ソフトバンク、OpenAIへの最終100億ドル払込みをジャンク債の買い手が支える

9月24日に公表したBB+格のシニアノート計5銘柄(発行予定日は9月29日)は、ソフトバンクグループがOpenAIに約束した300億ドル出資枠の第3弾で最終の100億ドルの原資となる。クーポンは契約に従って払う。それで買う株式は、いかなる予定にも従わない。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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ソフトバンクグループ創業者兼最高経営責任者(CEO)の孫正義
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孫正義。OpenAIへの300億ドル出資枠は10月1日、最終の100億ドル払込みで幕を閉じる

ソフトバンクグループ(SBG)が新たに発行するシニアノートは発行日が9月29日の見通し。調達する100億ドルは10月1日にOpenAIへ払い込まれる見通しで、2月に取り決めた300億ドルの出資枠がこれで完結する1。発行は米ドル建てとユーロ建ての計5銘柄、総額は約111億ドル(約1兆7632億円)。5銘柄ともS&Pグローバル・レーティング・ジャパンとフィッチ・レーティングス・ジャパンがBB+と評価した。投資適格を下回る格付けだ1。

市場が飲み込んだ規模

LSEGのデータによると、今回の発行はハイイールド社債(ジャンク債)として記録上最大で、2014年にニューメリケーブルが出した109億ドルを上回る2。発表を受けてSBG株は7%超上昇した3。払い込み完了で、OpenAIへの累積投資額は646億ドルに達し、同社の約13%に相当する2。

クーポンには時計があり、持分にはない

ドル建ては3銘柄で、2030年満期の10億ドル(クーポン8.625%)、2032年満期の45億ドル(同9.250%)、2034年満期の45億ドル(同9.750%)。ユーロ建ては2030年満期の5億ユーロ(同7.125%)と2032年満期の5億ユーロ(同8.000%)の2銘柄1 4。ドル建て3銘柄の合計はちょうど100億ドルで、発表資料が掲げる払込み額に1ドル単位で一致する。この一致を最初に指摘したのはFourWeekMBAだ4。

公表されたクーポンでみると、ドル建て3銘柄の加重平均は約9.41%で、年間の利払いは約9億4100万ドル。2034年まで毎年4月と10月に支払う1 4。一方、この社債の資金で手にするOpenAIの持分には、いかなる日程の義務もない。これは構造の問題であって、予測ではない。

同じBB+の発行体、5つのクーポン――ユーロ建ては最大1.5ポイント低い

0%2%4%6%8%10%5億ユーロ(2030年満期)7.13%同一満期のドル建てより1.5ポイント低い5億ユーロ(2032年満期)8%10億ドル(2030年満期)8.63%45億ドル(2032年満期)9.25%45億ドル(2034年満期)9.75%
Data
Value
5億ユーロ(2030年満期)7.13%
5億ユーロ(2032年満期)8%
10億ドル(2030年満期)8.63%
45億ドル(2032年満期)9.25%
45億ドル(2034年満期)9.75%
ソフトバンクグループが2026年9月24日に公表した発行条件による5銘柄の年間クーポン。ドル建て3銘柄(金色)の合計がOpenAIへの100億ドル払込みと一致する。出所:ソフトバンクグループ発表資料(S&PキャピタルIQ経由)1

同じ信用力でも、ユーロ建ては低金利

2030年満期では、同じBB+格の発行体がユーロ建てで7.125%、ドル建てで8.625%のクーポンを支払う。差は1.5ポイントだ。2032年満期ではユーロ建てが8.000%、ドル建てが9.250%となる1。価格を決めるのは通貨と残存期間であって、格付けではない。

ソフトバンクグループの5年物債務を保証するコストは今週、400ベーシスポイントを超えた。6月は約280ベーシスポイントだった。CreditSightsは、アームとOpenAIを合わせるとグループの資産価値の4分の3に相当するとみる2。クーポンの支払いが持分のリターンを上回れば、損失はSBGの株主に降りかかる。社債投資家はどちらに転んでも、固定の請求権を握っている。

二重の資金調達――アーム担保融資、そして社債市場

OpenAIへの300億ドル出資枠は、いまや二重の調達で賄われている。一つはアームとOpenAIの保有持分を担保にした融資で2、アーム株を担保にした約250億ドルのマージンローン——The Inferenceが火曜日に詳報した——も含まれる5。もう一つが、今回の社債市場だ1。SBGはさらに、3月に組んだ400億ドルのブリッジファシリティの残り100億ドルを打ち切る見通しだ1。

それでも、投資家は集まった

「市場の需要には良い意味で驚かされた」と語るのは、フィッチ・レーティングスの青山悟2。S&Pグローバル・レーティングの吉村真紀子は、アーム株価が堅調なため、延期されたOpenAIの新規上場(IPO)がソフトバンクグループの信用力を直ちに損なうことはないと分析した2。需要は本物だ。その需要に付いて回る支払日程も、また本物だ。

今後の焦点

OpenAIへの払込みは10月1日に完了する1。その後は年2回、クーポンの支払日が訪れる。一方、持分にはいかなる日程の義務もない。社債投資家が買ったのは時計であり、孫正義が買ったのはオプションだ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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