Samsara創業者2人、AIエージェント提供開始の週に自社株を計2200万ドル売却 今年の売却額は2億6100万ドル
米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、Samsaraのサンジット・ビスワス最高経営責任者(CEO)とジョン・ビケット最高技術責任者(CTO)は、同社のAIエージェント構築基盤「エージェント・スタジオ(Agent Studio)」が全顧客に開放された3日間で、それぞれちょうど26万3900株を売却した。売却スケジュールは1年前にあらかじめ固定されたもので、エージェントにはいまだ価格が付けられていない。
Vincent Jiang · 3 min read
車両と現場業務(フィジカルオペレーション)向けソフトウエアを手掛けるSamsara+1.11% — Samsara, up 1.11 percent today(ニューヨーク証券取引所上場、ティッカーコードはIOT)の共同創業者であるサンジット・ビスワスCEOとジョン・ビケットCTOは、10月13〜15日の3日間にそれぞれちょうど26万3900株ずつを売却した。2人合計では約2200万ドルになる。ビスワスCEOの売却価格は加重平均で1株あたり40.94〜42.77ドルだった1。ビケットCTOの信託口座も同じ3日間に同数の株式を、ほぼ同額で売却した2。
創業者2人、そろって同じ売却
10月13日は、Samsaraがチャットと音声のAIエージェントをノーコードで作れる「エージェント・スタジオ」の全顧客への提供を始めた日でもあった。エージェントとの対話は6月の7倍のペースで進み、直近の50万件の積み上がりには16日しかかかっていない。提供開始当初は50万件に112日を要した。毎週エージェントを使う企業・団体は1000を超える3。
Samsaraが名前を挙げた顧客は節約効果を報告している。Grand Isle Shipyardでは、事業部ごとの月次報告書の作成が約5分で済むようになった。99%の短縮で、Samsaraの試算では年間約10万ドルに相当する。S. Bertram Foodsはコンプライアンス(法令順守)審査の所要時間を84%削減した45。投資家にとって最も重要な細部を付け加えたのは米メディアのFreightWavesだ。エージェント・スタジオは既存のサブスクリプションに含まれており、節約額の数値はSamsara側が提供したもので、その裏にある計算は添えられていない3。
1年前に決まっていた売却日程
そろった売却ブロックは、提供開始の週に下した判断ではない。SECのインサイダー取引報告書「フォーム4」が示すのは、両創業者とも2025年9月29日に採用したルール10b5-1プランに基づいて売却していることだ。エージェント・スタジオの提供開始より1年以上前のことである12。このプランは事前に設定した日程に従って売買する仕組みで、役員は自身の知る情報に基づかずに株を売れる。今年に入り、両創業者は計15回にわたり、毎回同じ日にそろってちょうど26万3900株ずつを売却した。2週間おきが基本のペースで、途中3回だけ6週間の間隔が空いた6。
そろった売却:両創業者が2026年、同じ15日付で26万3900株ずつ売却
- ビスワス氏(CEO)
- ビケット氏(CTO)
Data
| ビスワス氏(CEO) | ビケット氏(CTO) | |
|---|---|---|
| 1月6日 | $9.08M | $9.08M |
| 1月20日 | $8.56M | $8.56M |
| 2月3日 | $6.65M | $6.65M |
| 2月17日 | $6.83M | $6.83M |
| 3月31日 | $8.33M | $8.33M |
| 4月14日 | $7.15M | $7.15M |
| 4月28日 | $7.67M | $7.67M |
| 5月12日 | $7.44M | $7.44M |
| 5月26日 | $8.07M | $8.07M |
| 7月7日 | $9.67M | $9.67M |
| 7月21日 | $9.53M | $9.53M |
| 8月4日 | $10.12M | $10.12M |
| 8月18日 | $10.53M | $10.53M |
| 9月29日 | $10.04M | $10.04M |
| 10月13日 | $11M | $11M |
両創業者とも年内売却額1億3000万ドル超
OpenInsiderが掲載する売却額を1回ごとに合計すると、ビスワス氏は約1億3070万ドル、ビケット氏も同額で、2人合わせると約2億6100万ドルになる6。ビスワス氏のフォーム4には、家族信託に残った66万9835株のほか、小規模な信託口座と本人名義の口座が計上されており、OpenInsiderの集計では保有株数は計202万6333株となる16。ビケット氏は信託分の76万9398株に加え、制限付き株式ユニット(RSU)45万0907単位を手元に残した2。
エージェント構想は実績利益の266倍で値付け
10月15日の株価は42.61ドルで、時価総額249億5000万ドル、実績利益に対する株価収益率(PER)は266倍。アナリストの平均目標株価は51.68ドルだった7。9月3日に発表された8月終了四半期の決算では、売上高が5億0840万ドル(前年同期比29.9%増)、純利益が1620万ドルで、黒字は4四半期連続となった78。エージェントは既存のサブスクリプションに含まれる形で提供されるため、その実りはエージェント単独の売上項目ではなく、更新時の価格やシート数に表れるはずだ3。
売上高は12四半期連続の増収、直近4四半期は黒字
- 売上高
- 純利益
Data
| 売上高 | 純利益 | |
|---|---|---|
| 23年7~9月期 | $237.53M | -$45.53M |
| 23年10~12月期 | $276.27M | -$113.37M |
| 24年1~3月期 | $280.73M | -$56.29M |
| 24年4~6月期 | $300.2M | -$49.61M |
| 24年7~9月期 | $321.98M | -$37.81M |
| 24年10~12月期 | $346.29M | -$11.2M |
| 25年1~3月期 | $366.88M | -$22.12M |
| 25年4~6月期 | $391.48M | -$16.8M |
| 25年7~9月期 | $415.98M | $7.77M |
| 25年10~12月期 | $444.3M | $22.04M |
| 26年1~3月期 | $478.84M | $44.51M |
| 26年4~6月期 | $508.44M | $16.24M |
次の2つの検証材料
10月16日正午前(現地時間)、Samsara株は半導体株主導で1.15%下げたナスダック総合指数の約5倍にあたる5.90%の下落となった。一方、ダウ工業株30種平均とS&P500種指数は小幅に上昇した9。開示書類が浮き彫りにした問いを試す材料は、次の2つだ。1つは両創業者が次にそろえて提出するフォーム4で、2週間ごとの売却パターンから、今後約2週間以内に登場するとみられる6。もう1つは次の四半期決算で、エージェント・スタジオの全面提供後は初めてとなる。書類が記録するのは、あらかじめ決められた売却予定にすぎない。2人の創業者がそれぞれエージェントにどれだけの収益を期待しているかは、書類からは読み取れない。Samsaraがエージェントに価格を付けるまで、実績利益の266倍という評価の支えは、導入件数と顧客のコスト削減額しかない37。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



