アサナのAI、運用コスト9割減――ただし競合も同じ

アンソロピック(Anthropic)はトークン価格を最大90%引き下げ、代表顧客にアサナを指名した。アサナ株は1週間で16.8%上昇。コスト削減はアサナの原価に直結するが、競合も同一の割引を同じ条件で買える。

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Vincent JiangVincent Jiang · 2 min read
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ウェブサミット2017のステージ上で語るアサナの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)、ダスティン・モスコヴィッツ氏
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アサナの共同創業者でCEOのダスティン・モスコヴィッツ氏。アンソロピックのトークン値下げで、同社のAIコストはたった今下がった。その節約分がアサナの手元に残るのか、顧客へ流れるのか――それが12月の問いだ。

100万トークン10セント

アンソロピック$350B — アンソロピック, private, latest valuation $350Bが10月7日に「Claude Haiku 5.5」を発表するや、代表例としてアサナのエンジニアを指名+0.81% — 代表例としてアサナのエンジニアを指名, up 0.81 percent todayした。アサナのスタッフエンジニア、アーロン・ヴィン氏は、タスクの完了が30%超速くなり、エージェント1ターンあたりの推論は最大2.5倍高速になったと報告した1。ヴィン氏の報告と歩調を合わせるように、アサナのエージェントが払う「家賃」も崩れ落ちた。10万トークン未満のリクエストでは、入力が100万トークンあたり0.10ドル、出力が0.50ドル。従来のHaikuの1ドル、5ドルからの引き下げで、平均コストは約75%下がるとアンソロピックは試算する12。同社は、こうした顧客の成果は評価でリードしていることを示すもので、結果を保証するものではないと位置づけている3。アサナ株(ASAN)は10月2日に8.62ドル、10月9日には10.07ドルで終え、1週間で16.8%上昇した45。

Haiku 5.5、入出力ともトークン価格を90%引き下げ

  • 入力(100万トークンあたり)
  • 出力(100万トークンあたり)
$0/M tokens$2/M tokens$4/M tokens$6/M tokensHaiku 4.5Haiku 5.5$0.5/M tokens
Data
入力(100万トークンあたり)出力(100万トークンあたり)
Haiku 4.5$1/M tokens$5/M tokens
Haiku 5.5$0.1/M tokens$0.5/M tokens
10万トークン未満のリクエストにおける100万トークンあたりのAPI価格。出典:TechRepublic、Investing.com(Yahoo Finance経由)1,2

リクエスト1回50セント、メーターは回る

値下げは、アサナの事業転換のさなかに舞い込んだ。アサナの現行料金では、AIチームメイト(AI Teammate)のリクエストが1ユーザーあたり月5回つく。ただしアカウントごとに月50~250回が上限だ。さらにAI Studioのクレジットもアカウントごとに月5万~20万分付与される。これを超えたリクエストは、前払いで1回0.50ドル、オンデマンドなら0.60ドルがかかる6。アジズ・メグジ最高財務責任者(CFO)は「新しいアサナは、シートとサブスクリプション、そして消費と成果の両輪で成り立つ」と語る7。AI製品は7月期の純新規の年間経常収益(ARR)の25%を担い、第1四半期の17%から拡大。通期の目標も20%に引き上げられた7。

AI製品の純新規ARR、1四半期で6分の1から4分の1へ

  • 純新規ARRに占める割合
  • Estimate
0%10%20%30%2027会計年度Q12027会計年度Q22027会計年度通期目標25%
Data
純新規ARRに占める割合
2027会計年度Q117%
2027会計年度Q225%
2027会計年度通期目標 (estimate)20%
AI製品が純新規の年間経常収益(ARR)に占める割合。20%は経営陣が引き上げた通期目標。出所:アサナの決算説明コメント(MarketBeat経由)7

トークン安で止めたい粗利益率の出血

事業の転換は、ただでは済まない。第2四半期(7月期)の売上高は2億1640万ドルと10%増えた。だが売上原価は50%増の3030万ドルに膨らみ、米国会計基準(GAAP)ベースの粗利益率は前年同期の89.7%から86.0%に低下した8。経営陣はAI向け計算資源やインフラ、粗利率の低いStackAIの買収が要因だと説明する9。これで粗利益率は4四半期連続の低下となる。

アサナの粗利益率、AIコストの重みで4四半期連続低下

86%87%88%89%90%24年Q224年Q425年Q225年Q426年Q286%売上原価にAI計算資源とStackAIが加算
Data
GAAP粗利益率
24年Q189.7%
24年Q288.8%
24年Q389.2%
24年Q489.6%
25年Q189.7%
25年Q289.7%
25年Q388.9%
25年Q487.8%
26年Q187.6%
26年Q286%
暦年の四半期別にみたGAAPベースの粗利益率(売上高比)。2026年第2四半期はアサナの2027会計年度第2四半期(2026年7月31日終了)にあたる。出所:アサナのSEC四半期提出書類。第2四半期の数値は2026年9月3日付のプレスリリースによる10,8

同じ値下げは競合の武器にもなる

今回の値下げは、アサナだけのものではない。公開されているAPI料金の値下げであり、monday.com0.00% — monday.com, unchanged todayやNotion~$10B — Notion, private, latest valuation ~$10Bがひしめく市場では、AIを買うすべての企業に同じ値下げの波が及ぶ。アサナが浮かせるコストは、同じ額の請求書を抱える競合も同じだけ浮かせる。行き着く先は堀の拡大ではなく、より安いソフトウェアになりがちだ3。アサナは通期の営業利益率目標を、年初の9.5%から10%に引き上げている7。

最初の関門は12月2日

次の決算は12月2日とみられる。100万トークンあたり10セントのエンジンが粗利益率を膨らませるのか、それとも単により安い定価という武器を配るだけなのか――その最初の判定材料になる5。ウォール街の判断は「ホールド」のまま、平均目標株価は9.95ドルで、10月9日の終値をわずかに下回る45。アサナが売るAIリクエストは1回50セント。その下で回るエンジンは、100万トークン10セントに下がったばかりだ。この差額の金をどちら側が手にするのか。答えを出すのは12月だ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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