ディズニー、ミッドジャーニーの動画学習データを閲覧へ Sunoへの90億ドル請求が「価格表」に
今週提出された合意書(スティピュレーション)により、ミッドジャーニーの動画学習データがディズニー側弁護団の手に渡る。同種の請求に値を付ける先例は、ワーナー・ミュージックのSunoとの和解から、レーベル側がSunoに突きつけた90億ドルの上限まで、すでに公の記録に残っている。
Vincent Jiang · 2 min read
「金庫」が、いよいよ読み解かれる。ディズニー対ミッドジャーニー訴訟での当事者合意(スティピュレーション)に基づき、ミッドジャーニーはモデルの学習に使った動画データセットを原告側に引き渡す。2026年10月7日公表の命令による 1。複製にいくらの値を付けるか。その算定を、外部の当て推量ではなく会社自身のファイルに基づいて行うための証拠を、ディズニー側はこれで手にする。同訴訟でのミッドジャーニー側の答弁はフェアユース(公正利用)を主張の柱に据え、著作権は「道を譲らなければならない」であり、映画会社側は生成ツールを使いながら一方で訴訟を起こす「両方のいいとこ取り」を狙っている、と反論する 6。同社は同じ訴訟で、サンプル出力の提出もすでに進めている。1キャラクター当たり385件のジョブで、専門家が母集団全体の件数へ外挿することは認められている 8。
価格表はすでにある
こうした請求を和解で処理する権利者側の「市場」は、すでに公の記録にある。ワーナー・ミュージックは2025年11月、Sunoと和解してライセンス契約を締結。UMG(ユニバーサル・ミュージック・グループ)はその1か月前、Udioとライセンス契約を結んだ。メジャー3社は8月、7600万ドルのシリーズBを通じてスタビリティAIの株式を取得した。損害賠償額ではなく、投資である 5。Sunoを巡る2件目の訴訟は厳しい側面を示す。録音物6万202件に、1作品当たり15万ドルの法定賠償上限を適用すると「90億ドル強」。請求相手は企業価値54億ドルの会社だ 5。ミュンヘンの裁判所はすでに、AI音楽ツールを巡るフェアユースの主張を全面退けている 5。
権利者側の価格表は7600万ドルの出資から90億ドルの上限まで
Data
| 法定賠償上限または出資(10億ドル単位) | |
|---|---|
| Suno訴訟1:560作品、上限8400万ドル | $0.08B |
| スタビリティAI:メジャー3社の出資(賠償額ではない) | $0.08B |
| Suno訴訟2:6万202作品、90億ドル強 | $9B |
収益で訴訟対応を賄う被告
ミッドジャーニーには、これに見合う資金の厚みがない。同社は外部出資を仰がないブートストラップ経営で、The Informationは2026年3月、黒字だと報じた 7。ただし、引用した情報源のいずれにも収益額は記載されていない。Suno~$2.45B — Suno, private, latest valuation ~$2.45Bは7億7500万ドル超を調達し、弁護士費用と引当金の財源に充てている 5。ディズニー側の専門家が、合意で引き渡される学習データと推計された出力件数から複製の規模を金額化すれば、ミッドジャーニーに突きつけられる金額は、備えた訴訟資金ではなく損益計算書に直接響く。
リリース時期に収束する動き
日程は詰まってくる。イーロン・マスク氏はXで、スペースXの「Grokボット」が画像タスクをミッドジャーニーに振り分けると、Claude Opus 5.5やSunoと並べて投稿した。ただし、SpaceXAIはミッドジャーニーへの振り分けの時期を示していない 3。この投稿は、ユーザーがGrokのアプリでアクセス障害を報告した翌日のことだった 4。ミッドジャーニー自身のオフィスアワーでは、v7が来週リリースされる見通し。v6から16か月ぶりだ 2。
投資家の読みはこうだ。証拠開示、流通、リリースが同じ週に重なる。合意で引き渡される学習データが数字を生めば、無許諾学習による評価割引は画像分野で初めてのデータポイントを得る。そのトレードの反対側に立つのは、アドビ+3.43% — アドビ, up 3.43 percent todayの画像生成AI「Firefly」のような正規ライセンスのデータで戦う競合と、権利者側だ。ディズニー側の専門家がどんな額を主張するかは、まだどの情報源にも出ていない。提出されるまで、どんな数字も価格はついていないものとして扱うべきだ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



