マーベルの900億ドル目標、下支えはグーグルに「買い続け報酬」を払う新株予約権
マーベル・テクノロジーは6日、初めて2031会計年度の売上高目標として700億~900億ドルを公式に示した。直近の2026会計年度の売上高は82億ドル。その目標の下に敷かれたグーグル向け新株予約権(ワラント)は、区分ごとの権利確定が、提出書類自体が「裁量的」と呼ぶ購入の実否にかかっている。
Vincent Jiang · 3 min read
900億ドル目標、足元の売上高は82億ドル
マーベル・テクノロジー−0.41% — マーベル・テクノロジー, down 0.41 percent todayのマット・マーフィーCEOは6日、ニューヨークで開いた投資家説明会で、初となる2031会計年度の売上高目標700億~900億ドルを打ち出した。2028会計年度の目標も200億ドルへ引き上げた。約1年の間に示された5つ目の数値で、5月以降では3つ目。5月時点では165億ドルだった16。株価は今年すでに238%上がっており、この日は一時301ドルをつけた後、5.8%高の287.01ドルで終えた25。マーベルの2026会計年度の売上高は82億ドル。説明会前のアナリスト予想では31会計年度は約470億ドルにとどまっていた26。
グーグルへの見返りはマーベル株
話題を呼んだグーグルによる1200億ドルのチップ購入は、契約ではなく上限額にすぎない1。マーベルは7月29日にカスタム半導体の供給契約を締結し、8月18日には5897万907株を行使価格206.58ドルで取得できる新株予約権をグーグルに発行した3。このうち136万867株は、購入の有無にかかわらず初年度に四半期ごとの均等割りで時間の経過とともに確定する3。残りは240の区分に均等に分かれ、2027会計年度第3四半期から2033会計年度までのカスタム製品の売上高5億ドルごとに1区分ずつ確定していく3。提出した8-K書類の言葉を借りれば、この購入は「裁量的」なものだ3。
1ドルにつき4セントのリベート
1区分あたり約24万株3。6日の終値では行使価格との差額が80.43ドルあり、確定した1区分の価値は約1900万ドルになる。5億ドルの購入に対し1ドルあたりほぼ4セントのリベートに相当し、株価が上がれば幅は広がり、206.58ドルを割り込めば消える23。
新株予約権がすべて確定すれば、基本株式数8億9700万株の約6.6%に相当する。全文行使されれば約122億ドルの資金が会社に流入する34。グーグルはマーベルのチップを買い続ける見返りとしてマーベル株で報酬を得ており、その原資を負担するのはほかの株主たちだ。
2031会計年度の目標は直近実績の最大11倍
- 売上高
- Estimate
Data
| 売上高 | |
|---|---|
| 2026会計年度(実績) | $8.2B |
| 2028会計年度(目標) (estimate) | $20B |
| 2031会計年度(下限) (estimate) | $70B |
| 2031会計年度(上限) (estimate) | $90B |
TDカウーエンは「リスクは概ね解消」、新株予約権が映すのは「一部を報酬で買う」構図
TDカウーエンは7日、投資判断を「買い」へ引き上げ、目標株価も245ドルから350ドルに上方修正した。カスタム半導体への売上集中と利益率リスクは「概ね解消された」との判断だ。45人のアナリストのうち41人が同社株を「買い」と評価している5。一方、ゴールドマン・サックス+1.86% — ゴールドマン・サックス, up 1.86 percent todayは「中立」を維持して220ドル、モルガン・スタンレー+1.53% — モルガン・スタンレー, up 1.53 percent todayは「イコールウェート(中立)」で268ドルとしている1。ただし、カスタム事業の急拡大にはコストも伴う。利益率の低い事業が膨らむにつれ、第3四半期の非GAAP売上総利益率の見通しは58.9%から57.5~58.5%に引き下げられた4。
マーベルの価値をめぐりウォール街に130ドルの開き
Data
| 目標株価 | |
|---|---|
| TDカウーエン | $350 |
| 6日終値 | $287.01 |
| モルガン・スタンレー | $268 |
| ゴールドマン・サックス | $220 |
900億ドルの約束はこの伸びに懸かる――8四半期で売上高81%増
Data
| 売上高 | |
|---|---|
| 2024年11月期 | $1.52B |
| 2025年2月期 | $1.82B |
| 2025年5月期 | $1.9B |
| 2025年8月期 | $2.01B |
| 2025年11月期 | $2.08B |
| 2026年1月期 | $2.22B |
| 2026年5月期 | $2.42B |
| 2026年8月期 | $2.74B |
10月31日締めの四半期が最初の区分確定の試金石
10月31日締めの四半期(売上高見通しは31億5000万ドル)は、グーグルの区分が確定し得る最初の四半期となる。マーフィー氏は「2027会計年度下半期から当社のカスタム事業が大きく加速する」と約束している4。グーグルの購入が区分の確定計算に反映されるまでの間、確実に確定するのは、購入の有無にかかわらず自動的に確定する136万株にとどまる3。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



