セレブラス、自らの「堀」を半分にして「5倍の向上」と呼ぶ
オープンAIの「GPT-6.1 Sol Ultrafast」を支えるのはセレブラス(Cerebras)のウェハーではなくエヌビディアのGPU——セミアナリシス(SemiAnalysis)がそう指摘した。セレブラスの回答は否定ではなく、推論の後半「デコード(decode)」だけを自社シリコンに残す再設計だった。株価がIPO(新規上場)価格の185ドルを割り込んだ、今週の出来事である。
Vincent Jiang · 2 min read
誰も否定しなかった指摘
セミアナリシスは9月30日、オープンAIの「GPT-6.1 Sol Ultrafast」はセレブラスのシリコンではなく、低バッチサイズで動くエヌビディア製GPU上で動いていると投稿した12。低バッチは、処理中のリクエスト数が少なく、1件ごとに速く応答する運用形態で、まさにセレブラスがそのために設計してきた領域だ2。1日前に公開されたオープンAIのDevDayの資料は、Astra Ultrafastの提供を開始し、6.1 Sol版は「まもなく提供予定」とし、同階層の料金を標準API料金の6倍に設定した。チップ名には触れていない3。
同社株(CBRS)は約181ドルまで下落し、5月のIPO価格185ドルを割り込んだ 45。オープンAIは、契約収益ベースでセレブラス最大の顧客である15。この階層の8月のプレビューはGPT-5.6 Sol上でセレブラスのハードウェアにより毎秒最大750トークンで動いた3。今回約束されている版の上限は毎秒300トークンだ3。両社とも、この指摘を肯定も否定もしていない14。
プリフィルを外に出す
セレブラスは10月1日、否定ではなく設計変更で応じた。ディスアグリゲーション(推論の分離)に関する投稿では、計算量の多い推論の前半「プリフィル(prefill)」をパートナー製アクセラレータに任せ、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のTrainiumやAMDの「Helios」システムがセレブラスの「デコードプール」へ供給する構成を提示し、同じウェハー面積から初期試験で5倍の処理能力向上を得たと報告した6。この数値は同社の主張で、検証を受けていない。ウェハーが担い続ける部分では、いまだ勝っている。GPT-oss-120Bでのデコードのスループットは毎秒1,669出力トークンで、最も近い競合は708だ——投稿が引用するArtificial Analysisの計測値である6。
セレブラスが残した半分――デコードは競合最速の2倍超
Data
| 毎秒出力トークン数 | |
|---|---|
| セレブラス | 1,669 t/s |
| SambaNova | 708 t/s |
| Groq | 475 t/s |
| マイクロソフトAzure | 319 t/s |
| Nebius | 294 t/s |
| Baseten | 293 t/s |
半分の「堀」、借金で売る
絞り込んだアーキテクチャーは、すでに再販業者経由で動き出している。Gimlet Labsはセレブラスの容量100メガワット分を計画し、セレブラスと組んで毎秒最大3,000トークンを目指す78。General Computeの発注は上限4億ドルのUpper90融資枠による初回引き出しにあたり、2027年1~3月期に始まる910。両社とも供給ではオープンAI、G42、AWSの後ろに並ぶ。目の前には第2四半期の残存履行義務254億ドルが立ちはだかる。その傍らで、前年同期比281%増の1億2,600万ドルとなったセレブラス自身のクラウド・サービス収益も並んで売られている78。
時計はチップとともに進む。COOとCFOによる合計8,430万ドルの売却予定を含むフォーム144(Form 144)通知が9月29日、6月30日に採用された株式売買計画に基づき提出され、約1,940万株が翌朝に売却可能となった411。予定は売却ではない。計画自体、今回の下落より前のものだ4。
評決待ち
この株に値を付けるのは2つの事実だ。オープンAIがGPT-6.1 Sol Ultrafastにどのシリコンを名指しするか。そして「5倍」が本番環境の同時実行で持ちこたえるかどうか。エヌビディアはすでに、ディスアグリゲーションを単一ベンダーで完結する機能として自社の「ルビン(Rubin)」ロードマップで製品化しつつある8。セレブラスは推論の最速の半分をいまだ握っている。今週、市場はもう半分の値打ちの値付けを始めた。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



