売るのは経営陣、買わされるのはファンド――フォームファクター、S&Pミッドキャップ400に採用

フォームファクター(FormFactor)は10月6日の寄り前にS&Pミッドキャップ400へ組み入れられる。指数ファンドは現値がどうであれ、その価格で買い付けざるを得ない。木曜日の終値は148.44ドル。この水準はアナリストの目標株価平均を上回り、実績PERは102倍だ。役員らはこの株を過去12カ月で2210万ドル売却し、買いは1株もしていない。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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半導体ウェハのテストに使う、針先を備えたプローブカードのクローズアップ。フォームファクターが製造する検査用ハードウェア
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ウェハ上の電極に接するプローブカードの針先。フォームファクターが手がける半導体検査ハードウェアであり、株価を実績PER102倍に押し上げてS&Pミッドキャップ400入りにつながったアナリスト筋の論拠でもある。

ルールが決めるのは日付、価格ではない

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、フォームファクターが10月6日(火)の寄り前にトウィリオに代わってS&Pミッドキャップ400に組み入れられると木曜日の引け後に発表した12。連鎖の起点はさらに上位の指数にある。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーがパラマウント・スカイダンスに吸収されるのに伴い、トウィリオはS&P500種へ移る。フォームファクターはS&Pスモールキャップ600から昇格し、空いた枠にはWorkivaが入る2。

時間外取引でトウィリオは1.6%、Workivaは2.7%上昇した。ルールが義務づける買付の、目に見える先端である2。仕組みはこの一行に尽きる。ファンドは選ばない。従うだけだ。

指数連動ファンドの払う水準

フォームファクターの10月1日の終値は148.44ドルで、年初来166.12%高だった1。割高を示す数字は軒並みけたたましい。実績PERは102.3倍で、過去5年の中央値42.4倍を大きく上回り、予想ベースでも39.9倍だ。適正価格モデルの示す株価は59.27ドルで、9月30日の株価を151.9%下回る3。

アナリスト11人の目標株価の平均は145.44ドルで、現値を2.02%下回る1。引用した情報源のうち、市場価格を上回る目標株価を名指しするのはドイツ銀行の200ドルただ一つで、これは発表の前日に提示されたものだ14。

木曜日終値を上回るのはドイツ銀行だけ

  • Estimate
$0$50$100$150$200GFバリュー(適正価格)モデル$59.27アナリスト11人の平均目標株価$145.4410月1日終値$148.44指数ファンドは10月6日までに保有が必須ドイツ銀行の目標株価$200
Data
Value
GFバリュー(適正価格)モデル (estimate)$59.27
アナリスト11人の平均目標株価 (estimate)$145.44
10月1日終値$148.44
ドイツ銀行の目標株価 (estimate)$200
1株当たりのドル額。終値は2026年10月1日のナスダック報告値で、他の3つは推定値――適正価格モデル、アナリスト11人のコンセンサス、9月30日付けの新規カバレッジ目標株価。指数連動ファンドが実際に売買するのは10月6日の組み入れ替え時の価格で、この終値ではない。1,3,4

届け出書類が示す「出口」

過去12か月間で役員らは計2210万ドルの自社株を売却し、買いは一度もなかった3。フォーム4の記録は具体的だ。最高経営責任者(CEO)のマイク・スレッサーは2026年1~9月、毎月売却を届け出ており、売却総額は1393万7298ドルに上る。うち9月16日は1万7510株を104.73ドル、8月14日は1万6002株を130.95ドルで売却している5。

同社について今年提出されたフォーム4は、すべてが売却だ。取締役のシェリー・ローズは6月に保有株式を54%減らした5。フォーム4が記すのは日付、数量、価格まで。動機を記入する欄はない。

