米イントップ、ChatGPT連携前にクラウドARR29%増 OpenAIは同じアクセス制御を構築

時価総額29億ドルの同社は10月27日、2027年度第1四半期決算を発表する。9月にエージェント基盤「セレステ(Celeste)」のエージェントをChatGPTに2度つないで以来、初めての決算だ。クラウドARR(年間経常収益)の伸びは、ChatGPTが販路となるか、座を奪う存在となるかを分ける数字になる。

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Richard TangRichard Tang · 3 min read
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会議で講演するOpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)。Looptと書かれたTシャツを着ている
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OpenAIのサム・アルトマンCEO。同社は9月、法務向けの「Astra for Law」を投入した。ラサム・アンド・ワトキンズ(Latham & Watkins)と進めるアクセス権限の取り組みは、イントップが「Walls for AI」として販売する制御レイヤーと同じ層を狙うものだ。

法律事務所や金融機関の経営・管理業務をソフトウェアで支えるイントップ(Intapp)0.00% — イントップ(Intapp), unchanged as of its last quoteは、10月27日に2027年度第1四半期の決算を発表すると、きょう明らかにした1。今四半期は、同社がエージェント基盤「セレステ(Celeste)」をChatGPTにつないだ9月以来、初めての決算対象となる。まずディール担当者向け、続いて弁護士向けの2回だった23。決算が答えを出すべき問いは一つ。イントップは、規制対象の企業ならどこも壁を借りなければならない「軍需業者」なのか、それとも他人のプラグイン・ディレクトリーに載る一つの機能にすぎないのか。

株価は10月9日に39.61ドルで終え、年初来でなお2桁の下落が続く45。UBSは9月、目標株価を46ドルに引き上げた6。アナリスト平均の目標株価は37.86ドルで、投資判断は「保有(HOLD)」。この割れこそ、イントップが何者かを市場がまだ決めかねていることの表れだ6。

株価は既にアナリスト平均を上回る、46ドルを見るのはUBSだけ

$0$10$20$30$40$50アナリスト平均$37.8610月9日終値$39.61UBSの目標$46
Data
Value
アナリスト平均$37.86
10月9日終値$39.61
UBSの目標$46
10月9日終値のイントップ株価と、アナリスト平均の目標株価、UBSの9月時点の目標の比較(米ドル)。出所:MarketBeat、Barchart(MSN経由)、AD HOC NEWS4,5,6

プラグインはモデルと事務所の間の溝を埋める

「最先端モデルは世界を知っている。だが、あなたの事務所のことは知らない」――イントップの共同創業者で最高製品責任者(CPO)のタッド・ジャンポル(Thad Jampol)氏はそう話す2。事務所がどの顧客を抱え、どんな確約を負い、どの弁護士がどの案件を見てよいのか。イントップは20年あまりをかけて、その知識をシステムに組み込んできた。事務所はそのシステムで利益相反を洗い出し、相反する顧客案件を隔てる壁「エシカル・ウォール」を運用し、業務時間を記録する3。

同社は8月、コンプライアンスと時間記録の製品「Compliance」と「Time」を刷新した。繰り返しの作業をセレステのエージェントに担わせ、判断は人が握る設計だ7。9月のプラグインは、そこからもう一段先へ進める。ChatGPTの中にいる専門家が事務所の統制下の記録にアクセスし、見えるのは事務所が許したものだけだ3。モデルから、規制業務のワークフローの中で働く統制下の同僚へ――この一段にこそ価値がある。

OpenAIも同じ午後に自前の壁をリリースした

法律向けプラグインの提供開始は、OpenAI$1.18T — OpenAI, private, latest valuation $1.18Tが「Astra for Law」を発表したのと同じ午後だった。米国法のURL2億3000万件超からなる検索インデックスの上で法務業務を行うよう設定した「GPT-6 Astra」である8。イントップはローンチ当日の26のプラグインの一つで、並んだのは法務AIを手がける新興企業で最も資金を集めたハーベイ(Harvey)$15.5B — ハーベイ(Harvey), private, latest valuation $15.5Bとレゴラ(Legora)$5.55B — レゴラ(Legora), private, latest valuation $5.55Bだ8。

同じローンチには、法律事務所ラサム・アンド・ワトキンズとの情報権限とエシカル・ウォールをめぐる取り組みも含まれていた8。まさに、イントップが「Walls for AI」として販売する統制レイヤーそのものだ5。同社の最新の販路が、同じものを作っているのだ。

答えを分けるのはクラウドARRの成長率

クラウドARR(年間経常収益)は直近四半期に29%増えた5。導入の動きが最初に表れるのがこの数字だ。エージェントの機能は、事務所がすでに運用している契約上の権利(エンタイトルメント)として提供されるためだ7。コンセンサスの予想では、売上高は約1億5,960万ドルで前年同期比約15%増となる4。

実績10四半期とコンセンサス 成長率は約20%から13%に減速

  • 売上高
  • Estimate
$100M$120M$140M$160M$180M24年Q124年Q325年Q125年Q326年Q126年Q3E$159.6M$159.3–160.3M$152.53MOpenAIプラグイン提供後、初の決算発表
Data
売上高
24年Q1$110.64M
24年Q2$114.38M
24年Q3$118.81M
24年Q4$121.21M
25年Q1$129.07M
25年Q2$135.04M
25年Q3$139.03M
25年Q4$140.21M
26年Q1$146.04M
26年Q2$152.53M
26年Q3E (estimate)$159.6M ($159.3–160.3M)
米証券取引委員会(SEC)提出資料に基づくイントップの四半期別売上高(暦年ベース、単位は100万ドル)。破線の点は10月27日に発表する四半期のアナリスト・コンセンサスで、経営側が示したガイダンスの範囲にまたがる。9,4,6

権限機能ならOpenAIにも複製できる。すぐにはまねられないのは、誰が何を見られるかを決める「統制下の記録」と、それを取り巻く運用の履歴だ2。クラウドARRの成長率が維持されれば、「軍需業者」の筋書きは成り立つ。プラグインの提供が進む中で成長が鈍れば、事務所の知識はイントップが所有しないディレクトリーの内側から転売されていることになる。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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