シェイン株は3分の1安、テムを測る唯一の公的物差しに
PDDホールディングスはテムを個別に開示しない。このため、EUが小包に課す1点3ユーロの関税の下で初めて四半期を丸ごと終えた9月30日締めの実績は、テムに限って見えないままだ。上場企業で最も近い読み取り材料は競合シェインの決算で、欧州売上高が13.9%減[4]、営業利益が53%減[2]。主要サプライヤー2社もテム向けの受注が弱っていたと明かした[2]。
Vincent Jiang · 3 min read
テムを測る唯一の公的物差しは、競合の決算
PDDホールディングスはテムを個別に報告しない。テムが9月30日に締めくくった四半期の成績は、計られないままだ1。最も近い「計器」が数字を出したのは、その2日前のこと。香港上場から4週間のシェインは上期の営業利益が52.9%減の4億9300万ドルで、売上高は1%増だったと発表した2。株価は9月29日に一時14%下落し、終値は10.7%安の31.50香港ドル。公開価格を約3分の1下回る34。
テムには自前のティッカーがない。価格発見はいま、競合の決算開示が担っている。
EU関税下の四半期が閉じる、先に値を出したのはシェイン
シェインの欧州売上高は4~6月期に13.9%減の37億7000万ドルと落ち込んだ。EUが7月1日に150ユーロ以下の輸入品への関税免除を廃止し、小包1点あたり一時的に3ユーロの関税を課すのを前に、同社は値上げと広告削減に踏み切っていた142。7~9月期は、テムがこの関税の下で初めて迎えた丸ごとの四半期だ1。この制度については本メディアが9月30日に報じた。関税をめぐり8月に問われたPDDの陳磊(チェン・レイ)共同CEOは、影響を受ける市場の越境注文は「フルフィルメント効率の低下とコスト増」に直面し、短期的には「相当な影響」が出るとの認識を示した6。
サプライヤーはテムの失速を語り、アプリのデータも同調
シェインの決算発表の前後、社名を明かされていない主要サプライヤー2社がブルームバーグに対し、テム向けの事業が弱っていたと語った。テムの世界のウェブトラフィックも3月以降、落ち込んでいるという2。ただ、同じ報道には逆の見方も載っている。テムは4月以降も米国で1桁から2桁台の成長を確保しており、弱さの一部は単なるEC市場全体の冷え込みによるものかもしれない1。財新(ツァイシン)が伝えたSensor Towerのデータは失速側を示す。月間ユーザー数は4~6月期に11%減の4億6700万人と落ち込み、大きな減少が計測されたのは同プラットフォームで初めて。ダウンロード数も48%減った5。
業績想定は削減、目標株価は据え置き
PDDホールディングスの2026年の売上高をめぐる市場コンセンサスは、2025年3月から19%引き下げられ、約4660億元の水準となった。それでも株価は動いていない。6月30日が76.28ドル、9月29日が77.50ドルだ1。市場の目標株価は約114ドル近辺。38人のアナリストのうち21人は依然として買いに傾き、10~12月期に1株当たり利益(EPS)が15%反発するとの読みに賭けている1。7~9月期のハードルは、売上高が前年同期比7%増の1160億元で、EPSは11%減。その土台となる出店者の広告費は、前四半期には3.5%増にとどまっていた17。4~6月期の売上高は市場予想を約40億元下回り、PDD株を保有するヘッジファンドも当四半期に66から52へ減った8。
PDDの成長率は119%から急減速、2024年以降20%に届かず
Data
| 売上高の伸び率(前年同期比) | |
|---|---|
| 23年7~9月 | 89.2% |
| 23年10~12月 | 118.7% |
| 24年1~3月 | 119.5% |
| 24年4~6月 | 85.4% |
| 24年7~9月 | 50.1% |
| 24年10~12月 | 21.2% |
| 25年1~3月 | 9.6% |
| 25年4~6月 | 8.6% |
| 25年7~9月 | 7.4% |
| 25年10~12月 | 16.9% |
| 26年1~3月 | 16.9% |
| 26年4~6月 | 13.9% |
純利益率は3四半期連続で前年同期を下回る
- 営業利益率
- 純利益率
Data
| 営業利益率 | 純利益率 | |
|---|---|---|
| 23年7~9月 | 24.2% | 22.6% |
| 23年10~12月 | 25.2% | 26.2% |
| 24年1~3月 | 29.9% | 32.3% |
| 24年4~6月 | 33.6% | 33% |
| 24年7~9月 | 24.5% | 25.1% |
| 24年10~12月 | 23.1% | 24.8% |
| 25年1~3月 | 16.8% | 15.4% |
| 25年4~6月 | 24.8% | 29.6% |
| 25年7~9月 | 23.1% | 27.1% |
| 25年10~12月 | 21.1% | 18.6% |
| 26年1~3月 | 18.4% | 11.8% |
| 26年4~6月 | 24.7% | 24.2% |
攻防の構図は固まった。株主側は、約1週間前にようやく日程が告知される決算発表(昨年は11月18日)を抱える。市場の目標株価は約114ドルに対して終値は77.50ドルだ1。空売り筋とペアトレーダーが手にするのは、上場銘柄で唯一のテムの代理指標、シェインの決算開示だ。
強気筋の答えは3カ年構想とスマイル攻勢
経営陣の答えは「もう一つのPDDを作る3カ年構想」だ。共同CEOの趙佳臻(チャオ・ジャジェン)は、自社ブランドの展開が「想定より遅れている」と認める6。欧州では、ブリュッセルが5月にテムへ2億ユーロの罰金を科した。同社は業界団体との協議を100回以上重ねた末、権利者向けに地理的表示(GI)の保護チャンネルを新設したばかりだ。申告を受けての削除1件に対し、疑わしい出品を331件先回りして削除していると説明する510。見極めの手がかりは出店者の広告費の伸びだ。今四半期も3.5%前後の水準が続けば、すでに19%引き下げられた市場コンセンサスには、さらに下げる余地が残っている1。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



