モーディン、自動車部品事業とともに110年の歴史ある社名もジェンサームへ

10月1日に成立したリバース・モリス・トラスト(Reverse Morris Trust)で、モーディン(Modine)のブランドは自動車部品事業とともにジェンサーム(Gentherm)へ移った。残るのはデータセンター冷却の専業会社だ。債務は1億5600万ドル減り、1916年創業の自社名は期限付きのライセンスで使い続ける。PER(株価収益率)はなお66.9倍。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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データセンターの屋上に並ぶ、大型ファンを備えた空冷式チラー(冷却装置)を上から見た様子
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データセンター屋上の冷却装置。自動車部品事業を手放した後のモーディンは、データセンター冷却を事業の中核に据える。

社名も部品事業と一緒に

モーディンという名は、いまやジェンサームのものだ。10月1日の取引成立とともに、買い手はパフォーマンス・テクノロジーズ(Performance Technologies)事業と一緒にブランド、ドメイン、商標を取得し、「今後も『モーディン』として市場で事業を展開していく」としている1。1916年創業の会社は3、ティッカー、上場、そしてデータセンター冷却事業を手元に残し、自らの社名の使用権をライセンスで確保した2。

ライセンスは、暖房・換気・空調・冷凍(HVACR)分野では4年間の独占使用とその後の非独占、熱伝達(heat transfer)分野では2年間で、その先にさらに2年間の移行措置がつく2。株主は3か月以内に、モデクサス・ソリューションズへの社名変更を採決する45。モーディン自身の提出書類は「社名変更が顧客、サプライヤー、従業員、投資家の間で混乱を招くリスク」を明示している2。

出て行った側は6.5倍、残った側は67倍

一つの会社だった二つの半分は、かけ離れた値付けで離れていった。パフォーマンス・テクノロジーズは4~6月期に売上高2億7780万ドル、調整後EBITDA3620万ドルを計上した6。ジェンサームの9月30日終値で算定した同事業の評価額9億4640万ドルは、このEBITDAを年換算した額の約6.5倍だ26。

残ったのはAI関連銘柄としての値付けだ。データセンター事業の売上高は当四半期に90%増の3億4860万ドルに伸び、株には66.9倍のPERが乗っている63。出て行った半分には6.5倍、残った半分には67倍。

1億5600万ドルの債務を返済、スピンコ(SpinCo)の債務は含まず

モーディンがスピンコから受け取った現金は1億5599万1275ドルだった。取引の非課税性を保つため交換比率が引き上げられた結果、当初合意した2億1000万ドルは下回った。同社はこの原資を借入枠(クレジット・ファシリティ)の繰上返済に充てた。6月30日時点の債務5億2820万ドルのほぼ3分の1に当たる26。スピンコのタームローンは以後、モーディンではなくジェンサームの返済義務となる2。9月28日の権利確定日の株主はモーディン株1株につきジェンサーム株0.44619株を受け取り、統合後会社の43.62%を握る。10月7日に支払われるジェンサームの1株あたり2.07ドルの配当も手にする42。

強気は揺るがず、株価は応えず

モーディン株(MOD)は10月2日(金)の寄り付き前の時間外取引で3.8%安と推移し8、通常取引も6.2%安の177.44ドルで引けた3。この日の下落は、株主がすでに受け取った払い出しの第2弾にあたる。The Inferenceが9月30日に報じたように9、権利確定日の株主は、インサイダー(内部者)が2780万ドルを確保した後、この取引のデュー・ビル(due bill)の仕組みにより1日で11.6%の下落をすでにこうむっていた。

オッペンハイマーは投資判断「アウトパフォーム」を維持しつつ、目標株価を300ドルから260ドルに引き下げた。それでも市場価格より約46%高い。D.A.デビッドソンは330ドル、市場コンセンサスは310.86ドルとなっている3。

MODの目標株価、全社が終値を80ドル以上上回る

$0$100$200$300$400D.A.デビッドソン$330市場コンセンサス$310.86B.ライリー$305キーコープ$280オッペンハイマー$260300ドルから引き下げ(10月2日)MOD終値(10月2日)$177.44
Data
Value
D.A.デビッドソン$330
市場コンセンサス$310.86
B.ライリー$305
キーコープ$280
オッペンハイマー$260
MOD終値(10月2日)$177.44
アナリストノートに基づきMarketBeatが2026年10月2日にまとめた公表済みの12カ月目標株価(1株あたり米ドル)と、同日のMOD終値の比較。出所:MarketBeat集計(2026年10月2日)3

強気筋にも裏付けはある。受注額が3四半期連続で過去最高を更新し、受注残は1年でほぼ倍増した。2027年度の業績見通しも売上高20~35%増を維持している6。ただしこの見通しには出て行ったばかりの事業がまだ含まれており、残る事業だけの更新見通しは取引完了後に初めて示される6。ジェンサームは、この取引で乗用車関連の売上高構成比が約97%から63%に下がるとみており、「2030年までに売上高35億ドルを超える明確な道筋」があるとしている7。

売上高は12四半期で41%増、返済前の総債務は5億2800万ドル

  • 売上高
  • 総債務
$200M$400M$600M$800M$1,000M23年10~12月期24年4~6月期24年10~12月期25年4~6月期25年10~12月期26年4~6月期$874.1M
Data
売上高総債務
23年7~9月期$620.5M$342.6M
23年10~12月期$561.4M$333.2M
24年1~3月期$603.5M$431.6M
24年4~6月期$661.5M$435.9M
24年7~9月期$658M$405.4M
24年10~12月期$616.8M$370.8M
25年1~3月期$647.2M$350.8M
25年4~6月期$682.8M$527.1M
25年7~9月期$738.9M$582.1M
25年10~12月期$805M$615.8M
26年1~3月期$954.4M$436.3M
26年4~6月期$874.1M$528.2M
モーディン・マニュファクチャリングの四半期別の売上高と総債務。会計上の四半期は、期末が属する暦四半期で表示している(2026年4~6月期は2027年度第1四半期に相当)。数値は分社前の会社全体を対象としており、現在ジェンサームが保有するパフォーマンス・テクノロジーズ事業を含む。出所:モーディンのSEC提出書類に基づくSharadarの四半期ファンダメンタルズ(2026年10月3日取得)10

社名を決めるのはモデクサス投票

次の展開を決めるのは3つの日付だ。10月7日の配当支払い、取引完了から4営業日以内に修正届出で提出するプロフォーマ(pro forma)財務、そして1月上旬までの社名変更投票2。それまでの間、ティッカーはMODのままだ。ただし「モーディン」の商標の主はジェンサームである。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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