デル株急落、時価総額約400億ドル減 CIOが27年調達を26年に前倒し、28年は予算頭打ち

モルガン・スタンレーが最高情報責任者(CIO)を対象に実施した調査がまとまったのは、バークレイズがデル、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、ストレージ大手ネットアップの投資判断を引き下げたのと同じ10月14日の取引だった。この日、デルの時価総額は約400億ドル減った。買い手側は、メモリー主導の価格上昇が来る前にと2027年の購入を2026年に前倒ししており、自社の予算は2028年までに横ばいか減少するとみている。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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ホワイトハウスのルーズベルトルームで演壇から発言するデル・テクノロジーズのマイケル・デル最高経営責任者(CEO)。後ろにトランプ米大統領が立つ
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2025年12月2日、ホワイトハウスでの投資口座に関する発表で挨拶するデル・テクノロジーズのマイケル・デル最高経営責任者(CEO)

メモリー高を逃れ、CIOが購入を前倒し

企業のハードウエア予算を握る経営幹部は、モルガン・スタンレー−2.65% — モルガン・スタンレー, down 2.65 percent todayの最新のCIO調査の中で、なぜ早めに買うのかを明かした。ストレージ装置の価格は1年前より約15%、サーバーは約14%、パソコン(PC)は10%高くなっており、いずれも同行が第1四半期の調査で記録した上昇幅のほぼ2倍だ1。

売り手側の答えは、同じ日のマーケットで示された。バークレイズは同じくサーバーやストレージを販売するデル−12.83% — デル, down 12.83 percent today、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ−10.96% — ヒューレット・パッカード・エンタープライズ, down 10.96 percent today、ネットアップ−7.98% — ネットアップ, down 7.98 percent todayの3銘柄の投資判断を「オーバーウェイト」から中立的な「イコールウェイト」へ引き下げ、デルの目標株価を603ドルから574ドルに切り下げた23。デル株はS&P500種株価指数で下落率1位となり、11.3%安の507.93ドルで引けた。下落幅は2025年4月以来大きく、時価総額は約400億ドル目減りした52。

10~12月にも2けたの値上げ

買い手側が出した答えは、早めに買うことだ。CIOの43%が2027年に予定していたサーバー支出の一部を2026年に前倒ししたと答え、ストレージは40%、PCは32%に上った。さらに75~83%が2026年予算に何らかの前倒し調整を加えたと回答した1。メモリー市場の調査会社TrendForceは、10~12月に従来型DRAMの契約価格がさらに10~15%、NAND型フラッシュメモリーが15~20%上昇すると予想している18。

発注を前倒しする同じ買い手、2028年は予算の横ばい・減少を予想

  • 2027年支出の一部を2026年に前倒し
  • 2028年までに予算は横ばいまたは減少と予想
020406080サーバーストレージPC75
Data
2027年支出の一部を2026年に前倒し2028年までに予算は横ばいまたは減少と予想
サーバー4372
ストレージ4068
PC3275
調査に回答したCIOの割合、モルガン・スタンレーCIO調査、2026年10月。出典:モルガン・スタンレーCIO調査(TheStreet経由)。1

ブームの終わりに日付を付けたのも同じ買い手

同じ回答者たちは、支出の終わりの時期も具体的に示した。2028年までにPC予算が横ばいまたは減少するとみるCIOは75%に上り、サーバーでは72%、ストレージでは68%だった1。今後12カ月にAI推論ワークロードを自社のハードウェアで稼働させるとみられる割合は29%にとどまり、前四半期の27%をわずかに上回るだけだった1。

同じ数字を売り手側の立場から読み解いたのが、バークレイズのアナリスト、ティム・ロング(Tim Long)氏だ。同氏はエンタープライズ(法人向け)部門の収益の強さについて「エンタープライズAIへの移行というより、メモリーコストの反映に近い」と評し、「この成長の圧倒的大部分は、メモリー価格の上昇を相殺するための平均販売価格(ASP)の引き上げによるものだ」と指摘した63。同氏がカバーするエンタープライズ関連の7銘柄は今年に入って約140%上昇した。同期間のS&P500種株価指数は14%高にとどまる。7銘柄は2027年の予想利益を基に約21倍で取引され、過去5年の平均(約15倍)を大きく上回る4。

過去平均から標準偏差2個分上の株価水準

モルガン・スタンレーの見方も決して甘くない。同社はデルについて「イコールウェイト」(中立)の投資判断と511ドルの目標株価を維持し、ITハードウェア株グループの予想PERは約22倍と、過去の平均から標準偏差で約2個分上の水準にあるとみている1。

デルの四半期売上高は2年で88%増

$20B$30B$40B$50B24年度2Q24年度4Q25年度2Q25年度4Q26年度2Qバークレイズ:出荷の増加ではなく主に価格の上昇
Data
売上高
24年度1Q$22.2B
24年度2Q$25B
24年度3Q$24.4B
24年度4Q$23.9B
25年度1Q$23.4B
25年度2Q$29.8B
25年度3Q$27B
25年度4Q$33.4B
26年度1Q$43.8B
26年度2Q$47B
四半期別売上高(単位は10億ドル)。ラベルはデルの会計四半期(2026年度第2四半期は2026年7月31日終了)。出典:デルのSEC(米証券取引委員会)提出書類。9

強気派が答えを出すのは11月24日

だが、強気側の反論にも筋がある。創業者で最高経営責任者(CEO)のマイケル・デル氏は同日、CNBCに対し、AIインフラの需要は2030年まで供給を上回り続けると語り、エンタープライズ(法人向け)分野への導入も裾野を広げて成長に寄与し始めたと述べた6。バークレイズ自身のモデルでも、デルのAIサーバー売上高は今会計年度(2026年度)に3倍の750億ドルへ膨らみ、2028年度には1000億ドルを超える余地がある4。

買い手側でも、今後3年の支出意向でデルは依然、首位に立つ。同社への支出を「増やす」と答えたCIOの割合から「減らす」と答えた割合を差し引いた値は31%に達し、HPEの28%、ストレージベンダーのピュア・ストレージ(22%)、ネットアップ(18%)を上回った1。この試練には株式供給の重しも加わる。2013年にデルを非公開化した買収ファンドのシルバーレイクは、6月上旬以降に約186万株を売却している7。

CIOの3年間の支出意向でもデルが首位

0%10%20%30%40%デル31%HPE28%ピュア・ストレージ22%ネットアップ18%
Data
Value
デル31%
HPE28%
ピュア・ストレージ22%
ネットアップ18%
今後3年間に各ベンダーへの支出を増やすと見込む調査対象CIOの差し引き割合(「増やす」から「減らす」を差し引いて算出)。モルガン・スタンレーCIO調査、2026年10月。出典:モルガン・スタンレーCIO調査(TheStreet経由)。1

11月24日、問われるのは成長の源泉

デルの2026年度第2四半期(7月31日終了)は売上高469億7000万ドルと前年同期比58%増となった19。11月24日の決算が示すべきは、この成長のどれだけが2027年分の予算の前倒しではないのかだ。買い手はすでに、次に予算が向かう先を明かしているのだから1。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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