Applied DigitalのCEOが経営するBase Electron、電力契約締結の5日後にIPO申請
電力開発会社のBase Electronは10月9日、米国でのIPO(新規株式公開)に向け、登録声明書の草案を機密提出した。同社を率いるのは、Applied Digitalの最高経営責任者(CEO)その人だ。提出の5日前、同社はApplied Digitalの次期AIキャンパスへの電力供給を担う15年契約に調印したばかり。ノースダコタ州の発電所について資金調達が2027年3月31日までに実現しなければ、Base Electron側は契約を解除できる。
Vincent Jiang · 3 min read
テキサス州プラノの電力インフラ企業Base Electronは10月9日、米国でのIPO(新規株式公開)に向け、登録声明書の草案を機密提出したと発表した。売出株数と想定価格帯は未定としている12。同社はもともと、Applied Digital−1.09% — Applied Digital, down 1.09 percent todayのAIキャンパスへの電力供給を目的に設立された1。その提出は、Applied Digital自身との15年の電力契約に調印してからわずか5日後のことだった3。
売り手側は27年3月末にも契約解除が可能
Applied Digitalは10月4日、この電力購買契約(PPA)と、関連する信用補完(クレジット・サポート)契約に調印した。対象はノースダコタ州センターの出力約1,200メガワットの天然ガス火力発電所で、Polaris Forge 3専用に容量と電力量を購入する3。Base Electronは、2027年3月31日までにファイナンシャル・クローズ(最終的な資金調達合意)に至らない場合、この契約を解除できる3。価格、目標容量、信用補完の条件は、二つの提出書類のいずれにも記載されていない4。開示が義務づけられる最初の文書は、公開段階の目論見書だ。
買い手と売り手、CEOは同一人物
ウェス・カミンズ氏はApplied DigitalとBase Electronの両社のCEOを務め、Applied Digital社長のジェイソン・ジャン氏がBase Electronの社長兼書記役を担う3。Applied Digitalは同社の株式を約10%保有するが、帳簿価額は200万ドル。このほか約束手形で5,930万ドルの貸付債権を有し、損失に対する最大エクスポージャーは計6,130万ドルとしている3。Applied Digital自身の提出書類は、Base Electronを「事業活動を賄う十分なリスク資本を欠く可変利益エンティティ(VIE)」と規定している3。その不足分の資本を外部投資家から集めるのが、今回のIPOというわけだ。
75億ドルの契約収益、鍵は2030年の発電所
Polaris Forge 3の2棟・計300メガワットは、暦年ベースで2027年の後半に稼働を始める4。両棟に電力を供給する予定の発電所は、バブコック・アンド・ウィルコックス(Babcock & Wilcox)との24億ドルの設計・施工一括契約に基づき、2030年の商業運転開始を目指しているが、その開始時期はすでに建設主体によって当初の2029年から繰り下げられている。契約額のうち20億ドルは変動料金だ4。その間、キャンパスを何で動かすのかについては、提出済みの書類に記載がない4。Applied Digitalは250メガワットを稼働させている一方、リース済みの容量は1.41ギガワット(GW)に上る。基本契約期間の契約収益は約360億ドル、長期債務は62億6,000万ドル、四半期の支払利息は7,740万ドルで、1年で866%増えた56。
362億ドルの受注残、5分の1はPolaris Forge 3次第
Data
| Value | |
|---|---|
| Polaris Forge 1 | $11B |
| Delta Forge 1 | $7.5B |
| Polaris Forge 3 | $7.5B |
| Delta Forge 2 | $5.2B |
| Polaris Forge 2 | $5B |
強気材料はメガワットを自ら握ること
この強気シナリオを唱えるのはカミンズ氏自身だ。AIインフラの鍵を握るのは依然として電力で、Base Electronはダコタ両州で数ギガワットを追加し、2030年末までに3.5~4ギガワットへ迫れるという57。リースはテイク・オア・ペイ(take-or-pay)方式で、相手方にはコアウィーブ+1.05% — コアウィーブ, up 1.05 percent todayも名を連ねる6。ただし、この2点のいずれも契約価格を示すものではなく、開始時期を動かすものでもない。地元の同意も解決していない。オリバー郡の計画委員会は、郡の手数料算定式で許可にかかる費用が約240万ドルにはじき出されたことを受け、312エーカー(約126ヘクタール)の用地の再ゾーニング(用途地域の変更)案を全会一致で棚上げした4。
まず目論見書、次に期限に注目
登録声明書(S-1)が公開されれば、価格と信用補完の条件も一緒に明らかになる。その舞台となるのは、AI関連のバリュエーション、資本需要、受注残の質を問い直す市場だ1。続くのは期限付きの試練だ。2027年3月31日までのファイナンシャル・クローズである3。そのどちらかが実現するまで、受注残の5分の1は、テナントの契約は済み、鉄骨は立ち上がり、電力源は開示されていないキャンパスの上に載ったままだ46。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



