サークル、AIエージェント同士の決済へブロックチェーン構築 収入の実体は依然、米国債利子

サークルの新ブロックチェーン「アーク(Arc)」上では、AIエージェント同士の送金がすでに数億件に達し、1件あたり約30セントだ。だが同社の収入の約95%は今も、USDCの裏付けとなる米国債の利子。水曜日に発表される米消費者物価指数(CPI)が動かすのは、少額決済ではなくこの利子収入である。

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Richard TangRichard Tang · 3 min read
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2005年、カンファレンス「Web 2.0 Conference」のステージで講演するサークルの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のジェレミー・オールエア(Jeremy Allaire)氏
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サークルの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のジェレミー・オールエア氏。2005年、カンファレンス「Web 2.0 Conference」で登壇

エージェント同士の送金、すでに始まっている

エージェント経済にようやく取引の数字が生まれた。ただし数字を出したのは、決済網を売り込む当の企業だ。デジタルドルUSDCを発行するサークル+0.58% — サークル, up 0.58 percent todayのカーシュ・ラザギ最高商務責任者(CCO)は10月9日、米インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)のポッドキャスト「Inside the ICE House」で、AIエージェント同士による初の決済が今年前半にあったと明かした。最初の取引は、あるエージェントが別のエージェントから気象データセットを購入したものだった 1。以降、エージェント同士の決済は数億件に上り、平均額は約30セント。主にAPI呼び出しやデータの代金だ 1。

エージェントには機械向けの決済網が必要

ラザギ氏によれば、エージェントにブランドへの記憶はない。最も安く、最も速く、最も安全なものを選ぶだけだ。それゆえ決済は即座に着金し、後から取り消せないものでなければならない 1。サークルが9月16日に本格稼働させたブロックチェーン「アーク」は、この機械の挙動に合わせて設計されている。手数料は価格変動の激しいトークンではなくUSDCで支払い、決済は1秒未満で不可逆に確定する。エージェント用ウォレットには支出上限の設定や超少額決済(ナノペイメント)の機能が最初から備わる 23。

初期バリデーター(取引検証者)はブラックロック、米デポジタリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(DTCC)、インターコンチネンタル・エクスチェンジ、マスターカード、ビザ、スタンダードチャータードが務める 23。エージェントはアークの外でもすでにUSDCで決済しており、サークルは分析プラットフォーム「Dune」のデータを引用してエージェントが起こす取引量の98.8%をUSDCが占めると説明する 3。チェーン上では1200件超のプロジェクトが開発を進めている 2。

決済網は動いた、収入はまだ

4~6月期の数字がこの隔たりをはっきりさせる。USDCはオンチェーンで14.8兆ドルを動かし、前年同期比151%増となった 4。だが、その受けとしてサークルが得た手数料は530万ドルにとどまる。総収入7億130万ドルのうち、USDCの裏付けとなる米国債の利子は6億6770万ドルに達した 48。この利子収入があるがゆえ、本誌は10月11日付の記事でサークルを「決済企業の看板をまとった米国債ファンド」と評したのだ。

サークルの収入1ドルのうち95セントは米国債の利子

  • 準備金利子667.795.2%
  • その他手数料28.34%
  • 取引手数料5.30.8%
Data
Part2026年4~6月期の収入Share
準備金利子667.795.2%
その他手数料28.34%
取引手数料5.30.8%
2026年4~6月期の収入(単位:100万ドル)。その他手数料は総収力から準備金利子と取引手数料を差し引いた額。出所:サークルの米証券取引委員会(SEC)提出書類をもとにCrypto BriefingとForex Crunchが作成4,8

利子収入を支えるのは2つの数字だ。6月末時点のUSDCの流通量733億ドルと、3.5%前後という準備金の運用利回りである 4。唯一伸びている手数料項目は、サークルが展開する準リアルタイムの越境決済サービス「サークル・ペイメンツ・ネットワーク(CPN)」で、175の金融機関を対象に年換算147億ドル、前期比76%増となった 24。

サークルの収入は2025年の急増の後、2026年に横ばい

$0$200$400$600$80024年7~9月期24年10~12月期25年1~3月期25年4~6月期25年7~9月期25年10~12月期26年1~3月期26年4~6月期アークは翌四半期に稼働開始
Data
収入
24年7~9月期$446
24年10~12月期$435
25年1~3月期$579
25年4~6月期$658
25年7~9月期$740
25年10~12月期$770
26年1~3月期$694
26年4~6月期$701
四半期ごとの総収入(単位:100万ドル)。出所:サークルのSEC提出書類5

利回りを動かすのは水曜日のCPI、エージェントではない

9月の消費者物価指数(CPI)は水曜日に発表される。サークルの稼ぎ頭である利子収入を動かすのは、この統計だ。米連邦準備理事会(FRB)は今秋すでに利上げを実施しており、ゴールドマン・サックス−0.04% — ゴールドマン・サックス, down 0.04 percent todayは12月にさらに0.25ポイントの利上げを1回見込んでいる 6。この統計のどの数字も、30セントのエージェント間決済を動かすことはない。そこがまさにポイントだ。ニューヨーク証券取引所に上場するサークルの株式(ティッカーCRCL)は現在、金利商品として取引されており、エージェント決済はまだ価格づけされていないオプションなのである 8。

バリデーター一覧は、この賭けを浮き彫りにする。ほぼ無料の決済網が競合するカード・清算の決済網を、ICE、ビサ、マスターカードが運営しているからだ 27。それでも株価は、アークの稼働初日に下落した。米上院が前日、暗号資産市場の枠組みを定める「CLARITY法案」を前に進められなかったことが響き、6%超下落した 7。

注目リストは短く、ほぼ金利がらみ

注目リストは短い。アークのエージェント決済は、単独の収益項目としてまだ開示されていない 4。手数料収入で成長しているのはサークル・ペイメンツ・ネットワークだけだ 4。そして水曜日のCPI統計は、インフレがどちらに着地しようとも、6億6770万ドルの準備金利子という項目を動かす 68。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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