マスク氏、グロックはアントロピックに後れと認める GPU66万基を年内配備へ発注
マスク氏は自らの劣勢を人年換算で語った。その上で、ブラックウェル(Blackwell)系GPU66万基の追加を、誰でも検証できる日程で発注した。12月下旬までにメンフィスのGPUを144万基へ増やす。支払いは上場したスペースXの公開株主に降りかかり、優劣の物差しであるアントロピック自身は、すでにテナントだ。
Vincent Jiang · 2 min read
“敗北宣言”に発注書を添えて
9月26日、イーロン・マスク氏は、3年間「勝つ」と言い続けてきた競争で自らの後れを認めた。グロック(Grok)はアントロピックのクロード(Claude)モデルに及ばない。アントロピックは肉薄する競合のいない首位であり、自分はその点を見誤っていた――。氏が挙げた理由は半導体ではなく、算術だった。xAIの設立は3年、アントロピックは6年になる1。とはいえ前日、氏が投稿していた打開策はGPUだった。エヌビディアのGB300を66万基、コロッサス2に追加する。22万基ずつ3波に分け、メンフィスのGPU群を78万基から144万基へ、12月下旬までに引き上げる構想だ2。
請求書はいま、公開株主のもとへ
この発注は、もはやベンチャー資金で賄われるものではない。スペースXは2月にxAIを買収し、6月12日に1株135ドルで上場した。史上最大の新規株式公開(IPO)である34。上場で開示された数字が映し出すのは、巨大機械に資金を注ぎ込み続けている実態だ。2025年の売上高は187億ドル、営業損失は26億ドル、2025年から2026年初めにかけての設備投資は300億ドルを超える5。ブラックウェルの3波は、その次の支払い回である。
3波の投入でコロッサスほぼ倍増、144万基へ
- コロッサスのGPU数
- Estimate
Data
| コロッサスのGPU数 | |
|---|---|
| 9月25日時点 | 0.78M |
| +22万基(9月下旬) (estimate) | 1M |
| +22万基(11月) (estimate) | 1.22M |
| +22万基(12月下旬) (estimate) | 1.44M |
物差しの相手も、テナント
マスク氏が追う相手は、すでに彼に家賃を払っている。アントロピックはコロッサス1の300メガワット分を月12億5000万ドルで契約しており、期間は2029年5月まで、総額は400億ドルを超える。この取引についてスペースX自身のS-1(上場登録文書)は「遊休計算能力の収益化」と説明している6。グーグルが10月から月9億2000万ドル、Reflectionが月1億5000万ドルを加え、2029年までの契約総額は760億ドルを超える。いずれの契約も90日の予告で解約でき、マスク氏自身、この計算能力を取り戻す必要が生じるかもしれないと述べている5。アントロピックとグーグルが料金を払うテナントとしてコロッサスを利用する構図は、今やメンフィスのビジネスモデルの一部となっている8。
マスク氏が追う相手は、最大のテナントでもある
- Estimate
Data
| Value | |
|---|---|
| アントロピック | $1.25B |
| グーグル (estimate) | $0.92B |
| Reflection | $0.15B |
ガスタービン撤去のカウントダウン
GPU群を倍増させれば、それを支える電力もほぼ倍になる。コロッサスは現在、69基のガスタービンで稼働しており、全米黒人地位向上協会(NAACP)と南部環境法センター(Southern Environmental Law Center)が無許可だとして提訴している。スペースXによると、出力120万キロワット(1.2ギガワット)の恒久的な発電所が完成するのに合わせて、ガスタービンは2027年7月までに撤去される。IPOで提出した書類では、ガスタービン向けに3年間で28億ドルの予算を計上している3。12月の投入には、マスク氏の言葉を借りれば「運」が必要だ27。
12月31日が答え合わせの日
いまやすべての公約に、検証可能な期日が付いている。今週中に22万基のGPUを稼働させ、3カ月以内にFable/GPT-6級のモデルを投入し、6カ月で首位に立つ2。グロック4.5がコーディングベンチマークで記録した53%は、人年の問題だ1。144万基のGPUの下に横たわる賭けは、規模の力で時間を償却できるというものだ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



