米メタ、15年務めた政策責任者が27年退任へ AIの「電気代」支払い時が来る

メタのワシントン体制を築き、同社の政治対応を15年率いてきたジョエル・カプラン氏が2027年に去る。社内の最も手強い戦いが、コンテンツ管理からガス火力発電所、電気料金認可、法廷での罰金へと移る中での退任だ。メタは今夜、1300億~1450億ドルの設備投資計画を進めながら、7~9月期(第3四半期)決算を発表する。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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2025年9月、ニューヨーク・クライメート・ウィーク期間中にメディア「アクシオス」のイベントで発言するメタのグローバル政策担当トップ、ジョエル・カプラン氏
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2025年9月、ニューヨーク・クライメート・ウィークでアクシオス(Axios)が開いたイベントに登壇したメタのジョエル・カプラン氏(グローバル政策担当トップ)。2027年の退任で、政策部門は新しいチームに引き継がれる。

火消し役が鍵を手渡す

ジョエル・カプラン氏が2027年、米メタ+2.30% — 米メタ, up 2.30 percent todayを去る。同氏はグローバル政策担当トップ(チーフ・グローバル・アフェアーズ・オフィサー)で、15年余りマーク・ザッカーバーグCEOのワシントン側の助言役を務めてきた。アクシオスが10月20日に報じ、メタも確認した123。

カプラン氏は海兵隊の砲兵将校出身で、ジョージ・W・ブッシュ政権ではホワイトハウス副首席補佐官を務めた。2011年にフェイスブック(現メタ)に入社して米国の政策チームをゼロから築き、ケンブリッジ・アナリティカ問題への対応を指揮、ザッカーバーグ氏とドナルド・トランプ氏の関係修復にも動いた13。11月3日の中間選挙までは在任し、その後引き継いで、本人によれば家族との時間を過ごすという123。

主戦場は変電所へ

ポストの仕事は様変わりした。メタの社長兼副会長、ディナ・パウエル・マコーミック−2.47% — マコーミック, down 2.47 percent today氏は「メタ・コンピュート」と呼ぶ計算インフラ整備構想を共同で率いる傍ら、対外関係を新たに担う。最高法務責任者(CLO)のC・J・マホニー氏は政策を新たに担う。10代の安全をめぐる52人の州司法長官との和解を主導した人物だ1。

二人の懸案は具体的だ。エンテルジー+1.00% — エンテルジー, up 1.00 percent todayはルイジアナ州の規制当局に対し、メタが500億ドルを投じるリッチランド郡のデータセンター団地向けに、ガス火力発電所7基、蓄電池システム3式、新設の送電網の認可を求めている。同社のフィリップ・メイCEOは消費電力が4,500メガワット(450万キロワット)に上ると証言。ニューオーリンズ市全体の使用量の約4倍だ5。

許認可の請求書、4つの正面から

この案件の消費者団体は、メタ自身の雇用や需要の記録を最後まで入手できていない。エンテルジーは保有していないと主張し6、ルイジアナ州はメタによる非公開をすでに認めていた。10月20日のXへの投稿は、エンテルジーの請求額が140億ドルを超え、2団体がバトンルージュの裁判所に開示を命じるよう求めたと伝えている。本稿はこの提訴状を確認できなかった7。

米国外でも攻防は続く。英通信規制当局のオフコム(Ofcom)はインスタグラムの新機能「インスタンツ」(Instants)を調査しており、罰金は最大1800万ポンドまたは世界売上高の10%になり得る8。ブラジルの選挙裁判所は1日当たりの罰金を100万レアルに倍増させた。メタは10月20日、命令に従ったと報告している910。サンタフェの裁判官は、本稿が10月18日に取り上げたニューメキシコ州の350億〜400億ドルという請求をめぐり、メタ側が対抗して提示した1億5400万〜15億4000万ドルと比べて判断を進めている1112。

許認可が現金を食う

メタの四半期設備投資、今年に入りフリーキャッシュフローを上回る

  • 設備投資
  • フリーキャッシュフロー
$0B$10B$20B$30B$40B23年10〜12月24年4〜6月24年10〜12月25年4〜6月25年10〜12月26年4〜6月AIの設備拡張が現金を追い越す
Data
設備投資フリーキャッシュフロー
23年7〜9月$6.5B$13.9B
23年10〜12月$7.6B$11.8B
24年1〜3月$6.4B$12.8B
24年4〜6月$8.2B$11.2B
24年7〜9月$8.3B$16.5B
24年10〜12月$14.4B$13.6B
25年1〜3月$12.9B$11.1B
25年4〜6月$16.5B$9B
25年7〜9月$18.8B$11.2B
25年10〜12月$21.4B$14.8B
26年1〜3月$19B$13.2B
26年4〜6月$30.1B$1.7B
メタの四半期設備投資、今年に入りフリーキャッシュフローを上回る13

メタは4〜6月期、収益608億ドルに対して設備投資に301億ドルを投じ、フリーキャッシュフロー(FCF)は17億ドルにとどまった。2026年の設備投資について、ファイナンスリースを含め1300億〜1450億ドルに達するとの見通しを示している134。第3四半期(7〜9月期)決算は今夜の米株市場引け後に発表される4。その支出の道を切り開く組織は、支出がピークに達するさなかに代替わりする。

相手側の言い分

エンテルジーは、20年契約の下ではメタが撤退しても支払い義務を負うと主張しており、ジェフ・ランドリー州知事の行政命令もデータセンターに自前の電力費用を負担することを求めている5。メタは「インスタンツ」についてリスク評価を実施し、公開前にオフコムへ説明したとしており、ニューメキシコ州の請求は「極めて不釣り合いだ」と批判している811。これらとカプランの退任を結び付ける記録はなく、代替わりは計画されていた1。

今後の焦点

今四半期の行方を左右するのは4つの日付だ。今夜の決算に合わせて示す設備投資ガイダンス4、今月中のニューメキシコ州判決12、ルイジアナ州公益事業委員会による12月16日の採決6、そして10月25日のブラジル決選投票9。2027年に建物を後にするのはカプランの署名だけだ。許認可の書類は残り続ける41269。

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