Red Cat、値札なきドローン発表――株価の答えは52週安値
Red Catは米陸軍最大の展示会を舞台に、傘下のドローンメーカー2社を単一ブランドに統合し、偵察ドローン「TRICHON」を初公開した。価格も顧客も納入時期も公表していない。翌取引セッションで株価は52週安値を更新したが、アナリスト7人のうち6人は、株価の約3.5倍に当たる目標株価で「買い」を維持していた。
Vincent Jiang · 3 min read
株価がプレスリリースに答えた
米陸軍が短距離偵察(SRR)用に選んだドローンのメーカー、Red Cat Holdings−3.87% — Red Cat Holdings, down 3.87 percent today(ナスダック:RCAT)は10月12~14日、ワシントンで開かれた米国陸軍協会(AUSA)の年次展示会に参加した。会場では傘下のTeal DronesとFlightWave Aerospaceを単一の事業部門「Red Cat Aerial」に統合した1。この場で初披露した新プラットフォーム「TRICHON」は、長時間飛行を前提に設計された手投げ式の偵察用トリコプター(3ローター機)だ1。
この発表には、仕様も価格も納入時期も顧客もなかった2。市場の返答は次のセッションで届いた。10月15日、10月1日に売買が始まったばかりのユーロ建ての欧州上場株は10.84%下落して4.07ユーロとなり、上場来安値を更新した。上場初日から数えれば下落率は28.82%に達する3。この水準では、同社の時価総額は発行済み株式1億5271万株で7億2234万ドル、1株当たり約4.7ドルとなる3。ナスダック上場株の過去52週の高値・安値は、前日時点で5.14~18.78ドルだった2。
株価に置き去りにされた目標株価
過去3カ月に同社株を評価したアナリスト7人のうち6人が「買い」を提示しており、平均の目標株価は16.57ドル――とするのは、スタッフ自身がRed Cat株の保有を開示している調査・発行会社Streetwise Reportsの集計だ2。目標株価はRoth MKM(25ドル)を最高に、H.C. Wainwright(20ドル)、Clear Street(19ドル)、Evercore−0.99% — Evercore, down 0.99 percent today ISIとNeedham(各15ドル)、Northland(13ドル)と続き、唯一「中立」のPiper Sandler(9ドル)が最も低い2。
Red Catで最も低いアナリストの目標株価でも株価のほぼ2倍
Data
| Value | |
|---|---|
| Roth MKM | $25 |
| H.C. Wainwright | $20 |
| Clear Street | $19 |
| Evercore ISI | $15 |
| Needham | $15 |
| Northland | $13 |
| Piper Sandler | $9 |
一方、個人投資家の間では、すでに売られ尽くしたとの見方が強い。「いいね」を多数集めたStocktwitsの投稿は、売られ過ぎを測る指標の14日RSI(相対力指数)が20まで低下したと指摘し、「かなり売られ過ぎだ」と強調する4。同社株は年初来、約37%下落している5。
目標達成に必要なのは、Red Catが経験したことのない四半期
第2四半期(2026年4~6月)の売上高は2019万ドルで、前年同期比527%増となったが、市場コンセンサスを239万ドル下回った。売上総利益率は16.1%、純損益は3530万ドルの赤字だった68。上期の売上高は計3570万ドルにとどまった。これに対し経営陣は、1億5000万~1億8000万ドルの通期目標を維持すると再確認している7。
Red Catの過去最高の四半期売上高は2620万ドル、目標達成には5700万ドルが必要
Data
| 売上高 | |
|---|---|
| 25年1~3月期 | $1.63M |
| 25年4~6月期 | $3.22M |
| 25年7~9月期 | $9.65M |
| 25年10~12月期 | $26.23M |
| 26年1~3月期 | $15.47M |
| 26年4~6月期 | $20.19M |
この目標を達成するには、下期の売上高で1億1430万~1億4430万ドル、四半期ベースでほぼ5700万~7200万ドルのペースが求められる。過去最高の四半期でも2620万ドルだ78。経営陣によれば、受注が付けば、主にBlack WidowとHellcatの機体からなる5000万~8000万ドル相当の販売可能なドローンを一斉に出荷できるという7。手元資金は3月の1億3190万ドルから6月には3億2560万ドルへ増えた。当四半期は3530万ドルの純損失を計上しており、増加分の原資は事業ではなく新たな増資とみられる8。
雌雄を決めるのは展示会ではなく受注
米国防総省は10億ドル規模の「ドローン・ドミナンス(Drone Dominance)」プログラムで、8月の評価試験「ガントレットII(Gauntlet II)」の上位企業から6万機のドローンを調達する計画で、数量は調達決定時にはじめて確定する2。TRICHONの売りは安価な偵察ドローンの大量配備で、まさにこの需要に照準を定めたものだ12。Red Cat傘下のTealは「近接戦闘(Close Quarters Battle)」部門で上位5社に入れなかった6。同部門の上位企業で米国上場はXTENDだけだ。同社は10月13日、6000システム計4050万ドルの発注を獲得し、そのまま「ガントレットIII」に駒を進めた9。
一方、Red Catがすでに調印した契約の金額は見劣りする。8月に米空軍向けに完了した249万ドルのBlack Widow発注、2024年11月の米陸軍による短距離偵察(SRR)選定、国防総省の承認済みドローンリスト「ブルーUAS(Blue UAS)」への掲載にとどまる2。
注目すべきは、数量の付いた具体的な発注――SRRの追加調達か、ドローン・ドミナンス・プログラムでの調達決定か――だ。目標株価16.57ドルと株価4.7ドルが、両方正しいはずはない。どちらが生き残るかを決めるのは、数字の付いた次の契約だ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



