ヘリオンの実際のラウンドは155億ドル評価で5億ドルのシリーズG、通信社が報じた4億2500万ドルではない
ニュースアグリゲーターは2025年1月に組んだラウンドを、9月の価格での新規資金として報じた。実態はヘリオンの評価額をほぼ3倍にする5億ドルのシリーズGだ。その期限である2028年が意味するのは、電力の供給ではなく系統連系になった。
Vincent Jiang · 3 min read
通信社が報じたラウンドは20か月前のもの
10月4日付の資金調達ダイジェストは、ヘリオン$425M — ヘリオン, private, latest valuation $425Mが評価額155億ドルで4億2500万ドルのシリーズFを完了したと読者に伝えた1。この文の半分は20か月前の話だ。4億2500万ドルのシリーズFは2025年1月に、ポストマネー評価額54億ドルで閉じている23。実際の新規資金は5億ドルのシリーズGで、リード投資家はスライブ・キャピタル(Thrive Capital)。6月に4億6500万ドルとして発表され、9月にはクロスオーバー基金、年金基金、政府系ファンドからさらに3500万ドルを募るため再開された34。
評価額は2.9倍、電力はまだゼロ
9月のポストマネー評価額155億ドルは、ヘリオンを2025年1月の水準の2.9倍とみる。その基盤となる投資額はこれまでに約15億ドルで、核融合分野の民間資金としては2番目に大きい23。シリーズEのうち17億ドルの出資確約は、マイルストーン(段階的目標)の達成が条件のままで、約束であって現金ではない2。シリーズGの新顔にはラックス・キャピタル(Lux Capital)、ピーク・エックスブイ(Peak XV)、フォード・モーターのビル・フォード会長らが名を連ねた。このラウンドはデータセンターの電力需要を下支えにした「AI×電力」の賭けだ3。早期から同社に出資してきた会長のサム・アルトマン氏は、OpenAI$1.18T — OpenAI, private, latest valuation $1.18Tとヘリオンが「相当な規模」での協業を模索するなか、今年、同社の取締役会を離れた3。
2028年の期限は静かに意味を変えた
CEOのデービッド・カートリー氏は、日程の変更について「遅延というより誤解だ」と説明する。オリオンは2028年末までに系統連系し、マイクロソフトが契約した5万キロワットは出力の立ち上げ後に供給される2。2023年の発表は、1年間の立ち上げ期間を経て2028年までに5万キロワット以上で発電を始めると約束していた。ヘリオンの幹部はその後、全出力は2030年までずれ込む可能性があると述べている45。電力の販売はコンステレーション・エナジーが手がけ、投資家のヌーコル(Nucor)は自社用に50万キロワットの発電所を求めている2。
資金獲得競争には明確な首位がいる
民間の核融合分野が7月までの1年間に集めた資金は過去最高の44億8000万ドルで、69%増えた6。コモンウェルス・フュージョン・システムズ(CFS)は7月に10億ドルを調達して累計は40億ドルに上る。グーグルは同社初の発電所の出力の半分の引き取りを確約している7。タイプ・ワン・エナジーは10月6日、2億ドルのシリーズBをクローズした。「世界初」と銘打つ40万キロワットの発電所が目標だ6。
核融合の資金競争、ヘリオンは15億ドルでCFSの40億ドルに次ぐ2位
Data
| Value | |
|---|---|
| コモンウェルス・フュージョン・システムズ | $4B |
| ヘリオン | $1.5B |
| タイプ・ワン・エナジー | $0.4B |
評価額が織り込む前提
ヘリオンの実績は、それなりに本物だ。2月に1億5000万度のプラズマを実現し、民間初の重水素・トリチウム燃焼にも成功した28。ただ、科学的損益分岐を達成した装置は世界に一つしかない。国立研究所のレーザーで、発電所ではない7。燃料のヘリウム3の供給も商用規模では実証されていない2。後発の資金が2.9倍の価格で買う「2028年」は、いまや「系統連系」であって「発電開始」ではない。
今後の焦点
この賭けの行方を決めるのは3つの材料だ。重水素・ヘリウム3の実験がポラリスからオリオンへ移るかどうか、2028年末の系統連系が堅持されるかどうか、そして条件付きの出資確約17億ドルが現金化されるかどうか2。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



