バタフライのチップ搭載、Mendaeraのロボット発売 内部者は3195万ドル売却
Mendaeraのロボット「Focalist」が2026年10月1日、初のバタフライ・エンベデッド(Butterfly Embedded)製品として市場に登場した。ライセンス戦略が受ける初めての商業的試験だ。内部者はその前の3か月間にBFLY株を3195万ドル売却していた。
Vincent Jiang · 3 min read
Mendaeraが米食品医薬品局(FDA)の認証を取得したロボット「Focalist」が10月1日、販売を開始した。血管確保や神経ブロック、臓器へのアプローチといった処置で針を誘導する手持ち式のシステムで、バタフライ・ネットワークの「iQ3」プローブをカスタマイズして搭載する 1。バタフライはMendaeraを商用化に至った最初のバタフライ・エンベデッド提携先と位置付けており、今週、ライセンス戦略は初めて市場に並ぶ製品を得た 1。契約の金銭条件は開示されていない。
パイプラインの残りは、より初期の段階にある。1月にOpenAIやベインキャピタル、ゲイブ・ニューウェル氏ら投資家から計2億5200万ドルを調達し、創業チームにサム・アルトマン氏を擁して発足したMerge Labsは、このチップを基に脳コンピューターインターフェースを開発している 2。複数年のライセンス契約はバタフライに前払金、マイルストン払い、技術アクセス料をもたらすが、ロイヤリティは「見込み」とされるにとどまる 2。ミッドジャーニーが手がける医療用全身イメージングの開発は、まだ出荷に至っていない 3。
エンベデッド事業はすでに売上高を計上している。第1四半期(1~3月)は570万ドルと147%増で、主な牽引役はミッドジャーニーだ 4。だが、それは開発段階の金だ。市場が前提に置いているロイヤリティ収入の起点は、針を保持するロボットである。
発売のかたわらで積み上がった内部者売却
内部者は10月上旬までの3か月間に470万8246株、総額3195万688ドルを売却した 5。取締役のジョナサン・ロスバーグ氏は、あらかじめ設定した「10b5-1プラン」に基づき1株6.60ドルで119万5857株を売却、保有株を95.67%減らした。別の内部者の売却は税の源泉徴収分に充てるものだった 5。一人の取締役だけは流れに逆らった。ルイーズ・ファンスティール氏は8月14日、1株8.68ドルで11万5200株を買い付けた。総額99万9936ドル 6。プラン売却も税徴収分の売却も機械的なものだ。それでも方向は一方通行である。
3195万ドルの流出、100万ドルの流入
Data
| Value | |
|---|---|
| 内部者売却(合計) | $31.95M |
| ロスバーグ氏の売却 | $7.89M |
| ファンスティール氏の買い付け | $1M |
市場が買っているのはチップで、ロイヤリティではない
2026年第2四半期(4~6月)の売上高は3261万ドルと、市場コンセンサスの2916万ドルを上回り、経営陣自らが示した2700万~3100万ドルのガイダンス上限も超えた。売上総利益率は63.7%から71.4%に改善し、四半期ベースの調整後EBITDA(税引前・利払い前・償却前利益)の赤字は620万ドルから140万ドルに縮小した 543。通年のガイダンスは、調整後EBITDAで1900万~2300万ドルの赤字。時価総額は23億8000万ドル、6月末の現金は1億2470万ドルである 357。
10四半期の成長を重ね、初のライセンス製品が今ようやく出荷
Data
| 売上高 | |
|---|---|
| 24年1Q | $17.66M |
| 24年2Q | $21.49M |
| 24年3Q | $20.56M |
| 24年4Q | $22.35M |
| 25年1Q | $21.23M |
| 25年2Q | $23.38M |
| 25年3Q | $21.49M |
| 25年4Q | $31.51M |
| 26年1Q | $26.53M |
| 26年2Q | $32.61M |
ニーダム(Needham)による9月22日のカバレッジ開始が呼び水となり、株価は1日で22%高の9.93ドルまで上昇した 3。エバーコアは9月29日に続き、目標株価15ドルを提示した。市場コンセンサスは8.54ドル。TDカウエンとニーダムは10ドル。ワイス・レーティングス(Weiss Ratings)は8月3日付けの「売り(d-)」を維持している 65。株価は9月29日、直前の終値9.15ドルから9.69ドルと窓を開けて寄り付き、直近の売買価格は9.54ドル。1.87~10.05ドルという過去1年のレンジの中に収まる 65。
エバーコアの15ドルがひとり際立つ、市場コンセンサスは株価を下回る
- Estimate
Data
| Value | |
|---|---|
| エバーコア(9月29日) (estimate) | $15 |
| ニーダム(9月22日) (estimate) | $10 |
| TDカウエン(9月11日) (estimate) | $10 |
| 9月29日の直近売買価格 | $9.54 |
| 市場コンセンサス (estimate) | $8.54 |
強気に傾く機関投資家、答えは1台当たりロイヤリティ
機関投資家は強気に傾いている。第2四半期に同社株を保有していたヘッジファンドは33で、1四半期前の26から増えた。ブラックロックも保有株を約17.9%積み増した 8。空売りも相当な規模だ。8月14日の受渡し時点では、流通株式の約15%に当たる3218万株が空売りされていた 8。いまだ出荷されていない話のもう半分について、あるコラムニストが「プラットフォームの衣をまとった研究開発費の垂れ流し」と評したのは、今も残るリスクを言い当てているからだ。設置基盤を握るのはGE、フィリップス、シーメンスである 7。バタフライとMendaeraの両社は10月5~7日、米シカゴで開かれる「ACEP26」で実演する 1。
答えを握るのは、パートナーが出荷する製品から初めて開示される1台当たりのロイヤリティだ。利益率はチップの実力を証明した。ビジネスの実力を、株主名簿はまだ証明していない。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



