ロブロックス、AIゲーム制作ツールを自社評価で採点 デザイン100点満点中31点、7~9月期ブッキングスは14~18%減見通し

ロブロックスのエンジニアがこのほど、プロンプト1つでゲームを作るツール「Build」の成績表を公表した。エンジニアリング98点、遊びやすさ100点、デザイン31点。公表はグーグルとユニティが無料の対抗サービスを始めた1日後で、4年ぶりにブッキングス(予約売上高)の減少を見込む四半期の決算を3週間後に控えたタイミングだった。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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パネルセッションで聞き入るロブロックス創業者兼CEOのデビッド・バスズッキ氏
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ロブロックス創業者で最高経営責任者(CEO)のデビッド・バスズッキ氏。同社の自社評価で、初のAI生成ゲームのデザインは100点満点中31点となった。

プロンプト1つ、8分、デザイン31点

Buildに「スタート台、動く障害物、中間チェックポイント、ゴールラインを備えた本物の3Dオビー(障害物アスレチック)ゲーム」を作るよう求めると、約8分で「Skyforge Ascent」が出来上がった1。ロブロックス+5.57% — ロブロックス, up 5.57 percent todayの評価陣は、その出来栄えを仕様が100点満点中91点、エンジニアリング98点、遊びやすさは満点の100点、ビジュアル86点、そしてデザイン31点と採点した1。デザインは進行、リプレイ性、独創的なフック(魅力)をみる観点である。この31点について評価陣が公表した結論は、「誰ももう一度遊ぼうとは思わないゲームだ」1というものだ。

自社評価で遊びやすさ100点、デザイン31点=Buildのゲーム

0/10020/10040/10060/10080/100100/100仕様91/100エンジニアリング98/100プレイテスト100/100ビジュアル86/100デザイン(楽しさ)31/100進行、リプレイ性、フックはゼロ点
Data
Value
仕様91/100
エンジニアリング98/100
プレイテスト100/100
ビジュアル86/100
デザイン(楽しさ)31/100
プロンプト1つで生成したゲーム「Skyforge Ascent」へのロブロックスのBuild評価による5つの指標。プレイテストは合格率、他の4項目は0~100点のスコアで、いずれも同社の公表値。出所:ロブロックスのエンジニアリングブログ(2026年10月8日)1

新たな制作者が増えても「楽しさ」のスコアは低迷

ニュージーランドで進めるアルファ版テストでは、10万人を超えるプレーヤーがBuildを試み、約9000本のゲームが公開された。その制作者の71%は、それまでロブロックススタジオを開いたこともない人だった1。基本版は無料で、それを超える機能は有料オプションとなる2。プロンプトを入力したセッションのうち、ゲームの公開に至るのは約14%だ1。

スコアが低迷するのは今回限りの話ではない。コンテンツの質は、ロブロックスの初期の2D評価セットで19.2、現在の3Dセットで33.9を付けられた。評価セットが2Dゲームから3Dゲームへ移るにつれ、プレイテストの合格率は75.9%から51.5%へ下がった1。今や誰もが8分でゲームを作れる。機械がまだ作り出せないのは、もう一度戻ってくる理由だ。

「堀」づくりの代償、株主は既に1四半期分

モルガン・スタンレー+1.76% — モルガン・スタンレー, up 1.76 percent todayのアナリストは10月7日付のリポートに向けて、約14分で遊べる海賊コースを作り上げ、ゲーム制作はもはや優位性の源泉ではないと結論づけた。「勝ち残るのは、適切なゲームを適切なプレイヤーに届けるプラットフォームだ」3。その役割を担う候補としてロブロックスが持つのが、Buildのゲームを他のあらゆるコンテンツと並べて順位を付けるリテンション(定着率)ベースの発見システム2だ。モルガン・スタンレーの試算では、このシステムが年間約68億ドルのプレイヤー支出を振り分けている3。

そのシステムを長期的な定着率へ振り向ける転換で、ロブロックスは既に1四半期分の成長を失っている。7~9月期のブッキングス(予約売上高)は前年同期比14~18%減の見通しで、4年ぶりの減少となる。通期の業績見通しは撤回され、株価は7月31日に約30%急落、上場来最悪の下落となった45。10月5日の終値は44.58ドルで、2025年の高値から約69%下落した3。

通知表の前日、無料のライバルが登場

グーグルとユニティ+2.31% — ユニティ, up 2.31 percent todayは10月7日に「Playground」を公開した。無料で、ブラウザー上で動く。18歳以上の米国ユーザーなら誰でも使え、「Google One」の契約者には毎週追加のトークンが付く。ユニティのプロ向けツール「Unity Spark」はテスト中で、今後クローズドベータ(招待制テスト)を実施する予定だ6。一方、ロブロックスはBuildの重度の利用にゲーム内通貨ロバックス(Robux)を課している。モルガン・スタンレーの言葉を借りれば、これは「競合に機会を開く」摩擦だ3。

この報道を受けて、ロブロックス株はプレマーケット(時間外取引)で一時8%下落した7。開示資料によると、取締役1人が10月3日に1万6666株を売却し、発表当日にも別の社内関係者がさらに5666株を売っていた8。ユニティのマット・ブロムバーグ最高経営責任者(CEO)は、労力をかけずに作ったAIゲームに関与するつもりはないと述べている9。

10月29日の正念場

ただ、逆風を押し戻す力も確かにある。4~6月期は、1日のユーザー数1億2300万人を背景に、ブッキングス(予約売上高)が前年同期比8%増の15億6000万ドルとなった。売上高は同35.9%増の14億7000万ドルに伸びた一方、純損失は1億8300万ドルに上った410。米バンク・オブ・アメリカは7~9月期のブッキングスが17億ドルと、会社側が示した業績見通しの上限を上回ると予想している。ヒット作「Steal an Egg」が牽引するエンゲージメント(利用時間)の伸びをその根拠に挙げた4。

売上高は伸び続けるが、直近2年は全四半期で赤字

  • 売上高
  • 純損益
-$0.5B$0B$0.5B$1B$1.5B24年7~9月期24年10~12月期25年1~3月期25年4~6月期25年7~9月期25年10~12月期26年1~3月期26年4~6月期$1.47B
Data
売上高純損益
24年7~9月期$0.92B-$0.24B
24年10~12月期$0.99B-$0.22B
25年1~3月期$1.04B-$0.22B
25年4~6月期$1.08B-$0.28B
25年7~9月期$1.36B-$0.26B
25年10~12月期$1.42B-$0.32B
26年1~3月期$1.44B-$0.25B
26年4~6月期$1.47B-$0.18B
ロブロックスの四半期別売上高と純損益。SEC(米証券取引委員会)提出資料に基づく暦年ベースの四半期。2026年4~6月期は売上高が前年同期比35.9%増となり、期間内の全四半期で純損失を計上した。出所:ロブロックスのSEC提出四半期資料(2026年10月10日取得)10

ただ、そのヒット作はすでに熱が冷めつつある。利用時間は週を追うごとに9%、18%と減少している4。ロブロックスは10月29日に決算を発表する2。注目すべき数字は、業績見通しの中にはない。「Build」のデザイン評価が31点から抜け出せているかどうかだ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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