シーゲイトCEO、9月に7560万ドルを現金化 自社株買いの拡大は2027年待ち

シーゲイト・テクノロジーは9月8日、2028年満期の交換社債の残額決済を完了した。その数日以内に、最高経営責任者(CEO)が納税分の源泉徴収に伴う株式売却で7560万ドル、最高財務責任者(CFO)が4月に策定した売買計画で約3800万ドルを現金化した。より大型の自社株買いは、2027年と日付の付いた部分だ。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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蓋を開けたシーゲイトのハードディスクドライブ(HDD)。鏡面に研磨されたプラッタと読み書きヘッドの機構が見える
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プラッタとヘッド機構を見せるため開けたシーゲイトのHDD。写真のようなニアライン(nearline)ドライブが、同社株をめぐる強気論を支えている。

負債の後始末は9月8日に完了

シーゲイト・テクノロジーのディスクドライブ子会社は9月8日、クーポン3.50%、2028年満期の交換社債の残額1億5070万ドル分を決済した。支払いは現金約1億5097万ドルで、普通株式164万7862株も引き渡した1。この償還で2026会計年度は幕を閉じた。同年度は14億ドルの負債を返済して期末残高は36億ドル、売上高は34%増の122億ドル、フリーキャッシュフローは31億ドルと過去最高を達成した2。株主には計8億1000万ドルが還元された。配当が6億3400万ドル、自社株買いが1億7600万ドルである2。

自社株買いは2026会計年度の過去最高キャッシュの使途で最小

$0B$1B$2B$3B$4Bフリーキャッシュフロー$3.1B負債返済$1.4B配当$634M自社株買い$176M
Data
Value
フリーキャッシュフロー$3.1B
負債返済$1.4B
配当$634M
自社株買い$176M
2026会計年度(単位:10億ドル)。過去最高だったフリーキャッシュフロー31億ドルと、同年度の使途――負債返済14億ドル、配当6億3400万ドル、自社株買い1億7600万ドル。出所:シーゲイトの2026会計年度第4四半期決算発表2

売却の中身はフォーム4が機械的に説明する

9月14日、ウィリアム・モズリー最高経営責任者(CEO)が2023年9月に付与されたパフォーマンスユニット(業績連動型株式報酬)17万7000ユニットの権利確定を迎えた3。同氏は翌日、9万7889株を加重平均772.14ドルで売却して約7560万ドルを得た。同氏のフォーム4は、税の源泉徴収に充当する目的だけで発行会社が義務付けた「セル・トゥ・カバー(納税分の株式売却)」としている3。

最高財務責任者(CFO)のジャンルカ・ロマーノ氏は9月11日、ストックオプション5万498株(行使価格64.31〜158.40ドル)を行使し、同日に4万5898株を818.88〜843.95ドルで売却、約3800万ドルを現金化した。行使も売却も、2026年4月30日に採用したSEC規則10b5-1に基づく売買計画によるものだ4。MarketScreenerの取引記録には、このほか9月11日提出の企業関係者による売却4件(計468万2187ドル)と、8月26日の716万3926ドルの売却1件が並ぶ5。

「2027年」は書類ではなく物語の中にある

最も多く閲覧されているSimply Wall Stのナラティブ(投資ストーリー)の言葉を借りれば、株主が売買の拠り所にしているのは2027年から「大幅に増加する」自社株買いだ6。償還通知にも決算リリースにも、その日付は出てこない。書かれているのは2026会計年度の実績だけだ12。

Zacksが9月30日、シーゲイト株の投資判断を「強い買い」から「保有」に引き下げた。売上高が前年同期比48.5%増、ノンGAAPの1株当たり利益(EPS)が5.71ドル(市場コンセンサスは5.10ドル)という四半期から、2か月後の判断だ72。格付けの集計は割れている。MarketBeatでは「買い」22件、「強い買い」1件、「保有」4件で、平均目標株価は986ドル7。MarketScreener集計のアナリスト25人の平均は1125ドルだ5。

売上高は5四半期連続で増収、2027会計年度1Q見通しも成長が続く

  • 売上高
  • Estimate
$2B$3B$4B$5B24年10〜12月期25年1〜3月期25年4〜6月期25年7〜9月期25年10〜12月期26年1〜3月期26年4〜6月期26年7〜9月期(見通し)$4.1B$4.0–4.2B9月の役員らの売却が直後に続いた四半期
Data
売上高
24年10〜12月期$2.33B
25年1〜3月期$2.16B
25年4〜6月期$2.44B
25年7〜9月期$2.63B
25年10〜12月期$2.83B
26年1〜3月期$3.11B
26年4〜6月期$3.63B
26年7〜9月期(見通し) (estimate)$4.1B ($4.0–4.2B)
四半期別売上高(単位は10億ドル、横軸は暦年四半期。シーゲイトの会計四半期は暦年より1四半期先行する)。26年7〜9月期は会社側ガイダンスで、41億ドルを中心に±1億ドルの幅。出典:Sharadarの四半期開示データ、シーゲイト2026会計年度第4四半期決算リリース2,8

売却の理由は書類にある。自社株買いを待つ理由は、どこにもない

強気筋の根拠は変わっていない。ニアライン(nearline)ドライブは今年、約300エクサバイトの供給不足で、2027年と2028年には約400エクサバイトに広がる。テラバイト当たりの平均単価は14.30〜14.90ドルだ6。純利益率は26.1%と、1年前の16.3%から上昇している6。2027会計年度1Qのガイダンスは、中間値で売上高41億ドル、ノンGAAPのEPS7.30ドルを見込む2。

過去12か月利益ベースの株価収益率(PER)は64.7倍で、同業他社は25.4倍。時価総額は2100億ドル、年初来で234.92%高くなっている65。この値段を払う投資家が買っているのは、2027年付けの資本還元の約束6であり、それはどの一次開示書類にも載っていない12。2027年が実現すれば、買い手はガイダンスどおりの業績を手にする。ずれ込んでも、役員らの9月はすでに772〜844ドルで、現金で決着済みだ34。

売った理由は書類が説明している。自社株買いがなぜ待たれるのか、書類のどこにも説明はない。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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