エヌビディア向け基板の勝宏科技、公開価格を18%下回る 約8億ドルの株が売却解禁へ

エヌビディア向けプリント基板メーカーの勝宏科技(Victory Giant Technology)は4月、香港で年内最大の新規上場(IPO)により26億米ドルを調達した。半年が経ち、株価は公開価格の209.88香港ドルを下回る。約8億米ドルのコーナーストーン投資家(cornerstone investor)向け株式はロックアップ(売却制限)の終盤にあり、その一方で、名前の判明しているファンドが買いに回っている。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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多層プリント基板の断面を顕微鏡で捉えた写真。積み重なった銅層とめっきビア(スルーホール)が見える
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多層プリント基板の断面。勝宏科技がエヌビディア向けに製造する製品で、銅層がめっきビアで接合されている。

52週安値でロックアップ解除を迎える

10月13日、一つの銘柄に二つの開示が重なった。一つはスマートカーマ(Smartkarma)の調査レポートで、勝宏科技(2476 HK)のコーナーストーン株+1.18% — 勝宏科技(2476 HK)のコーナーストーン株, up 1.18 percent todayを約8億米ドル相当と集計した。コーナーストーン株は、上場時にファンドへ割り当てられ、ロックアップが課された株式で、その期限がまもなく切れる 1。同じ日、香港の投資ファンド、ジャンカー・パートナーズが香港上場のH株を19万4600株、約3770万香港ドル買い増したと開示した 2。広東省恵州のプリント基板メーカーである同社は、この日の取引で164.40香港ドルの52週安値をつけた 3。

年内最大の新規上場から公開価格割れへ

売り出しは4月13日に始まり、22億4000万米ドルの調達を目指した。公募価格は提示価格帯の最上限、209.88香港ドルに決まった 4。売り出し規模は201億香港ドル(26億米ドル)に増額され、香港で年内最大の新規上場となった 45。

コーナーストーン投資家は40社近くが参加し、モルガン・スタンレー−3.23% — モルガン・スタンレー, down 3.23 percent today、ハイリスキャピタルのほか、ジャック・マ(馬雲)氏が共同創業したプライベート・エクイティ(PE)、雲鋒基金(ユンフォン・キャピタル)などが名を連ねた 6。上場初日は一時60%高まで買われ 5、終値は50.1%高と急騰した 4。創業者の陳濤氏の資産はほぼ10倍の115億米ドルに膨らんだ 6。株価は5月29日に475香港ドルでピークに達し 3、10月14日には172香港ドルと、公開価格を約18%下回っている 3。

初日の急騰も帳消し、公開価格209.88香港ドルの下へ

HK$100HK$200HK$300HK$400HK$5004月21日 公開価格5月29日 高値8月6日 終値10月14日 現在値公開価格 209.88香港ドルHK$172
Data
2476 HK 株価
4月21日 公開価格HK$209.88
5月29日 高値HK$475
8月6日 終値HK$231
10月14日 現在値HK$172
香港ドル建ての指標値。公開価格、5月29日の高値、8月6日の終値、10月14日の現在値はいずれも出典の報道値どおりで、算出した点は含まない4,3,8

受注は途切れない

だが、事業が壊れたわけではない。2025年の売上高は80%増の193億元となり、純利益はほぼ4倍の43億元に急増した 6。その後、直近12カ月の売上高は218億9000万元に達し、前年同期比29.5%増、利益率は22.96%となっている 7。同社は2024年から エンヌビディア−2.78% — エンヌビディア, down 2.78 percent today のティア1サプライヤー(半導体メーカーに直接販売する立場)で、広東省恵州の新工場に少なくとも4億4400万米ドルを投じる 8。これほど強い受注が6カ月続いても、4月の株価を支えることはできなかった。

コーナーストーン株の売却解禁は、それを生んだ新規上場の約3分の1の規模

  • Estimate
$0B$1B$2B$3B売り出し時の目標額(4月13日)$2.24B増額後の調達額$2.6Bコーナーストーン株売却解禁(間近)$0.8B
Data
Value
売り出し時の目標額(4月13日)$2.24B
増額後の調達額$2.6B
コーナーストーン株売却解禁(間近) (estimate)$0.8B
米ドル建て。売却解禁額は有料の調査ノート1本による集計で、推定値として扱う。調達額は複数メディアによる報道値4,5,1

売却解禁には期日があり、買い需要は開示で一つずつ姿を現す

売却解禁は、それを生んだ新規上場の約3分の1の規模で、買い需要と違って期日が決まっている14。ジャンカー・パートナーズの買付け額は1株あたり平均約194香港ドルとみられ、公開価格の209.88香港ドルと現在値の間に位置する2。9月に26億米ドル規模のブロック売却があったと伝え、JPモルガン・セキュリティーズに言及した報道が1件あるが、確認は取れていない。開示資料にも主要メディアにも載っておらず、額は4月の調達額と完全に一致する104。調査ノートの公開要旨は正確な期日を示さず、「間もなく」と伝えるだけだ。何が、いつ解禁されるのかを確定できる一次資料は、あくまで目論見書類だ1。

今後の開示が示すもの

次の行方を決めるのは2つの読みだ。1つは、コーナーストーン投資家が売却に動ける最初の数日間に、164.40香港ドルの水準が保たれるかどうか。もう1つは、どのファンドが買い手として開示に現れるかだ3。ジャンカー・パートナーズは約194香港ドルの水準で手の内を明かした2。モルガン・スタンレーやハイリスキャピタルを含むコーナーストーン投資家は、いまだ手の内を見せていない6。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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