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title: "力積電子製造、最高売上の持続を自ら保証せず 最新ファブを米マイクロンに18億ドルで売却"
description: "台湾の半導体受託生産(ファウンドリー)大手は台湾証券取引所に対し、強気の売上高見通しについて「メディアの憶測」だとコメントしなかった。3日後に株価は6.76%下落し、同業の半導体株はそろって上昇した。過去最高の数字は事実だ。ただ、それが続くと自ら約束しないという点の方が、より多くを物語っている。"
publisher: "The Inference"
section: "Markets"
published: 2026-10-16T01:33:40.870Z
modified: 2026-10-16T01:33:40.870Z
canonical: https://theinference.org/article/powerchip-won-t-promise-its-record-sales-continue-as-it-sells-its-newest-fab-to-micron-for-1-8-billion/ja
language: ja
keywords: "Semiconductors, Taiwan, Foundries, Micron, Stocks, Analyst Targets"
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# 力積電子製造、最高売上の持続を自ら保証せず 最新ファブを米マイクロンに18億ドルで売却

> 台湾の半導体受託生産(ファウンドリー)大手は台湾証券取引所に対し、強気の売上高見通しについて「メディアの憶測」だとコメントしなかった。3日後に株価は6.76%下落し、同業の半導体株はそろって上昇した。過去最高の数字は事実だ。ただ、それが続くと自ら約束しないという点の方が、より多くを物語っている。

## 経営自身、自社の好況を保証しなかった

力積電子製造(PSMC)は台湾のファウンドリー(半導体受託生産)で、島内の成熟ノード(旧世代)向けチップの生産能力の多くを担う。同社は10月12日、[台湾証券取引所に届け出て](https://tw.stock.yahoo.com/quote/6770.TW)、売上高が今年は毎四半期、前四半期比2桁で伸びるという新聞報道について、「メディアの憶測」だとしてコメントしない考えを示した[1]。届け出が裏付けたのは、「良好な業界環境を反映して」第1~3四半期の売上が毎期増加していることだけだ[1]。

3日後、同社株は6.76%安で終えた。一方、他の台湾半導体メーカーである聯華電子(UMC)、華邦電子(Winbond)、旺宏電子(Macronix)の3社はいずれも5~6%上昇した[1]。当日の材料に、この明暗を説明するものは見当たらない。変わったのは、投資家が取引の前提にしていた成長ストーリーから、会社自身が距離を置いたことだ。

## 過去最高の月次売上高は事実、ただし主因は価格

[9月の純売上高は76億台湾ドル強と過去最高を更新し](https://winvest.tw/Stock/Symbol/Comment/6770)、前年同月のほぼ2倍となった。その要因として届け出が挙げるのは、顧客需要の増加、数量の増加、価格引き上げの3点だ[1][2]。7~9月期の売上高は4~6月期比で約23%増えた[1]。[4~6月期は売上高・利益の両面で市場予想(コンセンサス)を上回った](https://www.ad-hoc-news.de/boerse/news/nebenwerte/powerchip-meldete-17-29-mrd-twd-umsatz-psmc-aktie-liegt-24-44-prozent-unter-dem-hoch/70309123)[3]。

*Chart: **2026年は毎四半期、過去最高を更新** 2026年のPSMCの四半期別純売上高を示す棒グラフ。1~3月期に136億台湾ドル、7~9月期には214億台湾ドルへと上昇*

*四半期別の連結純売上高(億台湾ドル)。企業開示に基づくWin Investの月次表(2026年1~9月)を四半期ごとに合計した。7~9月期の前四半期比約23%増という水準は、同社の台湾証券取引所への届け出と一致する。 [2]*

原動力は価格だ。PSMCは[一部製品で最大40%の値上げを求めている](https://www.newtimespace.com/en/tech/1448393.html)と報じられている[4]。背景にあるのは、AIサーバーの電力需要の高まりだ。電源管理チップやマイコン(マイクロコントローラー)の買い手は、世界最大のファウンドリー、[台湾半導体製造(TSMC)](https://theinference.org/markets/companies/tsmc)が一部から撤退した生産能力に流れ込みつつある。IC設計企業によると、[値上げを見越して発注を前倒しする顧客が一部で出てきており](https://www.trendforce.com/news/2026/10/05/news-ic-designers-reportedly-eye-5-to-double-digit-price-hikes-in-late-2026-early-2027-as-foundry-costs-rise/)、これは幅広い回復ではないという[5]。

*Chart: **2026年はほぼ毎月、売上高が上昇** 2026年1~9月のPSMCの月別純売上高を示す折れ線グラフ。46.2億台湾ドルから76.7億台湾ドルへと上昇*

*月次の連結純売上高(億台湾ドル、2026年1~9月)。Win Investの表は企業開示に基づき、これらの数値を百万台湾ドル単位(4,618~7,665)で掲載しており、本図では億台湾ドル単位に換算した。 [2]*

## PSMC、好況を生んだファブを売却へ

同社は3月、2024年に開設した銅鑼P5ファブを、メモリー専業の[米マイクロン・テクノロジー](https://theinference.org/markets/companies/micron)に18億ドルで[売却することで合意した](https://www.msn.com/en-us/news/other/micron-finds-a-way-to-make-more-dram-with-1-8bn-chip-plant-purchase/ar-AA1UxB2n)。マイクロンは、メモリーの主力であるDRAMについて、同拠点での本格的な生産を2027年下期に見込んでいる。PSMCは低マージン製品を段階的に廃止する方針も示した[6][1]。

