コアウィーブ、AIラボに構築させたいデータ層を指名
コアウィーブ(CoreWeave)が新設したパートナーネットワークで、データサービス分野のベンダーとして名前が挙がったのはClickHouseとLanceDBの2社だけだ。業界をリードする基盤モデル開発企業の大半が自社クラウドで学習していると訴える同社にとって、この少数選定は販路を左右する決断であり、非上場の小さなスタートアップに業界で最も切れ味のよい販路を握らせることになる。
Richard Tang · 3 min read
9月30日、コアウィーブ−1.43% — コアウィーブ, down 1.43 percent todayは自社カンファレンス「Fully Connected」でパートナーネットワークを立ち上げた。名を連ねられるのは、同社クラウド上で本番負荷をかけた状態での連携動作を検証済みのベンダーに限る 1。対象はスタック全体に及び、ストレージはVAST Data、セキュリティーはクラウドストライク(CrowdStrike)−0.69% — クラウドストライク(CrowdStrike), down 0.69 percent today、データサービスは列指向データベース企業のClickHouseが柱だ 1。このデータサービス分野で、プレスリリースがもう1社として挙げるのはLanceDBだけ 1。この短い顔ぶれこそがニュースである。
コアウィーブは、業界をリードする基盤モデル開発企業10社のうち9社が自社プラットフォームで学習していると説明する 1。同社はいま、その9社に使ってもらいたいデータ層にお墨付きを与えた。
キュレーションが販路を決める
コアウィーブは、一覧への掲載が実績に基づくものだと明言する。参加が認められるのは、顧客がすでに運用しているか、導入を求めているパートナーだけだ 2。うたい文句は、作り替えずにスケールを拡大でき、チームがすでに持つツールをそのまま使い続けられることだ 2。最高マーケティング責任者(CMO)のジーン・イングリッシュ氏も戦略を同じ枠組みで語る。「GPUのはるか先にある多くのもの」、つまりパートナーが完成させるフルスタックのクラウドだ 3。2025年3月に米ナスダック市場へ上場した企業にとって、これは複利のように膨らみ続ける事業の上に重ねた顧客維持策だ 1。
コアウィーブの四半期売上高、上場以来、前年同期比2倍超が続く
Data
| 売上高 | |
|---|---|
| 24年7~9月期 | $0.58B |
| 24年10~12月期 | $0.75B |
| 25年1~3月期 | $0.98B |
| 25年4~6月期 | $1.21B |
| 25年7~9月期 | $1.37B |
| 25年10~12月期 | $1.57B |
| 26年1~3月期 | $2.08B |
| 26年4~6月期 | $2.58B |
ボトルネックはキュレーション工程へ移った
同日、コアウィーブは開発レイヤー「Forge」を発表した。実行、観察、キュレーション、改善、評価を繰り返す「AIループ」を回す仕組みである 5。このループで潤沢にあるのは計算資源だ。いまチームの足を引っ張っているのは、マルチモーダル(テキスト、画像、映像、音声を一体で扱う)データ 6 を学習まで速く運ぶことと、セッションをまたいでも消えないエージェントの記憶を与えることだ。
LanceDBの土台を成すオープンソース形式「Lance」は、まさにこの2つの課題に狙いを定める。同社はParquet、Delta Lake、Icebergとのベンチマークを公開しており、いずれも、データチームが既に分析や学習のデータを蓄えているテーブル形式だ 7。実績は言葉ではなく、記録として残っている。バイトダンスのクラウド部門Volcano EngineはAIスタックをLanceで作り直し、7日かかっていたパイプラインを1日に縮めた。月間ダウンロード数1200万件を誇るエージェントフレームワーク「CrewAI」も、いまでは標準でLanceDBの記憶機能を同梱している 7。
儲かるのは誰か
コアウィーブは、離れがたいAIラボという顧客を得る。LanceDBが得るのは販路だ。最高経営責任者(CEO)のChang Sheが率いる同社は、コアウィーブ上ですでに学習を進めるラボの前に、お墨付きつきの席を確保した。その基盤は、Theory Venturesがリードし、CRV、Yコンビネータ、Runway~$5B — Runway, private, latest valuation ~$5Bが参加した3000万ドルのシリーズAだ 6。Databricks$201.64B — Databricks, private, latest valuation $201.64B Venturesも出資している 6。親会社のDatabricksは、Lanceが戦いを挑む形式の一つ、Delta Lakeを開発する企業だ 8。
敗者は名前の不在という形で現れる。発表資料のデータサービスには、対抗するベクトルデータベースの名も、Parquet、Delta、Icebergを手がける企業の名もない 1。まだどの資料にも示されていないのは、その先の転換、つまりコアウィーブ上のラボがVolcano Engineと同じようにLanceへ作り替えるかどうかだ。これが見極めるべき試験である。報酬はいま、本番データをいかに速く学習へ戻すかに移りつつある。そしてその仕事の最終候補は、現時点で2社だ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



