Braze株、26%増収でも19%急落――その後はAWSの営業部隊が後押し

アマゾンの営業部隊にはBrazeを売り込むインセンティブが付き、顧客は既存のAWSコミットメント(契約利用枠)を充ててBrazeを購入できるようになった。収益額の開示を伴わない提携を材料に、株価は9月9日以降、約18%上昇している。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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米ラスベガスで開かれた顧客向け会議「Forge 2026」のステージに立つ、Brazeのビル・マグナソン最高経営責任者(CEO)兼共同創業者
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米ラスベガスの顧客向け会議「Forge 2026」の壇上に立つ、Brazeのビル・マグナソンCEO兼共同創業者。同社はこの会議でAWSとの戦略的協業協定に署名した。

上振れ決算は売られ、提携は買われた

9月9日、Braze+1.14% — Braze, up 1.14 percent todayは7月31日に終了した四半期の売上高が2億2720万ドルだったと発表した。前年同期比26.2%増で、市場コンセンサスの2億2030万ドルを上回った27。だが株価は同日18.9%安の24.54ドルと急落した。第3四半期の利益見通しが弱かったためだ3。その3週間後、米ラスベガスの顧客向け会議で同社はアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と戦略的協業協定を締結し、株価はその日の商いで9.4%急騰した14。10月9日の終値は29.06ドルと、9月9日終値を約18%上回った。ただ、2025年12月につけた高値36.19ドルからはまだ約20%安い94。

売り物はアマゾンの営業部隊

9月29日に「Forge」で発表された協定は、アマゾン+3.31% — アマゾン, up 3.31 percent todayの「Bedrock」を、Brazeのエージェント・オーケストレーション層「BrazeAI Agent Console」に組み込む1。カネのなる話はモデルではなく、販売網のほうだ。Braze自身の決算発表は、3年間の枠組みで専用のコーセル体制が可能になり、AWSの営業担当者が担当顧客にBrazeを提案するインセンティブが設けられる、と説明している2。顧客は既存のAWSコミットメント(契約利用枠)を充てて、AWSマーケットプレース経由でBrazeを購入できる。Brazeによると、マーケットプレース経由の調達は前年同期比80%超で増加し、今会計年度上半期の取引額は2025会計年度の通年をすでに上回ったという1。

同じ成長率、正反対の株価

競合する顧客エンゲージメント・プラットフォームのKlaviyo−0.74% — Klaviyo, down 0.74 percent todayも今四半期は同じ26%増収で、通期のガイダンスまで引き上げた。それでも9月18日時点の年初来株価は51%安。Brazeの下落は27%で、売上高が9%増のSimilarwebは逆に11%高だった6。ウォール街はBrazeの成長率に値付けするのをやめ、アマゾンの顧客名簿に値付けし始めた。

同じ26%増収、年初来は正反対:Klaviyoの下落はBrazeの2倍

-60%-40%-20%0%20%Braze (BRZE)Klaviyo (KVYO)Similarweb (SMWB)11%-27%
Data
年初来株価変化率
Braze (BRZE)-27%
Klaviyo (KVYO)-51%
Similarweb (SMWB)11%
2026年9月18日時点の年初来株価変化率。BrazeとKlaviyoはいずれも直近四半期の売上高が前年同期比26%増だった。出所:MarketBeat(Yahoo Finance経由)6

売られた決算

Brazeの増収率、2025会計年度に19.6%へ低下 AWS提携前に26%へ回復

$100M$150M$200M$250M24年度Q224年度Q425年度Q225年度Q426年度Q2$227.23M
Data
売上高
24年度Q1$135.46M
24年度Q2$145.5M
24年度Q3$152.05M
24年度Q4$160.4M
25年度Q1$162.06M
25年度Q2$180.11M
25年度Q3$190.84M
25年度Q4$205.17M
26年度Q1$211M
26年度Q2$227.23M
四半期別のGAAP売上高。Brazeの会計四半期(会計年度は1月31日締め)、2024年4月終了四半期から2026年7月終了四半期まで。出所:BrazeのSEC提出書類8

再評価を支える数字はこうだ。年間経常収益(ARR)が50万ドルを超える顧客のネット収益維持率は112%だった。第2四半期としては過去最高のフリーキャッシュフロー2170万ドルを計上し、「BrazeAI Decisioning Studio」の課金額は660万ドルと前年同期比136%増だった――いずれもシティズンズの集計による27。プラットフォームは暦年の2025年に25.8兆件のデータポイントと10.2兆回のAPI呼び出しを処理した。Brazeが未監査の運用データとして公表している数値である1。

提携に収益額の記載なし

この協定について、両社とも収益額を明らかにしていない。通期のガイダンスは8億9500万~8億9900万ドルから9億1000万~9億1300万ドルに引き上げられ、中央値ベースでは約2%の上振れとなる29。レイモンド・ジェームズは9月の株価急落を受けて目標株価を33ドルに引き上げ、同プラットフォームを「構造的な勝者」と評した3。カンター・フィッツジェラルドは38ドル、シティズンズは35ドルとしている47。Brazeを年末のソフトウエア有力銘柄に選んだニーダムのスコット・バーグ氏は、Meta−0.41% — Meta, down 0.41 percent todayのエンタープライズ・プラットフォームはそもそもBrazeのようなベンダーとは競合していなかったとみる5。

AWSマーケットプレースの項目に注目

試金石は12月の決算発表だ。一つは、協定の下でマーケットプレース経由の販売が勢いを保てるかどうか。もう一つは、報告ベースの26.2%に対し24.4%にとどまる有機的な成長率が、OfferFitの買収が残した差を埋められるかどうかだ7。看板顧客はドイツ・ブンデスリーガだ1。アマゾンの営業担当者が実際に製品を売り込んでいれば、その効果はまずマーケットプレースの数字に表れる。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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