![2024年5月の開所式時のPSMC銅鑼ファブの施設。生産棟にはPSMCの社名が入った看板が見える](https://storage.googleapis.com/theinference-public/img/6695b76909c82450.jpg)

*2024年5月、開所式時の銅鑼P5ファブ。マイクロンは2026年3月に18億ドルでの買収で合意し、同拠点での本格的なDRAM生産を2027年下期に見込んでいる。 (Office of the President, Taiwan (Wang Yu Ching))*

次の新たな生産拠点は、企業集団のタタグループとインドで共同建設を進める[ドーララのファブ](https://www.digitimes.com/news/a20261011VL201.html)だ。月産5万枚のウエハーを28~110ナノメートルのプロセスで手掛け、生産開始は早くとも2028年になる見通しだ[7]。一方、マイクロンはPSMCが手を引こうとするメモリー不足の果実を手にすることになる。台湾のメモリー業界は、この不足が2027年まで続くとみている[1]。

## アナリストはなお、力積電が約束しない成長を織り込む

[アナリスト5人が「買い」判定](https://www.ad-hoc-news.de/boerse/news/nebenwerte/psmc-stock-heads-into-october-results-after-august-sales-hit-twd-7-009-billion/70250748)を示しており、平均目標株価は99.72台湾ドルに対し、終値は66.20台湾ドルだ[8][1]。外国人投資家は8月31日、台湾証券取引所でPSMCを最大の買い越し銘柄とした。9月18日も、外国人投資家の資金をPSMCより多く集めたのはアクティブ運用のETFだけだった[1]。

この目標株価に必要なのは、まさに会社が語るのを避けた点──価格が維持されること──だ。値上げを嫌って顧客が前倒しで買う場合、今期の売上高の一部は、本来なら来期の分の前借りにほかならない。第3四半期決算の発表は10月14日で、株価が下落したのはその翌日だった。決算が数量ではなく価格について何を語るかが、注目のポイントとなる[3]。

最も新しいファブを市況の頂点で売り抜ける──力積電の振る舞いは、景気循環がやがて反転すると見込む企業のそれだ。強気筋はいま、経営陣自身が約束を拒んだブームの保証人になろうとしている。

## Takeaway

力積電子製造の売上高過去最高は事実だが、主因は価格で、一部は需要の前倒しによるものだ。好況の頂点で最新ファブを手放す判断は、経営自身が半導体市況の反転に賭けていることの表れ。7~9月期決算で注目すべきは、価格と数量の内訳である。

## Sources

1. [Yahoo股市 (Taiwan), 力積電 (6770.TW) quote page: 12 October exchange clarification, September revenue announcement, 15 October closing prices and peer moves, and CNA reports on the Micron purchase and foreign-investor buying, 15 October 2026](https://tw.stock.yahoo.com/quote/6770.TW)
2. [Win投資 (Win Invest), 力積電 (6770) analysis: monthly revenue table and company revenue note, 15 October 2026](https://winvest.tw/Stock/Symbol/Comment/6770)
3. [AD HOC NEWS, Powerchip meldete 17,29 Mrd. TWD Umsatz: PSMC-Aktie liegt 24,44 Prozent unter dem Hoch, 13 October 2026](https://www.ad-hoc-news.de/boerse/news/nebenwerte/powerchip-meldete-17-29-mrd-twd-umsatz-psmc-aktie-liegt-24-44-prozent-unter-dem-hoch/70309123)
4. [NewTimeSpace, AI Chip Concept Stocks Watch: UMC and PSMC move to raise mature-node foundry prices, 21 September 2026](https://www.newtimespace.com/en/tech/1448393.html)
5. [TrendForce News, IC Designers Reportedly Eye 5% to Double-Digit Price Hikes in Late 2026 to Early 2027 as Foundry Costs Rise, 5 October 2026](https://www.trendforce.com/news/2026/10/05/news-ic-designers-reportedly-eye-5-to-double-digit-price-hikes-in-late-2026-early-2027-as-foundry-costs-rise/)
6. [The Register via MSN, Micron finds a way to make more DRAM with $1.8bn chip plant purchase, Simon Sharwood, 2026](https://www.msn.com/en-us/news/other/micron-finds-a-way-to-make-more-dram-with-1-8bn-chip-plant-purchase/ar-AA1UxB2n)
7. [DIGITIMES, Booked before launch, Tata's Dholera fab faces test of turning commitments into wafer volume, 12 October 2026](https://www.digitimes.com/news/a20261011VL201.html)
8. [AD HOC NEWS, PSMC stock heads into October results after August sales hit TWD 7.009 billion, 7 October 2026](https://www.ad-hoc-news.de/boerse/news/nebenwerte/psmc-stock-heads-into-october-results-after-august-sales-hit-twd-7-009-billion/70250748)


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力積電子製造、最高売上の持続を自ら保証せず 最新ファブを米マイクロンに18億ドルで売却 — The Inference. Canonical: https://theinference.org/article/powerchip-won-t-promise-its-record-sales-continue-as-it-sells-its-newest-fab-to-micron-for-1-8-billion/ja
