スペースX、年76回のスターシップ打ち上げを米連邦航空局に申請 SPCXは予想PER133倍
SPCXは予想PER133倍で推移している。モルガン・スタンレーの目標株価は300ドル、15号機の打ち上げは数週間先だ。そのペースの裏付けは10月14日まで異議を受け付ける米連邦航空局(FAA)の審査案件の中にあり、燃料供給を担うガス導管はフロリダ州の認可待ちである。
Vincent Jiang · 3 min read
初の軌道到達から8日、2つの目標株価と「兆ドル長者」の復活
スターシップは9月28日、初めて軌道に達した。2023年4月以来、通算14回目の飛行だったが、エンジンの停止でミッションは途中で打ち切られた1。市場は動じなかった。株価は月曜に約8%上がって171.09ドルとなり、イーロン・マスク氏は再び資産1兆ドルの「兆ドル長者」に戻った2。予想PER133倍という株価に対し、モルガン・スタンレーのアダム・ジョナス氏は目標株価300ドルを掲げ、「15号機の前に、この機会を『つかむ』期間はまだ数週間ある」と顧客に伝えた3。
年76回はまだ申請段階
暫定日程では15号機は10月19日以降。スターシップの2段目を発射塔でつかむ初の「キャッチ」が試みられる可能性があり、成功確率をマスク氏は「少なくとも50~60%」とみる。ただしスペースXは実施を再確認していない1。より大きな数字のほうは、日程表ではなく書類の上にある。
スペースXは米連邦航空局(FAA)に対し、打ち上げライセンスの変更を申請した。ケープカナベラルのSLC-37で年間最大76回のスターシップ打ち上げと152回の着陸を可能にする内容で、FAAが補足的環境影響評価書について設けているスコーピング(意見募集)期間は10月14日で締め切る45。まだ分析が終わっていないのは、一時的な空域の閉鎖、ケネディ宇宙センターの北50マイル(約80キロ)からケープカナベラルの南50マイル(約80キロ)に及ぶ緊急着陸区域、発射地点へ戻る帰還軌道の3点だ46。
メタンは今もトラックで運ぶ
1回の打ち上げで燃えるのは約63万ガロン(約238万リットル)の液体メタンだ。今はその輸送を数百台のタンクローリーが担っている7。スペースX傘下のCoastal Connect Servicesは、ブレバード郡に至る全長32.4マイル(約52キロ)、口径16インチ(約40センチ)のガス導管をめぐり、フロリダ州公益事業委員会に料金設定(タリフ)の認可を求めた。同社は、タンクローリーや地元の既存導管ではケープカナベラルの需要を賄いきれないと主張する8。方向を示すのはテキサス州だ。スターベースへ伸びる全長8マイル(約13キロ)の導管「スターパイプ」は1月26日までに供用開始する予定で、テキサス州でFAAが認可した打ち上げペースは年25回である7。フロリダの導管はその4倍の長さになる9。
スターシップは4年で計14回、フロリダだけで年76回を求める
Data
| スターシップの飛行回数 | |
|---|---|
| 2023年 | 2 |
| 2024年 | 4 |
| 2025年 | 5 |
| 2026年 | 3 |
認可はロケットより先行
強気シナリオには確かな根拠がある。米空軍の2025年の審査は、年76回の打ち上げについて騒音を除き重大な影響はないと結論し、建設を許可する決定記録(Record of Decision)を発行した。SLC-37は現在、建設が進んでいる。フロリダでのスターリンクの打ち上げは、ファルコン9からスターシップへ移行する予定だ410。
とはいえ、「オーバーウェイト(増持)」評価で目標株価212ドルを掲げるウェルズ・ファーゴは、機体のキャッチについて「おそらく27年末~28年初頭の話」とみている。2027年4~6月に予定される軌道上データセンターの実証を前に、エンジニアをAI衛星に振り向けている3。スペースXは2025年に25回の打ち上げを目指していたが、実際に飛んだのは5回だった1。
まず14日、次いで19日と30日
米連邦航空局がライセンスの是非を判断する前に分析すべき事項は、10月14日締め切りの意見募集で決まる11。15号機は19日以降に続く。LC-39A発射台からのフロリダ初のスターシップ打ち上げは、暫定的に10月30日の予定だ1。
影響は株主を通じて及ぶ。予想PER133倍の水準で、株主は打ち上げペースの引き上げと、それに燃料を供給する導管の双方に資金を注いでいる3。アナリスト36人のコンセンサス(目標株価)は227.54ドルだ4。これまで通算14回に対し、1基の発射台から年76回。この隔たりこそが投資の勝負どころだ14。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



