リプリット、10億ドルの年を約束――先に届いたのはストレージの請求書

リプリットは10月2日、顧客に「本番環境のデータベースストレージへの課金を開始する」と通知した。その前日には、資金調達の報道が「年末までに年間経常収益(ARR)10億ドル」という同社の主張を伝えていた。第三者が確認した直近の収益は3億ドルで、両者の間に監査済みの数値はない。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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2022年、ビレッジ・グローバルのカンファレンスでクオラのアダム・ダンジェロと対談する、リプリットの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)アムジャド・マサド
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2022年、ビレッジ・グローバルのカンファレンス「The Grove」に登場したリプリットの共同創業者でCEOのアムジャド・マサド。10億ドルのARRという約束が、今度はストレージ課金と向き合う。

無料明細を終わらせる一通のメール

10月2日、リプリットを利用する開発者が短い通知を受け取った。「本番環境のデータベースストレージへの課金を開始します」1 通知を受け取った開発者の一人はモバイルアプリを確認し、ストレージの明細行が途切れているのを見つけた。無料だったため、これまでは「0ドル」と表示されていたはずだとみている。この開発者は、リプリットが公表していないコスト増の試算を求めた。2

約束の上に打たれた90億ドル評価

メールが届いた前日、資金調達の報道はリプリット自身の成長軌道を伝えていた。年内に年間経常収益(ARR)10億ドルに達する見通しで、フォーチュン500選出企業の85%が同プラットフォームを利用しているという。3 いずれも未監査の同社側の主張だ。3月にGeorgianが主導した4億ドルの資金調達で、同社の評価額は前年9月につけた30億ドルの3倍に跳ね上がった。戦略投資家としてアクセンチュア(NYSE: ACN)とオクタ(ナスダック: OKTA)が名を連ね、5月にはビザ(NYSE: V)がエージェント型決済の検討のため、金額を公表しない株式を取得した。34

観測値は3億ドル、主張は10億ドル

第三者による直近の数値はさらに小さい。あるトラッカーは2025年の売上高を3億ドルと掲載している。顧客15万社に平均契約額2000ドルを掛け合わせると同じ額になる。同ページは、リプリットが買収されたという誤った主張も並べている。5 雑誌の人物記事は2025年の収益を「1億2500万ドル超」と伝えた。6 90億ドルという評価額は、最後に観測された売上高の30倍、約束された年末ARRの9倍にあたり、その間に監査済みの数値は何もない。

確認できたのは最大3億ドル、年末目標は10億ドル

  • 収益指標
  • Estimate
$0M$500M$1,000M2025年6月(到達値)2025年10月(到達値)2025年通期2026年末(ARR目標)最終観測値
Data
収益指標
2025年6月(到達値)$100M
2025年10月(到達値)$250M
2025年通期$300M
2026年末(ARR目標) (estimate)$1,000M
棒ごとに期間の基準が異なる。2025年の2つの到達値は時点の収益マイルストーン、2025年通期はトラッカーによる通年推計、2026年末は会社が示したARR目標。いずれも監査は受けていない。出典:GetLatkaトラッカー[5]、資金調達報道[3]、Inc.誌の人物記事[6]。5,3,6

8月に値下げ、10月に請求

8月の価格表はまさに大盤振る舞いだった。コンピュートユニットは100万単位あたり3.20ドルから0.60ドルに、データベースストレージはGiB月あたり1.50ドルから0.35ドルに値下げし、アウトバウンド転送も半額になった。各アカウントは8月1日以降の最初の請求サイクルで新料金に移行した。7 ある開発者はこう書いた。「いくつかの領域で値下げして、好意的な報道を少し得ておく。翌月には値上げが来る」2 この締め付けには「大家」がいる。調査会社SemiAnalysisの試算では、月額20ドルのClaudeやChatGPTのサブスクリプションには400~700ドル分のトークンが含まれる。リプリットはその同じラボに、APIの定価を支払っている。6

8月1日の定価改定でコンピュート81%、ストレージ77%値下げ

  • 8月1日以前の価格
  • 8月1日以降の価格
$0$1$2$3$4コンピュートユニットデータベースストレージ$1.5
Data
8月1日以前の価格8月1日以降の価格
コンピュートユニット$3.2$0.6
データベースストレージ$1.5$0.35
リプリットのクラウド料金改定(2026年8月)によるリスト価格。コンピュートユニットは100万単位あたり、データベースストレージはGiB月あたりで示す。アウトバウンド転送も半減したが、図には含めていない。各アカウントは8月1日以降の最初の請求サイクルで新価格に切り替わった。出典:リプリットのドキュメント[7]。7

同じ時期に金額非開示の買収

リプリットは同じ時期に、AI分析スタートアップのAttaを買収した。9月25日の発表で、買収額を明かした人はいない。8 Attaの共同創業者オマル・シャイクは2年前、アムジャド・マサドに投資を求めるコールドメールを送っていた。マサドと、リプリットの初代AI部門責任者ミケーレ・カタスタがその日のうちにエンジェル投資の小切手を切った。96 この方向転換(ピボット)の代償は記録に残っている。過剰採用の是正で約120人いた社員のうち30人が解雇され、その後の退職が重なり、社員数は約半分に減った。63

12月が答えを出す

マサドは、ネットリテンション(純収益維持率)がケースによっては300%に達すると説明する。新たな料金なしでも収益は伸びるはずだ。3月のラウンドで主導投資家を務めたGeorgianのマーガレット・ウーは、同社の競争優位(堀)は使いやすさと、リプリットが蓄積するインテントデータ(意図データ)だと論じる。46 注目は3点。ストレージの価格、顧客が求めたコスト試算、そして年末のARRの発表値だ。2 投資家が3月に買ったのは軌道だった。10月2日から、それが請求明細として届く。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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