RTX、SM-6で7年分の資金を確保 次期陸軍ミサイルは5社競争に

米海軍はレイセオンのSM-6に最大250億ドルを投入し、議会予算局が半分は失われたとみる備蓄の補充に動く。一方、米陸軍は次期打撃ミサイルを5社に振り分けたが、価格は未公表。議会はいずれも予算化していない。

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Vincent JiangVincent Jiang · 2 min read
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炎と煙を噴き上げながらミサイル駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」から発射されるSM-6ミサイル
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2014年の試験で「ジョン・ポール・ジョーンズ」から発射されるSM-6迎撃ミサイル。米海軍はこのほど、RTXのミサイル部門レイセオンに最大7年間の生産を委ねる契約を結んだ

米海軍は10月1日、RTXのミサイル部門レイセオンと、SM-6迎撃ミサイルを最大250億ドルで調達する「5+2年」契約を結んだ1。その2週間前、米議会予算局(CBO)は米国が2025年6月以降、パトリオット、THAAD、SM-3、SM-6の在庫の「2分の1から3分の2を費消した可能性が高い」と推計していた1。CBOはイラン戦争のコストを8月1日時点で約380億ドルとみて、月あたり約30億ドルのペースで膨らんでいるとする。迎撃弾備蓄の再構築には、生産を加速しても少なくとも5年かかる可能性があるという2。国防総省の監察部門の集計では、6月30日までに弾薬だけで223億ドルが支出された2。

備蓄補充は1本の7年契約で

今回の契約は、在庫の上乗せではなく生産体制の立て直しを狙った規模だ。従来のSM-6契約では年間約125発を調達してきた。1発あたりの価格は、2025会計年度の予算要求で約600万ドルだったのに対し、CBOの推計は約400万ドルだった1。RTXは2月、最長7年に及ぶ弾薬契約のもとでSM-6の生産を年500発超に引き上げると発表していた3。並行して陸軍は、パトリオット迎撃ミサイルの追加調達に最大590億ドルを確約した1。

最大590億ドルと250億ドルの補充上限、12億ドルの生産契約を圧倒

$0B$20B$40B$60Bパトリオット迎撃弾(陸軍)$59BSM-6(海軍・RTX)$25B10月1日締結、7年、1社のみPrSMインクリメント2(ロッキード)$1.2B
Data
Value
パトリオット迎撃弾(陸軍)$59B
SM-6(海軍・RTX)$25B
PrSMインクリメント2(ロッキード)$1.2B
上限値はいずれも「最大」の金額で、議会による予算化は未了。9月29日のPrSMインクリメント4試作契約5件は金額が公表されていない。出所:Maritime Executive(2026年10月1日)、TheDefenseWatch(2026年10月2日)1,4

成長枠は5社がけの賭け

次の「ドル箱」の座は、まだ誰にも渡されていない。米陸軍は9月29日、PrSMインクリメント4の試作契約5件を、アンドリル、キャステリオン(Castelion)、ロッキード・マーチン [LMT]、マッハ・インダストリーズ(Mach Industries)、RTX [RTX]の5社と結んだ458。同ミサイルはHIMARS(高機動ロケット砲システム)から発射し、移動する艦船を狙う射程1000キロメートル超の兵器だ。契約金額は公表されていない4。競争試験(フライオフ)と1社への絞り込みは2027会計年度、後続業務は2028会計年度にそれぞれ予定されている45。

当面の需要はロッキードが確保している。9月21日にはPrSMインクリメント2の生産で最大12億ドルの契約を獲得した4。下支えは、PrSMインクリメント1を2032会計年度まで年1000発購入する米陸軍の計画だ5。ベンチャー支援の3社の一角であるキャステリオンは9月18日、米海軍パトゥクセント・リバー航空基地で極超音速ミサイル「ブラックビアード」(Blackbeard)をF/A-18スーパーホーネットに搭載して飛行する試験を実施した。初期運用能力の獲得に向けた道のりの一歩となる機体搭載試験だ67。

署名されていないのは「カネ」の部分

いずれの上限額も議会による予算化を経ていない。2027会計年度の国防予算が成立しないまま、暫定予算(継続決議)は12月上旬まで続く見通しだ1。署名済みの単独発注による上限額と公表された増産計画を握るのはRTXだけだ13。ロッキードは生産を握る一方、その次のミサイルは競争にさらされている4。アンドリル、キャステリオン、マッハ・インダストリーズの3社は試作契約を勝ち取ったが、価格は公表されておらず、公的な指標もない45。需要を決めるのは発表、収益を決めるのは予算化だ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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