デルのPC出荷は25%減、AIサーバー受注は609億ドル 株価は年初来356%高
デルのPC出荷台数は7~9月期に25%減った。だが、ウォール街はデルを「AIの勝者」として祭り上げた。軸足を移した先のサーバー事業の営業利益率は中1桁にとどまり、試金石となるのは年末商戦期(10~12月)の決算だ。
Vincent Jiang · 3 min read
春の判断、7~9月期が値踏みする
今春、デル−2.89% — デル, down 2.89 percent todayのデビッド・ケネディ最高財務責任者(CFO)は、個人向けPCの出荷台数が18~20%減るという読みの下、AIサーバーに注力するとの判断を示した1。その判断を値踏みしたのが、7~9月期の数字だ。調査会社IDCが10月8日に発表したPC出荷トラッカーの速報値によると、デルのPC出荷台数は760万台と前年同期比25.0%減となった。世界市場全体も20.1%減の6270万台で、2四半期連続の減少となった25。HP+2.61% — HP, up 2.61 percent as of its last quoteは30.9%減とデルより深く落ち込み、レノボも22.6%減だった。一方、アップル+0.45% — アップル, up 0.45 percent todayは11.3%減にとどまり、シェアを伸ばした2。
メモリー高騰がPCを店頭から消した
打撃を与えたのは価格だ。モルガン・スタンレー+0.46% — モルガン・スタンレー, up 0.46 percent as of its last quoteのアナリスト、エリック・ウッドリング氏は、7~9月期のPC世界平均販売価格(ASP)が1200ドルを超えたと試算する。2025年初頭の水準から約40%高い計算だ1。その原因は、AIブームそのものにある。デロイトによれば、AIサーバー向けDRAM(あらゆるコンピューターに搭載されるメモリー)のコストは2026年1~3月期にほぼ倍増し、通年では4倍に達する可能性がある。こうした逼迫は2029年まで緩まないと同社はみている1。
デルのPC出荷は25%減、20%減の市場全体より深い落ち込み
Data
| Value | |
|---|---|
| エイスース | -8.6% |
| アップル | -11.3% |
| 世界全体 | -20.1% |
| レノボ | -22.6% |
| デル | -25% |
| HP | -30.9% |
PC減を埋めるAIサーバー、売上高は倍増も利益率は薄れる
同じAIブームが、今度はデルの収入を支える。9月1日発表の四半期決算は過去最高を更新した。売上高は58%増の470億ドル。AIサーバーの売上高は164億ドル、新規のAIサーバー受注は609億ドル、受注残は950億ドルに膨らんだ6。四半期売上高は6四半期で2倍になった9。だが、利益として残る分は薄い。ケネディCFOがAIサーバー事業で目標に掲げる営業利益率は中1桁。AIの構成比が高まるにつれ、インフラ部門の営業利益率は14.8%から10.5%に低下した7。同じラックでも取り分は異なる。組み立てを担うデルが売上高1ドルあたり手元に残すのは約8セントに対し、電源・冷却装置を手がけるバーティブ−0.04% — バーティブ, down 0.04 percent as of its last quoteは約18セント、半導体メーカーのブロードコム−0.09% — ブロードコム, down 0.09 percent todayは40セントを超える4。
AIサーバーでデルの四半期売上高が6四半期で倍増
Data
| 四半期売上高 | |
|---|---|
| 24Q1 | $22.24B |
| 24Q2 | $25.03B |
| 24Q3 | $24.37B |
| 24Q4 | $23.93B |
| 25Q1 | $23.38B |
| 25Q2 | $29.78B |
| 25Q3 | $27.01B |
| 25Q4 | $33.38B |
| 26Q1 | $43.84B |
| 26Q2 | $46.97B |
それでもウォール街はサーバー物語を買った
IDCが速報値を公表した10月8日、Yorkville Ivesのテクノロジー株アナリスト、ダン・アイブス氏は自らの「AI 30」リストにデルを加え、オラクル−0.06% — オラクル, down 0.06 percent todayとペガシステムズを外した3。デル株は年初来356%上昇している3。ウォール街のコンセンサスは「モデレート・バイ」(中程度の買い)で、平均目標株価は598.20ドル。時価を上回る幅は4%足らずだ8。ウッドリング氏はデルに目標株価499ドル、「イコールウェイト」(中立)の評価を付けており、低価格帯に寄りがちなHPやエイサーよりは持ちこたえるとみている1。
答えを出すのは年末商戦期
ウッドリング氏は、第4四半期のPC出荷台数が28%減るほか、暦年の2027年はさらに11%減ると予測する。2027年の見通しはコンセンサスを7ポイント下回る1。ケネディ氏は、インフラ部門の利益率について前期比で改善するというガイダンスを示している7。PC事業が年末商戦期へ向けて縮んでいく中、価格転嫁のペースはメモリー価格の上昇を上回れるのか。次回の決算発表をIDCの第4四半期トラッカーと突き合わせれば、その答えが見えてくる。デルのPCを棚から消したのはメモリー価格の高騰であり、受注残高を膨らませているのも同じ高騰だ。その受注残高にどれだけの価値があるかを決めるのは、利益率である。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



