エヌビディアの中国シェア34%に低下 国産アクセラレーターがGPUを逆転

中国のアクセラレーター市場は2026年上半期も拡大し、出荷台数は200万8千台に達した。GPUを出荷数で逆転した非GPU区分では、中国のチップ設計企業4社がシェア95%を握る。ファーウェイは、輸出規制をにらんで構築したチップ積層戦略のボトルネックについて、リソグラフィー(露光)ではなく設計ソフトだと明かす。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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エヌビディアの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェンスン・フアン
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エヌビディアの創業者兼CEO、ジェンスン・フアン氏。IDCのデータによると、2026年上半期の同社の中国向けアクセラレーター出荷は前年同期比44%減、シェアも34%に低下した。

国産アクセラレーター、初めてGPUを上回る

中国は2026年1~6月にAIアクセラレーター計200万8千台を調達した。学習済みモデルを動かす推論処理などに作られた非GPUアクセラレーターが、モデルの学習に使うGPU(画像処理半導体)を初めて出荷数で上回った。ロイターが2026年10月13日に報じたIDCの集計では、GPU出荷は前年同期比26%減の99万1千台。非GPUチップは80%近い増加で101万6千台に達した12。米調査会社IDCによると、買い手は政府機関、インターネット企業、通信事業者という2。

この非GPU区分の95%は、ファーウェイ、アリババ−1.61% — アリババ, down 1.61 percent todayの半導体設計部門T-Head(平頭哥)、バイドゥ−3.08% — バイドゥ, down 3.08 percent todayのチップ部門・昆侖芯(クンルンシン)、上海に上場するAIチップ設計企業の寒武紀(カンブリコン、688256.SS)の4社が握る1。IDCの数字が示すのは、輸出規制が中国市場を縮小させたのではなく、供給者の顔ぶれを変えたということだ。GPUが9%減る中で、2026年通期の出荷台数は19%増えると同社は予測している2。

2026年上半期の中国で非GPUアクセラレーターがGPUを逆転

0k units500k units1,000k units1,500k units非GPUアクセラレーター1,016k units前年同期比80%近い増加GPU991k units前年同期比26%減エヌビディア(全チップ種別)678k unitsファーウェイ(全チップ種別)572k units
Data
Value
非GPUアクセラレーター1,016k units
GPU991k units
エヌビディア(全チップ種別)678k units
ファーウェイ(全チップ種別)572k units
2026年1~6月の中国での出荷台数(千台単位)。メーカー別のバーは全種類のアクセラレーターを計上し、市場区分の2本のバーはGPUと非GPUの対比を示す。出典:ロイターとIDN Financialsが伝えたIDCのデータ1,2

エヌビディア、台数とシェアを失う 成長はファーウェイが獲得

エヌビディア−1.59% — エヌビディア, down 1.59 percent today(NVDA.O)の中国向け出荷は67万8千台と前年同期比44%減で、データセンター向けAIチップ市場でのシェアも44%から34%に低下した13。ファーウェイは出荷を30万台超から57万2千台に伸ばし、シェア28%を確保した。IDCが調査対象とした中国のチップメーカー11社のうち9社が出荷台数を増やした1。市場全体のシェアはT-Headが7%、寒武紀が5%、昆侖芯が4%、サーバー向けチップ設計の海光(688041.SS)が3%だった1。

この集計が示すのは、市場の成長をファーウェイと中国のチップメーカーが担い、エンヌビディアが台数とシェアを落とす構図だ。ただし計上されているのは台数で、金額ではない。エンヌビディアが中国でどれだけの金額を今も稼いでいるかはこの統計からは測れず、密輸されたB200やB300チップが台数に含まれているかどうかも、IDCは明らかにしていない1。エンヌビディアのジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)は、輸出規制のせいで中国の500億ドル規模のAIチップ市場がファーウェイの手に渡ると指摘する1。ドルベースの実態に決着をつける数字は、この台数集計ではなく、エンヌビディア自身の中国売上高だ。

中国AIアクセラレーター市場、ファーウェイはエンヴィディアと6ポイント差

0%10%20%30%40%エンヴィディア34%ファーウェイ28%T-Head(アリババ)7%寒武紀5%昆侖芯(バイドゥ)4%海光3%
Data
Value
エンヴィディア34%
ファーウェイ28%
T-Head(アリババ)7%
寒武紀5%
昆侖芯(バイドゥ)4%
海光3%
2026年1~6月の中国AIアクセラレーター市場の台数ベースシェア。出所:ロイター報道に基づくIDCのデータ1

チップ積層は成果を挙げる 設計ソフトが立ち遅れる

ファーウェイが入手できない先端リソグラフィー技術を回避する手段として2026年5月に上海で発表したのが「タウ・スケーリング則」(Tau Scaling Law)だ。トランジスターを微細化する代わりに、チップを折り畳んで積層し、信号の経路を短くする4。この方式で初めて量産した「キリン(Kirin)9050」は5,000万カ所を超えるハイブリッド接合を備え、トランジスター密度は53.5%高い。ファーウェイは2023年以降、キリンを搭載した端末を1億台以上出荷した3。米バーンスタインはキリン9050プロと米アップルのチップの技術差が従来の4年から約3年に縮まったと分析する5。

ファーウェイ自身がボトルネックに挙げるのはEDA(電子設計自動化)で、半導体の回路配置に使う設計ソフトだ6。北京大学が開発する真の3次元(トゥルー3D)EDAの試作品は、量産に足る水準まではなお数年かかる。ファーウェイはこの設計ツール群を今後10年で最重要の基盤投資と位置づける7。2026年10月16日、台湾の業界紙ディジタイムズ(Digitimes)は中国の大手半導体製造装置メーカーがハイブリッド接合への投資を進めていると報じた。チップ積層が依存するこの実装工程では、積層の高密度化が性能差を縮める残された数少ない手段の一つだからだ8。

国産への置き換えは続くか 3つの数字で判断

一つ目はIDCの通年統計で、全体の出荷台数が19%増、GPUが9%減るという同社予測が的中するかどうかを試す2。二つ目はファーウェイがEDAツールで示す進展で、次期プロセッサー「キリン2027」のテストはすでに社内目標を満たしつつあり、設計面での早い兆しとなっている3。三つ目は半導体製造装置メーカーのハイブリッド接合関連の受注が出荷済み装置に転化するかどうかで、受注が実力に変わる分かれ目だ8。

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AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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