イーライリリーの肥満経口薬、EU当局が承認勧告 ノボに次ぐ2剤目 価格36%下落で米国外売上高80%増
欧州の医薬品規制当局は、イーライリリーの肥満治療経口薬「Foundayo」に承認勧告を出した。ノボノルディスクの経口版「ウーゴビ」に次ぐ2剤目で、両社の経口薬がそろって売られる初めての市場が欧州に生まれる。両社とも3週間以内に7~9月期決算を発表する。決算資料が示すのは、価格と引き換えに数量を積み上げる「マシン」をイーライリリーが携えて来る、ということだ。
Vincent Jiang · 2 min read
欧州の医薬品規制当局は、イーライリリー+0.33% — イーライリリー, up 0.33 percent todayの肥満治療および2型糖尿病用の1日1回投与の経口薬「Foundayo」に承認勧告を出した。経口の肥満治療薬で勧告を得たのは、ノボノルディスク−1.25% — ノボノルディスク, down 1.25 percent todayの経口版ウーゴビに次いで2剤目となる1。最終決定権を持つ欧州委員会は通常、規制当局の専門部会の勧告にならい、数週間以内に結論を出す2。ノボの経口薬は7月15日の承認以降、欧州市場を独占してきた。一方、イーライリリーの薬は4月に米国で承認され、直近の四半期に初めて9800万ドルの売上高を計上した345。両社が狙うのは、2030年までに年1000億ドルを超えるとみられる市場だ1。
価格で成長を買うイーライリリー
4~6月期の決算資料が、イーライリリーの持ち込む武器を示している。売上高は48%増の230億ドル。数量が60%増えた一方、実勢価格は13%下落した4。米国を除くと、売上高は80%増の86億ドルで、価格は36%下がった。糖尿病の注射薬マウンジャロを91%成長させたのと同じトレードである4。ノボノルディスクの四半期は逆向きに動いた。売上高は為替変動を除けば3%増、調整後では7%増。米国事業は2%減で、通期の見通しは調整後売上高が最大6%減ることを許容する内容だ4。
8四半期でほぼ互角から110億ドルの差へ
- イーライリリー
- ノボノルディスク
Data
| イーライリリー | ノボノルディスク | |
|---|---|---|
| 24年7~9月期 | $11.44 | $10.52 |
| 24年10~12月期 | $13.53 | $11.95 |
| 25年1~3月期 | $12.73 | $11.33 |
| 25年4~6月期 | $15.56 | $12.08 |
| 25年7~9月期 | $17.6 | $11.79 |
| 25年10~12月期 | $19.29 | $12.44 |
| 26年1~3月期 | $19.8 | $14.85 |
| 26年4~6月期 | $22.97 | $11.98 |
ノボの優位は本物、すでに価格にも出ている
経口版ウーゴビが先行している。上半期の世界売上高は約8億5000万ドルで、Foundayoの9800万ドルを大きく上回る。発売以来、米国での処方数は500万件を超え、米国の新規の経口処方の8割超を占める24。糖尿病の領域では、Foundayoはノボの経口薬リベルサス(売上高30億ドル)とも対峙する。ノボの経口薬が空腹時の服用を必要とするのに対し、Foundayoは1日のいつでも飲める2。リリーが9月29日に発表した間接比較では、17.2mgのFoundayoが経口セマグルチド25mgを、体重減少と血糖低下の両面で上回った9。今年に入り、ノボノルディスクの米国上場株は25.5%下落した一方、イーライリリー株は7.7%上昇した。株価はすでにリリーに軍配を上げている4。ただ、両薬の欧州での処方データを伝える情報源はまだない。
3週間差で決算2連発
イーライリリーは10月29日に7~9月期の決算を発表する6。ノボノルディスクは11月4日に続く4。Foundayoの売上2期目の数字と、リリーの米国以外での実勢価格から、欧州で注射剤と同じ展開が繰り返されるかどうかが見えてくる。1四半期先行して発売したノボが、まもなくぶつかる相手は、価格を36%引き下げながら米国以外の売上高を80%伸ばした企業だ4。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



