スナップ、メガネ資金の出所を選択へ――裁判で狭まる広告事業か、外部資金か

スナップ株に1株12~14ドルの値が付くとみるブルーダック・キャピタルの論拠は、ARメガネ事業スペックスの持分を約50億ドルの評価で売却することだ。同じ週、エバーコアの広告代理店予算の調査とケルン、フロリダ州の裁判所の判断が、メガネの原資であるはずの広告事業に相次いでのしかかった。スナップは11月4日、第3四半期決算を発表する。

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Richard TangRichard Tang · 3 min read
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スナップの公式ポートレート。同社の共同創業者で最高経営責任者(CEO)のエバン・シュピーゲル氏が写る
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スナップの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のエバン・シュピーゲル氏。同氏が答責を負う取締役会は11月4日、メガネ事業スペックスの資金源を明らかにする必要がある。

スナップ−5.16% — スナップ, down 5.16 percent today株を保有するロング/ショート型の株式ファンド、ブルーダック・キャピタルは10月6日、スナップの取締役会に構造改革を1つだけ求める書簡を送った。拡張現実(AR)メガネ事業のスペックス(Specs)を単独評価約50億ドルとして、外部から資金を調達せよ――という要求だ1。こうすれば、スペックスが年間に費やす約5億ドルの負担を、現在の資金源である広告事業から切り離せるという1。資金はベンチャー投資家か戦略的パートナーから募り、既存株主の希薄化は避けるべきだとしている1。

経営陣の答えは、書簡より2か月前の8月の決算説明会ですでに出ていた。「待つこと」である。ダグ・ホット(Doug Hott)最高財務責任者(CFO)は、スペックスへの投資は既存の営業費用見通しに織り込んでおり、投入ペースは製品開発の節目に合わせて調整していると説明した2。取締役会はこの書簡に、公には答えていない。

現在は6ドル、書簡の試算なら12~14ドル

株価は今週、この要求を材料に上がっては戻る展開となった。10月15日に約5%高となった後、翌日に上げ幅をほぼ払い戻し、6ドル前後で引けた45。ブルーダック・キャピタルによれば、資金調達が実現すれば株価は2倍以上の1株12~14ドルに達し得るという1。その道筋は部分合計(SOTP)による再評価だ。スペックスに市場価格が付けば、ウォール街は広告事業とメガネ事業を別々に評価し、足し合わせることができるようになる1。11月4日発表の第3四半期決算が、いよいよ選択を迫る3。

求めるのは動く製品への少数持分

書簡の具体的な中身は二次情報として伝わってきた。仮想通貨業界の専門媒体コインセントラル(CoinCentral)が同書簡を伝えたもので、それによれば、スペックスの20%を10億ドルで売却し、その現金で約2年分の開発費を賄うとしている3。同媒体はスペースX−2.17% — スペースX, down 2.17 percent todayを戦略的投資家の候補に挙げ、その理由としてAIやスターリンクによる通信接続との関連を指摘している3。

外部投資家が買うのは、まだ初期段階とはいえ実在するものだ。スペックスは1台2,195ドルで、メガネとiPhone、Macにまたがって動くAIアシスタントを搭載する。エヌビディア−1.59% — エヌビディア, down 1.59 percent today、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)−2.33% — アマゾン・ウェブ・サービス(AWS), down 2.33 percent today、セールスフォース−2.94% — セールスフォース, down 2.94 percent todayは自社のAIエージェントをこの端末に組み込んでおり、メガネが見たものを基に現場の技術者がリアルタイムの指導を受けられるようにする6。最高経営責任者(CEO)のエバン・シュピーゲル氏は、スペックスを「写真を撮るためのスマートグラスではなく、コンピューターだ」と位置づける6。

資金を生む側は成長が最も遅く、裁判所が対象を狭めた

このすべてに資金を供給するエンジンは広告で、まさに成長の遅い側の事業だ。広告は4~6月期に12億8,000万ドルの収益を上げたが、成長率はスナップ全体の半分にとどまった2。最も価値が高い利用者層である北米のデイリーユーザーは9,200万人で横ばいだった2。

広告は9%増、サブスクリプションは85%増

0%20%40%60%80%100%広告9%スペックスの資金源となる区分売上高全体19%サブスクリプションなど85%
Data
Value
広告9%
売上高全体19%
サブスクリプションなど85%
区分別前年同期比売上高成長率(2026年4~6月期)。スナップの第2四半期決算説明会で報告された数値に基づく。出所:MarketBeatによる同説明会のまとめ2

今週は、このエンジンが3つの異なる形で締め付けられた。投資銀行エバーコア−0.99% — エバーコア, down 0.99 percent todayは、アナリストが広告代理店から予算状況を聞き取る調査を続けており、10月16日にはスナップについて否定的な調査結果を報告した。同日の調査では、広告購入ソフト企業ザ・トレードデスク(The Trade Desk)−6.78% — ザ・トレードデスク(The Trade Desk), down 6.78 percent todayでも予算の弱さが確認された57。その命令がドイツ全土で拘束力を持つケルン地方裁判所は、スナップに対し、チャットボット「My AI」との会話を狙った広告配信を禁じた8。さらに米控訴裁判所は、14歳未満の子どもをアプリから完全に締め出すフロリダ州の措置を認めた5。

2020年代末の普及前にハードの世代に資金を出す者こそ、上振れ益を握るべきだ

50億ドルという数字は1ファンドの試算で、リリース自体も前提は本質的に不確実だと認めている1。だが、求められた構造自体は今も正しい。メガネは実際に動き、AIエージェントの組み込みも進んでいる。シュピーゲル氏自身、重量とコストが下がる2020年代の終わりごろに消費者への本格普及が来るとみている2。ほとんど動いていないのは、今からその時までのハードウェアの世代に誰が資金を出すのかという一点だ。

フリーキャッシュフローはスペックスの四半期1億2500万ドルの支出をまかないきれないことが多い

-$0.1B$0B$0.1B$0.2B$0.3B24年4~6月期24年10~12月期25年4~6月期25年10~12月期26年4~6月期スペックスの資金消費:四半期1億2500万ドル$0.12B
Data
フリーキャッシュフロー
24年1~3月期$0.04B
24年4~6月期-$0.07B
24年7~9月期$0.07B
24年10~12月期$0.18B
25年1~3月期$0.11B
25年4~6月期$0.02B
25年7~9月期$0.09B
25年10~12月期$0.21B
26年1~3月期$0.29B
26年4~6月期$0.12B
四半期別フリーキャッシュフロー(単位:10億ドル)、2024年1~3月期~2026年4~6月期。基準線の1億2500万ドルは、ブルーダック・キャピタルの書簡による、スペックス事業の年間約5億ドルという支出ペースの四半期換算。出所:スナップのSEC提出四半期報告書9

2つの裁判所と一連の代理店調査が、メガネに資金を供給するエンジンの値をつけ直した。残る広告は、ユーザーが共有に同意した会話を土台に動くことになる。同意画面と新たなデータの初期設定――スナップのエンジニアにできる仕事だ8。11月4日、取締役会は誰がスペックスに資金を出すのかを答えを出さなければならない。選択肢は、同意に縛られて小さくなった広告事業か、払った金に見合う上振れ益を握る外部資金か、のどちらかだ。

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AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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