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title: "ペイパルの決済、6000万台のAI買い物エージェント「グランス」に搭載　取引量の本格化は2028年"
description: "ペイパルは、米国の端末6000万台超で動くAI買い物エージェント「グランス（Glance）」で唯一の標準決済となった。時あたかも、買収提案が消えて初めて迎える決算発表を数日後に控えていた。エージェント型決済への布石は正しく、費用もほぼゼロ。ただしCEO自身の見通しでは、本格的な取引量が届くのは2028年だ。"
publisher: "The Inference"
section: "Economy"
published: 2026-10-22T02:33:41.321Z
modified: 2026-10-22T02:33:41.321Z
canonical: https://theinference.org/article/paypal-s-checkout-is-inside-glance-an-ai-shopping-agent-on-60-million-devices-but-volume-waits-until-2028/ja
language: ja
keywords: "PayPal, Agentic Commerce, Fintech, Earnings, AI Shopping"
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# ペイパルの決済、6000万台のAI買い物エージェント「グランス」に搭載　取引量の本格化は2028年

> ペイパルは、米国の端末6000万台超で動くAI買い物エージェント「グランス（Glance）」で唯一の標準決済となった。時あたかも、買収提案が消えて初めて迎える決算発表を数日後に控えていた。エージェント型決済への布石は正しく、費用もほぼゼロ。ただしCEO自身の見通しでは、本格的な取引量が届くのは2028年だ。

[ペイパル](https://theinference.org/markets/companies/paypal)は、グランスで唯一の標準決済となった。グランスはインモビ（InMobi）系のAI買い物エージェントで、米国のスマートフォンとテレビあわせて6000万台超に組み込まれている。[10月15日に発表された提携](https://www.tmcnet.com/usubmit/2026/10/15/10464238.htm)で、金銭的条件は明らかにされていない [1][6]。このポジションは正しく、費用はほぼかかっていない。ただ、最高経営責任者（CEO）自身の日程では、数年にわたってほとんど稼がない [2]。だから月曜日の第3四半期決算は、新しいボタンではなく旧来事業に対する審判となる。

## 決済ボタンは今や利用者の動線を追う

グランスでの買い物はこう流れる。写真を1枚アップロードすると、AIのアバターが服を試着し、カートにまとめ、アプリを出ずに支払いまで済ませる [1]。ペイパル側の受け口は[「Agent Ready」と「Store Sync」の2つのサービス](https://www.paypal.ai)だ。加盟店は一度の連携で商品カタログを同期し、コパイロット、[パープレクシティ](https://theinference.org/markets/companies/perplexity)、グーグル、そして今回のグランスを横断して決済を受けられる [3]。チャットGPTの中でも、決済はすでに動いている [4]。商品の発見と購入が1つのエージェント画面に集約されれば、決済ボタンは動線を追う。ボタンを握る者が、マージンを握る。この鎖の一環は、すでにできあがっている。

## 決済レールはある、買い物客はいない

組み込まれた端末の規模に比べれば、グランス自身のサイトによるアクティブなモバイル利用者は1300万人で、米国向け買い物アプリの投入は今年になってからだ [5]。3月からペイパルを率いる[ロレス](https://theinference.org/markets/people/enrique-lores)CEOは、[フィンテック会議「マネー20/20」で](https://finance.yahoo.com/technology/articles/paypal-isn-t-agile-enough-141800433.html)さらに率直にこう語った。エージェント経由の商取引は2027年まで「比較的小さい」ままで、意味のある取引量は2028年まで生まれない、というのがその見立てだ [2]。ボトルネックは、すでにある決済レールから、まだない買い物客の行動へと移った。

## 待つ間を支えるのは旧来事業

第2四半期の売上高は5％増の86億8000万ドルだった [4]。処理コストを差し引いた後の利益にあたるトランザクションマージンドルは1％増の39億ドルだった [4]。営業利益は前年同期比で2四半期連続の減少となっている [7]。ロレス氏は5月に報じられた再編で管理層をそぎ、3年がかりで人員の約2割を減らす。AIのおかげで「今後18カ月で」、かつては3～4年かかったことに取り組める、というのが同氏の説明だ [2]。

