シタデルのファースト・ソーラー保有が6%に拡大 ヘッジファンドの報告は0.0%
シタデル(Citadel)が10月15日に出した当初の開示から数時間後に訂正報告が提出され、ケネス・グリフィン氏のファースト・ソーラー(First Solar)のみなし保有は6.0%に引き上げられた。書類は、証券会社(ブローカー・ディーラー)のシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities LLC)に同社株式の4.9%を、ヘッジファンドの運用会社シタデル・アドバイザーズ(Citadel Advisors LLC)に3万6918株をそれぞれ記載しており、後者の保有比率は0.0%に丸められている。
Vincent Jiang · 3 min read
投稿は「5%」、開示は「6%」、ファンド保有はほぼゼロ
10月15日、X(旧ツイッター)に「速報:シタデルがファースト・ソーラー株の5%保有を開示」との投稿が流れた。対象の銘柄は、バロンズ(Barron's)によれば年初来32%下落し、このほど「買い」への格上げを受けたばかりだ。12 だが、投稿の裏付けとなる書類では、その保有のほぼすべてはシタデルのヘッジファンドのものではない。ファンドの運用会社の記載は3万6918株で、発行済み株式の0.0%に丸められている。34 投稿の対象となったスケジュール13G/Aは、米証券取引委員会(SEC)が5%超の保有について提出を義務付ける受動的投資家向けの報告書で、米東部夏時間午後4時56分に電子開示システム「EDGAR」へ届いた。この日、シタデルがファースト・ソーラー−3.39% — ファースト・ソーラー, down 3.39 percent todayについて出した2件目の開示となる。34
6%の内訳 株式はどこにあるのか
ケネス・グリフィン氏は、ヘッジファンドの運用会社シタデル・アドバイザーズと、マーケットメーカーのシタデル・セキュリティーズの双方を支配する。書類上、同氏はファースト・ソーラー株645万9463株をみなし保有するとされた。7月24日時点の発行済み株式1億746万9788株の6.0%に当たり、10月15日の株価179.05ドルでは約11億6000万ドル相当となる。45
だれが保有しているのかは、書類の主体別の記載が示す。証券会社のシタデル・セキュリティーズが526万1645株(4.9%)、親会社のシタデル・セキュリティーズ・グループ(Citadel Securities Group LP)が642万2545株、ヘッジファンドの運用会社シタデル・アドバイザーズが3万6918株をそれぞれ報告し、最後の記載は0.0%に丸められている。4 各記載は足して算出するものではなく重複しており、グリフィン氏の合計に他の数字が含まれる。株式は名義上、マーケットメーカー、自己勘定で取引するトレーディング部門、そして運用会社が運用する投資ビークルに置かれている。4
方向性の賭けか、ヘッジ済み在庫か――書類は語らない
2件の書類のいずれにも、証券会社シタデル・セキュリティーズの526万1645株が方向性リスクなのか、ヘッジ済みのマーケットメイキングや顧客の注文フローに伴う在庫なのかを示す記載はない。13Gはそもそもそれを問う様式ではない。「確信買いではない」という解釈が成り立つのは、この記載の空白ゆえで、どちらの書類のどこかの行に書かれているからではない。
保有は増えた、ヘッジファンドの記載は増えず
同日午前7時43分(米東部夏時間)に受理された当初の13G(基準日は9月30日)では、グリフィン氏の保有は540万9576株(5.0%)、運用会社は3万3622株だった。6 基準日を10月8日とする修正版で、みなし保有は2週間で約104万9887株増えた。46 積み増しのうち82万8239株は、証券会社シタデル・セキュリティーズが受け持った。46 ヘッジファンドの記載が増えたのは3296株、増加分の0.3%にすぎない。46
2週間で100万株増加、ヘッジファンドの運用会社の取り分は3296株
- 9月30日(当初13G)
- 10月15日寄り付き(13G/A)
Data
| 9月30日(当初13G) | 10月15日寄り付き(13G/A) | |
|---|---|---|
| ケネス・グリフィン(みなし保有合計) | 5.41 | 6.46 |
| シタデル・セキュリティーズ・グループ(親会社) | 5.38 | 6.42 |
| シタデル・セキュリティーズ(マーケットメーカー) | 4.43 | 5.26 |
| シタデル・アドバイザーズ(ヘッジファンドの運用会社) | 0.03 | 0.04 |
材料は本物、ただしそのどれも今回の開示ではない
トゥルイスト+0.52% — トゥルイスト, up 0.52 percent today・セキュリティーズのアナリスト、クリストファー・サザーン氏は10月12日、同株の投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を270ドルとした。価格環境の改善と、12月に導入される1ワット当たり44セントの輸入下限価格が根拠だという。モルガン・スタンレー−0.77% — モルガン・スタンレー, down 0.77 percent todayも10月14日、目標株価を323ドルから326ドルに引き上げた。75 第2四半期は45.1ギガワットの受注残を背景に純利益が3億4200万ドルから4億2300万ドルに増え、通期の業績見通し(49億~52億ドル)も維持されている。5
米国最大の太陽光パネルメーカー、ファースト・ソーラーは10月1日、中国のパネルメーカーJAソーラーとコーニング傘下のアメリカン・パネル・ソリューションズを太陽電池セルの特許をめぐり提訴した。38 第3四半期決算は10月29日の引け後に発表される。9 シタデルの書類が答えを握っている。運用会社の報告区分は、当初の13Gでも修正版でも0.0%のままだ。リツイートで広がっているこの保有分は、少なくとも今のところ、マーケットメイキングのための在庫であって、ヘッジファンドの賭けではない。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



