ノバテック、粗利益率見通しを38.5~41.5%に引き下げ 株価585台湾ドルは全目標株価を上回る
スマートフォンの在庫再積み増しとエッジAIチップにけん引され、四半期売上高は300億台湾ドルを突破した。だが、メモリー、ウェハー、パッケージングのコストが迫るなか、ノバテック自身が8月6日の決算説明会で粗利益率を引き下げる見通しを示していた。株価は52週間高値のすぐ下にあり、バーンスタインの目標株価490台湾ドルもアナリスト・コンセンサスも株価の下にある。どちらが正しいかは、11月6日の決算発表が決める。
Richard Tang · 2 min read
各社が報じた上振れは、決着をつける数字ではない
ノバテック・マイクロエレクトロニクス(聯詠科技)−2.91% — ノバテック・マイクロエレクトロニクス(聯詠科技), down 2.91 percent todayは、台湾・台北市場に上場するファブレスの半導体設計会社で、スマートフォンやテレビ向けにディスプレイドライバーとSoC(システムオンチップ)を手がける。スマートフォンの在庫再積み増しとエッジAIチップの出荷拡大が追い風となり、10月11日には第3四半期の売上高が300億台湾ドルを突破した1。ただ、この報道には会社側の見通し数値は含まれていなかった1。決着をつける数字は、会社自身が8月6日の決算説明会で出している。第3四半期の粗利益率は38.5~41.5%へと引き下げられた2のだ。4~6月期は42.42%を確保し、製品ミックスの良化と価格上昇で、会社自身が示した38~41%の見通しを上回っていた4。返上の理由はコストだ。ウェハー、パッケージング、テスト、メモリーの価格が下期に向けて上昇している2。
AIの設備投資は、一段下流に「請求書」として届く
このコストこそ、AIブームが下流に届いた形だ。データセンターの建設がウェハーとメモリーの供給を吸い込んでいる。台湾のシリコンウェハー大手3社は8月に価格を少なくとも10%引き上げており、値上がりはサプライチェーンの各段階へと順次波及していく6。調査会社トレンドフォース(TrendForce)は、メモリーの契約価格が第4四半期に入っても上昇を続けると予想する。生産能力がAIサーバー向け製品に振り向けられるなか、モバイルDRAMの供給割り当ては逼迫している5。ファブレスの設計会社はこうした部材を買い入れる側で、コストが粗利益率に響くのは売上高より1四半期遅い6。ノバテックはそれでも、第3四半期の売上高を300億~312億台湾ドルと増収方向に見通している2。これを相殺するのが製品ミックスだ。エッジAIのビジョンチップを含むSoCは、4~6月期の売上高の52%を占めた7。1年前は37%だった7。エッジAI関連そのものは方向性を示すにとどまり、数値は示されていない1。
自社見通し、4~6月期の粗利益率ピークを返上へ
- Estimate
Data
| Value | Range | |
|---|---|---|
| 2026年1~3月期 | 39.06% | — |
| 2026年4~6月期 | 42.42% | — |
| 7~9月期見通し (estimate) | 40% | 38.5–41.5% |
株価はすべての目標株価と食い違う
株価は10月19日、585台湾ドルで引けて52週間高値をわずかに下回った3。バーンスタインは10月9日のレポートで、目標株価490台湾ドルと「保有」評価を維持した3。18人のアナリストによるコンセンサスは「中立」で、平均目標株価は530台湾ドル前後だ3。
公表目標株価はどこも高値圏の実勢を下回る
Data
| Value | |
|---|---|
| 52週間高値 | NT$606 |
| 株価(10月19日) | NT$585 |
| アナリスト18人平均 | NT$529.72 |
| バーンスタイン(「保有」) | NT$490 |
株価は粗利益率が維持されるとの織り込みで値が付いている。だが会社自身は、粗利益率が低下するとすでに表明している。エッジAIがフラッグシップ機から普及帯のスマートフォンへと広がることこそ本当の成長の柱であり、その端末メーカーに通じるノバテックの販路こそが資産だ1。この柱が定量化されるまで、俎上に載る確かな数字は粗利益率だけで、会社の見通しは下向きを示す。11月6日の決算発表が決着をつける34。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