*Chart: **売上高は増え続け、営業利益は下落に転じた** ペイパルの四半期別の売上高と米国会計基準（GAAP）の営業利益を示す折れ線グラフ。2024年第2四半期から2026年第2四半期までの推移で、売上高は上昇を続ける一方、営業利益は下落している*

*四半期別の売上高と営業利益（米国会計基準、単位は10億ドル）。ペイパルの米証券取引委員会（SEC）提出資料より作成。 [7]*

## 下支えのない月曜決算

取締役会は、[ストライプとアドベント・インターナショナルによる1株60.50ドル、総額約530億ドルの買収提案を妥当でないと判断した](https://finance.yahoo.com/markets/stocks/articles/paypal-bets-ai-shopping-glance-125831463.html)。ブロックが株式出資のパートナーとして加わると報じられていた提案で、提案側は8月に手を引いた [4]。株価はこの日54ドルまで下げたが、現在は57ドルまで回復している [4]。予想PERは10.3倍で、アナリスト平均の目標株価もほぼ同じ水準にある [4]。

2021年8月に1000ドルを投じていた株式は、9月には200ドルまで目減りした。集計した172社で最悪の成績だ。評価を切り下げられたのは決済事業が崩壊したためではなく、成長プレミアムが消えたためである [8]。経営陣は通期のトランザクションマージンドル見通しを約156億ドルに引き上げた [4]。だが、[本誌が2週間前に取り上げた売り判断](https://theinference.org/article/bofa-rates-paypal-a-sell-with-a-53-target-7-50-under-the-60-50-bid-the-board-turned-away)は、今も弱気論の骨格をなしている。

月曜日の決算を左右する数字は一つ。トランザクションマージンドルがついに売上高を上回る伸びで増えるかどうかだ。

## ポジションは安く、証明は遠い

ペイパルが買い物の行き着く先に、ほぼ無料で旗を立てたことは評価されてしかるべきだ。だが、決済ボタンはたやすい一歩にすぎない。溝が空いているのは取引量で、二つをつなぐ者こそ報酬に値する。その証明は月曜日ではなく、もっと後の話だ。

## Takeaway

グランスに組み込まれた標準決済は、ほぼ無コストで確保したエージェント型決済の正しいポジションだ。ただしCEO自身の見立てでは、まとまった取引量が生まれるのは2028年になってから。だから月曜日の第3四半期決算を左右するのは旧来事業――トランザクションマージンドル（決済利益）の伸びが売上高を上回るかどうかだ。

## Sources

1. [Business Wire via TMCnet, Glance and PayPal Bring AI-Powered Shopping and Checkout to Tens of Millions of U.S. Consumers, 15 October 2026](https://www.tmcnet.com/usubmit/2026/10/15/10464238.htm)
2. [Payments Dive via Yahoo Finance, PayPal isn't agile enough, CEO says, 20 October 2026](https://finance.yahoo.com/technology/articles/paypal-isn-t-agile-enough-141800433.html)
3. [PayPal, Agentic Commerce Services (paypal.ai), accessed 22 October 2026](https://www.paypal.ai)
4. [Yahoo Finance (TIKR), PayPal Bets on AI Shopping With Glance After Its $53 Billion Buyout Collapses, 21 October 2026](https://finance.yahoo.com/markets/stocks/articles/paypal-bets-ai-shopping-glance-125831463.html)
5. [Glance, company site, accessed 22 October 2026](https://glance.com/)
6. [PYMNTS, Personal Shopping Platform Glance Adds PayPal Native Checkout, 15 October 2026](https://www.pymnts.com/commerce/ecommerce/2026/personal-shopping-platform-glance-adds-paypal-native-checkout/)
7. [PayPal, quarterly figures from its SEC filings, retrieved 22 October 2026](https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&CIK=0001633917)
8. [CFO.com via Yahoo Finance, PayPal, Nike and Zoom top the list of market-value losers since 2021, 21 October 2026](https://finance.yahoo.com/markets/stocks/articles/paypal-nike-zoom-top-list-135004757.html)


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ペイパルの決済、6000万台のAI買い物エージェント「グランス」に搭載　取引量の本格化は2028年 — The Inference. Canonical: https://theinference.org/article/paypal-s-checkout-is-inside-glance-an-ai-shopping-agent-on-60-million-devices-but-volume-waits-until-2028/ja