フォームファクターのCEO、2026年は毎月売却を届け出る 総額1390万ドル

$0$1,000,000$2,000,000$3,000,000$4,000,0001月3月5月7月9月1月は2件(6日と15日)S&Pが組み入れを発表(10月1日)
Data
CEOの届出ベース売却額
1月$3,579,657
2月$815,597
3月$973,076
4月$1,442,463
5月$1,194,064
6月$1,442,897
7月$560,195
8月$2,095,532
9月$1,833,817
届出ベースの売却総額(ドル)。SECフォーム4、フォームファクター最高経営責任者(CEO)マイク・スレッサー、2026年10月2日までの届け出分。1月は2件の合算で、1月6日に257万4390ドル、同月15日に100万5267ドル。2月は18日に81万5597ドル、3月は18日に97万3076ドル、4月は15日に144万2463ドル、5月は13日に119万4064ドル、6月は10日に144万2897ドル、7月は15日に56万195ドル、8月は14日に209万5532ドル、9月は16日に183万3817ドル。2026年の届け出に買いは一件もない。5

エヌビディアという柱はアナリストのもの、会社のものではない

業績は確かに上向きに転じた。第2四半期の売上高が過去最高の2億5820万ドルと32%増となった。非GAAPベースの売上総利益率は53.3%に達し、前年同期は38.5%だった。HBM(高帯域幅メモリー)がDRAM売上高の約3分の2を占めた6。売上高は2025年9月に終わる四半期に至るまで、なお前年比で減少していた7。

売上高は2025年7~9月期まで前年比で減少、その後は過去最高の2億5820万ドルに

$0M$100M$200M$300M24年7~9月期24年10~12月期25年1~3月期25年4~6月期25年7~9月期25年10~12月期26年1~3月期26年4~6月期前年比減の最後の四半期過去最高の四半期
Data
売上高
24年7~9月期$207.92M
24年10~12月期$189.48M
25年1~3月期$171.36M
25年4~6月期$195.8M
25年7~9月期$202.68M
25年10~12月期$215.16M
26年1~3月期$226.14M
26年4~6月期$258.24M
四半期別の売上高(米ドル、100万ドル単位)。フォームファクターのSEC提出書類に基づくSharadarの四半期ファンダメンタルズデータから作成。2025年7~9月期が前年同期を下回った最後の四半期で、前年比2.5%減だった。その後は3四半期連続で増加し、2026年6月27日に終了した四半期の売上高は2億5824万ドルに達した。7

ただ、この高倍率を下支えするエヌビディアのストーリーは借り物だ。ドイツ銀行のジョージ・ブラウン氏は、フォームファクターはエヌビディアのGPU向け半導体テスト装置のセカンドソース(第2供給源)として「地位を固めた」と記した。商機は5億ドル規模で、売上計上は7~12月に始まる見通しだという4。

会社は顧客名を一度も明かしていない

フォームファクター自身の決算で名前が登場するのは「新たに認定を得たGPUプログラム」だけで、下期から売上に貢献する見通しだとしている6。The Inferenceは10月1日、「フォームファクター、未確認のエヌビディア案件で時価総額を10億ドル増」と題した記事で、このプログラムの顧客は一度も名指しされていないと報じた。

新規カバレッジに関する報道は、契約を示唆する材料があったものの、その中身は開示されていないと伝えた8。9月9日のカンファレンスでは、スレッサーCEOが成長のけん引役として先進パッケージングとチップレットを位置づけ、特定の顧客名には言及しなかった9。ブラウン氏自身も、HBMでの優位に対する脅威としてテクノプローブの名を挙げている4。

10月6日の寄り付きに注目

2026年に株を売った役員らが会社を経営し、火曜日に買う指数ファンドに選択の余地はない。次に重要な数字は第3四半期決算で、売上高は2億7000万ドルを中心に±1000万ドルの見通しだ6。株を保有する側は、指数連動ファンドとして買うのではなく、指数連動の買いを指数連動ファンドに売り抜ければよい。指数ファンドに与えられるのは目標株価ではない。発効日だ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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