アサナのAI、運用コスト9割減――ただし競合も同じ
アンソロピック(Anthropic)はトークン価格を最大90%引き下げ、代表顧客にアサナを指名した。アサナ株は1週間で16.8%上昇。コスト削減はアサナの原価に直結するが、競合も同一の割引を同じ条件で買える。
Vincent Jiang · 2 min read
100万トークン10セント
アンソロピック$350B — アンソロピック, private, latest valuation $350Bが10月7日に「Claude Haiku 5.5」を発表するや、代表例としてアサナのエンジニアを指名+0.81% — 代表例としてアサナのエンジニアを指名, up 0.81 percent todayした。アサナのスタッフエンジニア、アーロン・ヴィン氏は、タスクの完了が30%超速くなり、エージェント1ターンあたりの推論は最大2.5倍高速になったと報告した1。ヴィン氏の報告と歩調を合わせるように、アサナのエージェントが払う「家賃」も崩れ落ちた。10万トークン未満のリクエストでは、入力が100万トークンあたり0.10ドル、出力が0.50ドル。従来のHaikuの1ドル、5ドルからの引き下げで、平均コストは約75%下がるとアンソロピックは試算する12。同社は、こうした顧客の成果は評価でリードしていることを示すもので、結果を保証するものではないと位置づけている3。アサナ株(ASAN)は10月2日に8.62ドル、10月9日には10.07ドルで終え、1週間で16.8%上昇した45。
Haiku 5.5、入出力ともトークン価格を90%引き下げ
- 入力(100万トークンあたり)
- 出力(100万トークンあたり)
Data
| 入力(100万トークンあたり) | 出力(100万トークンあたり) | |
|---|---|---|
| Haiku 4.5 | $1/M tokens | $5/M tokens |
| Haiku 5.5 | $0.1/M tokens | $0.5/M tokens |
リクエスト1回50セント、メーターは回る
値下げは、アサナの事業転換のさなかに舞い込んだ。アサナの現行料金では、AIチームメイト(AI Teammate)のリクエストが1ユーザーあたり月5回つく。ただしアカウントごとに月50~250回が上限だ。さらにAI Studioのクレジットもアカウントごとに月5万~20万分付与される。これを超えたリクエストは、前払いで1回0.50ドル、オンデマンドなら0.60ドルがかかる6。アジズ・メグジ最高財務責任者(CFO)は「新しいアサナは、シートとサブスクリプション、そして消費と成果の両輪で成り立つ」と語る7。AI製品は7月期の純新規の年間経常収益(ARR)の25%を担い、第1四半期の17%から拡大。通期の目標も20%に引き上げられた7。
AI製品の純新規ARR、1四半期で6分の1から4分の1へ
- 純新規ARRに占める割合
- Estimate
Data
| 純新規ARRに占める割合 | |
|---|---|
| 2027会計年度Q1 | 17% |
| 2027会計年度Q2 | 25% |
| 2027会計年度通期目標 (estimate) | 20% |
トークン安で止めたい粗利益率の出血
事業の転換は、ただでは済まない。第2四半期(7月期)の売上高は2億1640万ドルと10%増えた。だが売上原価は50%増の3030万ドルに膨らみ、米国会計基準(GAAP)ベースの粗利益率は前年同期の89.7%から86.0%に低下した8。経営陣はAI向け計算資源やインフラ、粗利率の低いStackAIの買収が要因だと説明する9。これで粗利益率は4四半期連続の低下となる。
アサナの粗利益率、AIコストの重みで4四半期連続低下
Data
| GAAP粗利益率 | |
|---|---|
| 24年Q1 | 89.7% |
| 24年Q2 | 88.8% |
| 24年Q3 | 89.2% |
| 24年Q4 | 89.6% |
| 25年Q1 | 89.7% |
| 25年Q2 | 89.7% |
| 25年Q3 | 88.9% |
| 25年Q4 | 87.8% |
| 26年Q1 | 87.6% |
| 26年Q2 | 86% |
同じ値下げは競合の武器にもなる
今回の値下げは、アサナだけのものではない。公開されているAPI料金の値下げであり、monday.com0.00% — monday.com, unchanged todayやNotion~$10B — Notion, private, latest valuation ~$10Bがひしめく市場では、AIを買うすべての企業に同じ値下げの波が及ぶ。アサナが浮かせるコストは、同じ額の請求書を抱える競合も同じだけ浮かせる。行き着く先は堀の拡大ではなく、より安いソフトウェアになりがちだ3。アサナは通期の営業利益率目標を、年初の9.5%から10%に引き上げている7。
最初の関門は12月2日
次の決算は12月2日とみられる。100万トークンあたり10セントのエンジンが粗利益率を膨らませるのか、それとも単により安い定価という武器を配るだけなのか――その最初の判定材料になる5。ウォール街の判断は「ホールド」のまま、平均目標株価は9.95ドルで、10月9日の終値をわずかに下回る45。アサナが売るAIリクエストは1回50セント。その下で回るエンジンは、100万トークン10セントに下がったばかりだ。この差額の金をどちら側が手にするのか。答えを出すのは12月だ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



