マスク氏、マイクロンの価格を「合理的」と評価 株は14%安でも1500億ドルの需要は確定

イーロン・マスク氏はメモリー価格をめぐり、マイクロンを「合理的」、他社を「法外」と評した。マイクロン株は中国のライバル企業によるサーバー向けメモリー計画を受けて、4営業日で14%下落した。だが同社の開示資料には、テイク・オア・ペイ(take-or-pay)契約による1500億ドルの需要がすでに確定しているとある。まさにこの確定需要があるからこそ、マスク氏の評価は意味を持つ。

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Vincent JiangVincent Jiang · 2 min read
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バンクーバーのステージで、クリス・アンダーソン氏とのTED2017インタビュー中に笑顔を見せるイーロン・マスク氏
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クリス・アンダーソン氏とのTED2017インタビューに応じるイーロン・マスク氏。10月13日、マスク氏は今後のメモリー価格をめぐりマイクロンを「合理的」、他の供給企業を「法外」と評した

最大のメモリー買い手が公の場で供給企業を採点

イーロン・マスク氏は10月13日、Xでこう投稿した。「マイクロン−3.24% — マイクロン, down 3.24 percent todayは今後のメモリー価格について合理的な対応をしてきた。他社は法外だった。今の顧客は忘れないだろう。」マスク氏はさらに、マイクロンの姿勢を「長期的な顧客ロイヤルティーを考えた賢い動き」と評した1。マスク氏は産業規模でメモリーを買い付けている。同氏が率いるxAI$200B — xAI, private, latest valuation $200Bは、テネシー州メンフィス近郊のデータセンター複合施設「コロッサス」(Colossus)を運営する。同氏は10月2日、テスラ−0.86% — テスラ, down 0.86 percent todayがロボットチップ「AI5」のメモリーを3分の1減らし、96ギガバイトにすると明かした。「オプティマスの生産に必要な量を確保する唯一の方法」だったためだ12。4月には、構想中の半導体プロジェクトテラファブ(Terafab)の供給企業としてサムスン電子、TSMC+0.36% — TSMC, up 0.36 percent today、マイクロンの3社を名指しし、「法外」な側の名前は明かさなかった1。

株価は供給過剰を織り込み、開示資料は需要の確定を示す

中国の長鑫存儲科技(CXMT)の曹堪瑜(ツァオ・カンユー)社長が10月10日、上海で開かれた会議で、集積度の高い「4F²」構造のDDR5サーバー向けメモリーモジュールを2026年末までに出荷すると表明した。これを受け、マイクロンの株価は10月13日までの4営業日で14%超下落し、13日の終値も3.6%安だった134。フィラデルフィア半導体株指数は5日続落となり、ソウル市場ではSKハイニックスが10%超、サムスン電子が7.4%それぞれ下げた35。ただ、この売りが織り込んでいない数字がある。マイクロンは9月30日、26件の長期契約の下で約1500億ドルの将来収益をすでに確保していると明らかにした。いずれもテイク・オア・ペイ契約で、2030年までの売上高の35%超をカバーし、顧客側の約束分320億ドル(大半は現金預託金)で裏付けられている67。この契約額は、マイクロンが2026年度通期に売り上げた1332億ドルを上回る。価格枠組みが既に確定している部分は、最低価格で計上した数字である67。DRAM、NAND型フラッシュメモリー、高帯域幅メモリー(HBM)の契約価格は、2026年第1四半期にすでに80~90%急騰していたことがCounterpoint Researchの調査で分かっている1。

マイクロンのDDR5サーバー向けメモリーモジュール(ECC付きレジスタードDIMM)を上から撮影した写真
マイクロンのDDR5-4800サーバー向けモジュール(ECC付きレジスタードDIMM)。CXMTが2026年末までに出荷すると表明した製品クラス。 · PantheraLeo1359531

マイクロンの売上高は8四半期で6倍 それでも次の四半期は増収ガイダンス

  • 売上高
  • Estimate
$0B$20B$40B$60B$80B24年10~12月25年1~3月25年4~6月25年7~9月25年10~12月26年1~3月26年4~6月26年7~9月26年10~12月$54.23B9月30日にガイダンス提示、急落のさなか
Data
売上高
24年10~12月$8.71B
25年1~3月$8.05B
25年4~6月$9.3B
25年7~9月$11.32B
25年10~12月$13.64B
26年1~3月$23.86B
26年4~6月$41.46B
26年7~9月$54.23B
26年10~12月 (estimate)$61.5B ($60–63B)
四半期別売上高(単位:10億ドル)。SEC提出資料に基づき、暦年基準の四半期で表示。2026年第4四半期は2026年9月30日に示した会社ガイダンスで、615億ドル±15億ドル。7,8

結末を左右する留意点

CXMTは「4F²」構造を商業水準の歩留まりで量産できることをまだ示せていない。同社のDDR5は1ビット当たりコストが既存大手より推定30%高いとされ、アップル−0.13% — アップル, down 0.13 percent todayも価格面の優位性を見いだせないまま、CXMTとの供給交渉から離脱したと伝えられる3。マイクロンのマーク・マーフィー最高財務責任者(CFO)は供給不足の緩和は「見えてこない」と述べ、JPモルガンは不足が2028年まで続くとみる12。マスク氏が返信した投稿では、マイクロンの2027年度生産量の75%超がすでに売約済みとされていた。ただしこの数値はアナリスト経由の伝聞で、マイクロンの提出資料に基づくものではない1。注目したいのは、CXMTが年内にサーバー向けDDR5を出荷して認定を得るかどうか、そしてマスク氏が名指しなかったサプライヤーが受注を失い始めるかどうかだ。供給不足の間は、どのメーカーも言い値を付けられる。だが、不足が終わった後も顧客を維持する権利の対価を払っているのは、1社だけだ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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