数値。 [1][3][4][5]*

## 株価急騰の中身はCPU、GPUは4度目の挑戦

ポンテ・ヴェッキオの後継は、ここに至るまでに2つが中止されている。2023年の「リアルトブリッジ」と、2025年の「ファルコンショアーズ」だ。クレセントアイランドは昨年のOCPサミットで、コスト最適化型の暫定品として発表された[3]。サーバーベンダーによる量産投入は2027年まで待たれるとServeTheHomeはみている[3]。一方、[今年183%の上昇を続ける株価](https://theinference.org/article/ai-s-price-wave-reaches-the-processor-intel-up-to-20-qualcomm-10-tsmc-next)の支えは、もう一つの製品ラインにある。[2026年4~6月期の売上高は161億ドルで、前年同期比25.4%増となった](https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&CIK=0000050863)。[Yahoo Finance](https://finance.yahoo.com/technology/article/intel-aims-to-boost-ai-turnaround-with-new-gpu-chips-to-take-on-nvidia-192916083.html)は、この急騰をGPUではなく、AIインフラの構築で高まるCPU需要によるものと分析している[8][2]。発表当日、株価は3.2%下落して101.35ドルとなった[2][6]。

*Chart: **急騰の原動力は2026年4~6月期の売上高161億ドル(前年同期比25.4%増)** インテルの四半期別売上高を示す縦棒グラフ。2023年7~9月期から2026年4~6月期まで、142億ドルから上昇を重ね、2026年4~6月期にはこの期間で最高の161億ドルに達した。同四半期は強調表示*

*米証券取引委員会(SEC)提出書類の四半期数値に基づく、インテルの暦四半期別売上高(単位は10億ドル)。2026年4~6月期は161億ドルと前年同期比25.4%増で、表示した12四半期で最大となった [8]*

## エヌビディアのラックに対抗する「開かれた車線」

だが、対抗する論理は実在する。高帯域幅メモリー(HBM)は供給が逼迫し、価格も高い。ノートパソコン向けの安価なメモリーであるLPDDR5Xなら、はるかに少ない電力で容量を確保できる[5]。消費電力350ワットの空冷カードは、すでに導入済みのサーバーにもそのまま組み込める。一方のエヌビディアは、推論を[GB300 NVL72――ブラックウェルウルトラGPUを72基、グレースCPUを36基搭載した全面液冷式ラック](https://www.nvidia.com/en-us/data-center/gb300-nvl72/)として売る。ラック全体で最大576TB/秒、チップ1基あたり約8TB/秒という帯域で、D270の1.5TB/秒を大きく上回る[7]。AMDのPCIe競合品MI350Pは、FP8のデンス演算で最大2.3ペタフロップスを発揮するが、消費電力は600ワットに及ぶ[3]。評価軸を、通常のサーバーでのワット当たりトークン数に置けば、インテルには活路が開ける。エーサス、HPE、デル、スーパーマイクロの各社や複数のネオクラウド(新興クラウド事業者)が、この用途のシステムを構築している[2]。インテルはさらに、OCPの作業部会を主導し、ラックより小さい「サブラック」単位のアクセラレーターカードの標準化を進める。エヌビディアのラック型製品はこの形状を使わない[1]。

## 価格も発売時期もベンチマークもない

このカードに必要なのは、価格と発売時期、そして第三者によるベンチマークだが、いずれもまだ存在しない[3][4]。一つでも姿を現すまでは、立て直しのうちGPUが担う部分は、「サンプル出荷中」と付記されたスペックシートにすぎない。そのリスクを引き受けているのは、183%の急騰を抱えたままの株主たちだ。次の読みどころは、今後数週間のうちに発表されるインテルの第3四半期(7~9月期)決算と、数字の付くDシリーズの発表である。

## Takeaway

2021年以来となるインテルのデータセンター向けAI GPUは実在し、サンプル出荷も始まった。だが目玉の480GBはODM(受託設計・製造)向けオプションで、インテルが販売するカードは160GB搭載だ。価格と発売時期、ベンチマークが出るまで、183%に達した株価上昇を支えるのは依然としてCPUである。

## Sources

1. [Intel press release via Business Wire (Yahoo Finance), 'Intel Accelerates Open Infrastructure for the Agentic AI Era', 12 October 2026](https://finance.yahoo.com/technology/ai/articles/intel-accelerates-open-infrastructure-agentic-193200979.html)
2. [Yahoo Finance, Daniel Howley, 'Intel aims to boost AI turnaround with new GPU chips to take on Nvidia', 12 October 2026](https://finance.yahoo.com/technology/article/intel-aims-to-boost-ai-turnaround-with-new-gpu-chips-to-take-on-nvidia-192916083.html)
3. [ServeTheHome, Ryan Smith, 'Intel's Crescent Island AI Server GPU Gets a Name and Specs: Meet the Intel GPU D-Series', 12 October 2026](https://www.servethehome.com/intels-crescent-island-ai-server-gpu-gets-a-name-and-specs-meet-the-intel-gpu-d-series/)
4. [TechPowerUp, Aleksandar Kostadinov, 'Intel "Crescent Island" GPU Gets D-Series Name, Supports Up to 480 GB of LPDDR5X', 12 October 2026](https://www.techpowerup.com/353647/intel-crescent-island-gpu-gets-d-series-name-supports-up-to-480-gb-of-lpddr5x)
5. [TweakTown, Hassam Nasir, 'Intel "Crescent Island" GPUs set to have up to 480 GB LPDDR5X memory with 32 Xe3P cores', 25 August 2026](https://www.tweaktown.com/news/113252/intel-crescent-island-gpus-set-to-have-up-to-480-gb-lpddr5x-memory-with-32-xe3p-cores/index.html)
6. [MoneyCheck, Oliver Dale, 'Intel (INTC) Shares Drop 3.20% Despite Unveiling Advanced GPU D-Series and Xeon 6+ Infrastructure', 12 October 2026](https://moneycheck.com/intel-intc-shares-drop-3-20-despite-unveiling-advanced-gpu-d-series-and-xeon-6-infrastructure/)
7. [NVIDIA, 'NVIDIA GB300 NVL72' product page, accessed 13 October 2026](https://www.nvidia.com/en-us/data-center/gb300-nvl72/)
8. [Intel, quarterly figures from its SEC filings, retrieved 13 October 2026](https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&CIK=0000050863)


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インテル、新AI GPUで480GBを前面に 自社カードは160GB、株価は3.2%下落 — The Inference. Canonical: https://theinference.org/article/intel-leads-with-480-gb-of-memory-for-its-new-ai-gpu-its-own-card-carries-160-gb-and-the-stock-fell-3-2/ja
