monday.com、AI・研究開発・製品のトップが退社へ 株価90.37ドルでもアナリストの目標は111.70ドル

monday.comはAIファーストのプラットフォームに会社の将来を懸けている。だが、そのプラットフォームと研究開発、製品を率いる幹部らが1カ月以内にそろって去ろうとしている。市場は今なおこの転換を1株111.70ドルと値付けするが、株価は90.37ドルで推移している。

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Vincent JiangVincent Jiang · 5 min read
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monday.comの共同創業者で共同最高経営責任者(CEO)のEran Zinman
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monday.comの共同創業者で共同CEOのEran Zinman氏は7月、全社員の2割を削る組織再編について「コスト削除や人員のAIへの置き換えが目的ではない」と従業員に説明した。今度は同社のAI、研究開発、製品を率いる幹部が去ろうとしている。

方向転換の設計者たちが去っていく

Orly Stern Izhaki氏が統括するのは、monday.com−4.10% — monday.com, down 4.10 percent todayのAIワークプラットフォーム(AI Work Platform)部門だ。従業員とAIエージェントがタスクを共有するワークスペースで、同社が「会社の未来」と位置づける製品のために設けた役職である。Izhaki氏は今月中にも退社する見通しで、研究開発(R&D)担当バイスプレジデント、製品担当バイスプレジデント、同社で6年務めるシニアITディレクターもともに去る。この動きに先立ち、R&D担当バイスプレジデントが9月に退社していた1。同社は一連の退任について、経営側の決定と、幹部各自の進路をめぐる個人的な選択が混在したものだと説明した1。

全社員の2割が対象、純コスト4500万〜5500万ドル

幹部らが担うはずだった組織再編は7月に発表された。対象は全従業員の約2割(推計620〜630人)で、純コストは4500万〜5500万ドル、完了は2026年末を見込む1。共同創業者で共同最高経営責任者(CEO)のEran Zinman氏は当時、従業員に対しこの決定は「コスト削減や人員のAIへの置き換えを目的としたものではない」と語り、AIファーストのビジョンに組織を適応させる動きだと位置づけた3。

売上高は伸び続けるが、成長率は減速

20025030035040024年4〜6月24年10〜12月25年4〜6月25年10〜12月26年4〜6月364.6
Data
売上高
24年1〜3月216.9
24年4〜6月236.1
24年7〜9月251
24年10〜12月268
25年1〜3月282.3
25年4〜6月299
25年7〜9月316.9
25年10〜12月333.9
26年1〜3月351.3
26年4〜6月364.6
monday.comのSEC提出資料に基づく四半期別売上高(100万ドル単位)。2026年4〜6月期の売上高は3億6460万ドルで、前年同期比21.9%増と市場予想を上回った。9

掲げた戦略と、それを掘り崩す兆候

厄介なのは、時系列が戦略と噛み合っていないことだ。7月の発表では、この転換によってmonday.comは「AI関連の戦略領域への投資を継続できる」とされていた1。ところがわずか四半期後、AI、R&D、製品を率いる幹部が去り、ザックス(Zacks)は10月16日に投資判断を「保有」へ引き下げた2。

業績数値そのものは問題ではない。2026年4〜6月期の売上高は3億6460万ドルで、前年同期比21.9%増と市場予想を上回った。1株当たり利益(EPS)は1.48ドルで、コンセンサス予想の1.11ドルを上回った29。上半期(1〜6月)の売上高は7億1590万ドルに達した1。AI製品による年間経常収益(ARR)は1〜3月期から倍増し、当四半期の純増ARRの17%を占めた1。年5万ドル超を支払うエンタープライズ顧客は287社増え、合計4834社となった6。

AIは純増ARRの17%、総ARRでは約1%

売りを誘っているのは別の数字だ。売上成長率は2024年半ばの34%から2026年4〜6月期の21.9%へと、9四半期連続で低下している9。上半期には2140万ドルの組織再編費用を計上した1。10月12日に投資判断を引き下げたバークレイズ−0.09% — バークレイズ, down 0.09 percent todayは、AIは現在、純増ARRの17%を占める一方で総ARRでは約1%にとどまると分析。「中核事業の減速に歯止めをかけるほどの規模はない」と指摘し、ネットドルリテンション(既存顧客の収益維持率)は108%へ向かいつつあるとした4。JPモルガン+1.11% — JPモルガン, up 1.11 percent todayは9月29日、「20%規模のRIF(人員削減)の直後」とされる純増ARRへの逆風を理由に投資判断を引き下げ済みだった。ネットドルリテンションは110%から109%へ緩み、顧客が最先端モデル(フロンティアモデル)など代替の選択肢を検討する中で営業サイクルも長期化しているとみている8。Yahoo Financeの4〜6月期決算まとめでは、同メディアが追跡する生産性ソフトウエア16社の中で最も弱い業績見通しの更新だったとされた6。

