クラウドフレア、AIボットの13.47%を拒否 5.98%から急増 「壁」越えを売る業者も

クラウドフレアが9月15日にデフォルト設定を変更し、AIエージェントのアクセスを「有料の特権」に変えた。7~9月期の拒否の数字には、早くもその影響が表れている。静かな勝者になるかもしれないのは、エージェントに「壁」の越え方を売る迂回(バイパス)ベンダーだ。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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TechCrunch Disrupt Berlin 2019」のステージで講演する、クラウドフレアの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のマシュー・プリンス氏
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2019年12月、「TechCrunch Disrupt Berlin」に登壇したクラウドフレアのマシュー・プリンス共同創業者兼最高経営責任者(CEO)。同社は9月15日、AIエージェントをブロックするデフォルト設定に切り替えた。

今四半期、ウェブを取り囲む「壁」はさらに高くなった。2社の企業がその両側に立ち、異なる通貨で家賃を徴収している。

クラウドフレア+5.81% — クラウドフレア, up 5.81 percent todayがデフォルト設定を反転させたのは9月15日だ。同社のネットワークに新規参加するドメインはAIエージェントを全面的にブロックし、既存サイトも広告を掲載するページではエージェントを拒否する設定になった1。変更の時期はトラフィックデータに表れている。同社ネットワーク上のサイトは7~9月期、AIボットのリクエストの13.47%にアクセス拒否の応答を返した。1年前は5.98%だった(Radarデータに基づく暫定値 2)。需要は「壁」に合わせて縮んでいない。エージェントの回答を支える目的型クロールである検索・ユーザー起点のリクエストは、AIクロール活動に占める割合が4~6月期の6.51%から7~9月期には11.92%へ跳ね上がった2。9月には、クラウドフレア自身の集計でボットとエージェントがウェブ全体のリクエストの過半を占めていた3。

デフォルトの切り替えで、AIボット拒否は1年で倍以上に

  • AIボット拒否率
  • 検索・ユーザー起点比率
  • Estimate
0%5%10%15%2025年7~9月期2026年4~6月期2026年7~9月期5.98%6.51%
Data
AIボット拒否率検索・ユーザー起点比率
2025年7~9月期5.98%—
2026年4~6月期—6.51%
2026年7~9月期 (estimate)13.47%11.92%
AIボットのリクエスト拒否率(2025年7~9月期と2026年7~9月期)と、AIクロール活動に占める検索・ユーザー起点リクエストの割合(2026年4~6月期と7~9月期)。TechnologyChecker.ioによるクラウドフレア「Radar」データの分析で、Zen Mediaの2026年10月9日付発表資料による。2026年7~9月期の数値は暫定。2

エージェント、精算画面で足止め

ブロックのしわ寄せはすでに消費者に及んでいる。アマゾン+2.50% — アマゾン, up 2.50 percent todayは現在、メタ−0.37% — メタ, down 0.37 percent todayのエージェント「Muse」に対して、自社小売サイトでの閲覧も購入も認めていない。Museの提携先であるウォルマートは、意図的ではないと同社が説明する人間確認ボタンでエージェントを足止めしている。Yelpは、エージェントが同社のデータライセンスプログラムに支払わない限り、人間以外のトラフィックをすべて拒否する1。メタの打ち手は、ウォルマート、ストライプ、Sierra~$10B — Sierra, private, latest valuation ~$10B、ジェネシス、Rocket、NiCE、Decagon~$1.5B — Decagon, private, latest valuation ~$1.5Bとともに起草した、エージェント・企業間のオープンな標準規格だ。メタを含む8社が名を連ね、正当なボットと悪質なボットの仕分けを目指す1。

地主は両側で商売

クラウドフレアのネットワークはウェブ全体のトラフィックの約2割をさばく3。同社はこの壁を両側から金に換えている。一つはAIボットがアクセスするデータの対価を支払うマーケットプレイス、もう一つはAIエージェント専用に開発したブラウザーの実証実験だ1。鍵を売るのが当の会社である以上、希少性の徹底こそが売り文句になる。締め出すエージェントが増えるほど、マーケットプレイス経由の有料アクセスの価値は高まる。セキュリティー機能は、運営者が行列まで仕切る料金所へと変わりつつある。

一方、ベンダー側の動きは静かだが、より鋭い。Anakin(Yコンビネーター2021年サマー期)は10月6日、開発者向けガイドを公開した。同日、TechCrunchがブロックの波を詳報している4。同社の「Wire」カタログは940超のプラットフォームと4500超のアクションを網羅し、クラウドフレア、アカマイ、PerimeterX、DataDomeの迂回機能を組み込むという。同社自身のマーケティングによる訴えで、本稿では検証していない5。料金はスクレイピング1回で1クレジット、「Wire」アクション1件で一律2クレジット。月額は12~900ドルで、失敗したジョブは課金対象外6。この最後の条件は、ビジネスモデルの縮図そのものだ。デフォルト設定が厳しくなるほど、自作エージェントにとって失敗は既定の体験となり、課金されない失敗が、越境を保証する事業者へ利用を寄せていく。

金の行方を分ける分岐

8社による標準規格が有料アクセスを制度化すれば、料金所の運営者は二重に得をし、迂回(バイパス)ベンダーはライセンスを伴う提携へと追い込まれる。規格案の幅の広さ(決済はストライプ、小売はウォルマート、企業向けエージェントはSierra)が、本気度を物語る1。標準化が立ち消えれば、堀はさらに深くなる。いずれに転んでも、AIエージェントに約束された「無料のウェブ」は値を付け直されていく。1件の「403」(アクセス拒否)ごとに。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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