成長率、9四半期連続で減速

2025303524年4〜6月24年10〜12月25年4〜6月25年10〜12月26年4〜6月21.9
Data
売上高前年同期比伸び率(%)
24年1〜3月33.7
24年4〜6月34.4
24年7〜9月32.7
24年10〜12月32.3
25年1〜3月30.1
25年4〜6月26.6
25年7〜9月26.2
25年10〜12月24.6
26年1〜3月24.5
26年4〜6月21.9
SEC提出資料に基づく売上高の前年同期比伸び率(%)。成長率は2024年4〜6月期の34.4%から2026年4〜6月期の21.9%へと9四半期連続で低下した9

強気には決算数字、弱気には時系列

最も有力な反論には、確かな裏付けがある。同社は従業員の2割を減らしながら22%の成長を続けており、これは引き締まった事業モデルならではの計算だ。ザックス(Zacks)は10月14日、バークレイズの格下げから2日後に、直近3カ月でコンセンサスの利益予想が47.3%上方修正されたのを受け、投資判断を「ストロングバイ」に引き上げた5。今も12人のアナリストが同社株を「買い」と評価している2。ルネサンス・テクノロジーズは2026年1〜3月期に保有株式を93%増やした2。

株価はすでに答えを出した

だが、最も有力な反論をもってしても、時系列の問題は解決しない。テッククランチ(TechCrunch)は7月25日、人員削減の理由にAIを挙げた企業は、発表後30営業日の値動きでナスダック総合株価指数をほぼ10%下回ったとの英フィナンシャル・タイムズの分析を伝えた3。monday.com自身の株価もこの型にはまっている。終値は90.37ドルで、年初来37%安、過去12カ月ではほぼ半値だ2。市場はこの1年、セールスフォース−2.94% — セールスフォース, down 2.94 percent todayからブロックまで並ぶ企業から、利益に先立つピボットの物語を聞かされ続けてきた。そしていま、AIを作りつつある経営陣が仕事をやり終えるより先に、成長エンジンの方がAIの成功を必要とする——そんな企業として、monday.comを値付けしている3。

決め手は何か

アナリスト平均の目標株価は111.70ドルで、直近の株価を24%上回る2。この差が埋まる方向は二つに一つだ。2027年初めに発表される2026年10〜12月期決算で、AI製品のARRが引き続き倍増し、ネットドルリテンション(既存顧客の収益維持率)が安定に向かえば、勝つのは強気派だ。一方、AIワークプラットフォーム(AI Work Platform)を率いるバイスプレジデント以降も退職が続けば、7月に去った620〜630人は削減の全容ではなく初弾だったと見えてくる。見るべきは業績見通しではなく、幹部の顔ぶれだ。売上高はSEC提出資料が裏付ける。確信のほどは、去っていく人が裏付ける。

出典

1. Calcalist/CTech『monday.com、AI関連の組織再編の中で幹部退任が相次ぐ』2026年10月17日。2. MarketBeat『monday.com(NASDAQ:MNDY)、ザックス(Zacks)リサーチが投資判断「保有」に引き下げ』2026年10月17日。3. テッククランチ(TechCrunch)『monday.com、人員削減をAIのせいにしたテック企業の最新例』2026年7月25日。4. Seeking Alpha『AI懸念でバークレイズがHubSpot−3.96% — HubSpot, down 3.96 percent todayとmonday.comを格下げ』2026年10月12日。5. ザックス(Zacks)インベストメント・リサーチ(MSN経由)『monday.com(MNDY)、投資判断「ストロングバイ」に引き上げ』2026年10月14日。6. Yahoo Finance『2026年4〜6月期決算ハイライト:monday.com対生産性ソフトウエア同業他社』2026年9月15日。7. Seeking Alpha『monday.com Ltd.(MNDY)2026年4〜6月期決算説明会の書き起こし』2026年8月10日。8. Seeking Alpha『成長面の課題でJPモルガンが格下げ、monday.com株は下落』2026年9月29日。9. monday.comの四半期別決算数値(SEC提出資料)、2026年10月18日取得。

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AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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