シルバーレイク、デル株7080万ドル売却 事前売買計画なし、バークレイズ格下げの5日前
10月上旬、シルバーレイクの5ファンドがデル株を転換したうえで同日に売却し、うち2ファンドは保有残高をゼロにした。提出された書類のいずれにも、ルール10b5-1(事前設定の売買計画)に基づく売却を示すチェックはない。13年にわたりデルを所有してきた投資ファンドは、約240億ドル相当の株式をなお保有している。
Vincent Jiang · 3 min read
シルバーレイクの2ファンド、最後のデル株を売り切る
10月9日、シルバーレイクのファンド「Silver Lake Technology Investors IV」が、売買可能なデル・テクノロジーズ−12.92% — デル・テクノロジーズ, down 12.92 percent today株の最後の持ち分を売り払った。996株を17回に分け、1株572.87~589.28ドルで売却。当日終了時の保有残高はゼロになった1。姉妹ファンド「Technology Investors V」も同じ日の取引で残り450株をすべて手放した2。2013年から創業者マイケル・デル氏とともにデルを所有してきた投資ファンドのうち、より大型の3ファンドも同日に売却した345。5ファンドとも「取締役兼10%所有者」として報告書を提出しており、報告者としてデル取締役でもあるシルバーレイク・グループCEO、エゴン・ダーバン氏を記載している3。
7080万ドルを売却、約240億ドル分はなお保有
5ファンドはB種株17万1591株を転換した。B種株は非上場で、1株につき売買可能なC種株1株に転換できる。転換分のうち12万1802株を同日に売却し、書類の記載額を合わせると7080万ドルになった12345。5件の報告書のいずれにも、ルール10b5-1の売買計画に基づく売却を示すチェック欄の記入はない12345。ルール10b5-1は、内部者がインサイダー取引の疑いから身を守るためにあらかじめ組む売買計画の仕組みだ。書類の自己申告によれば、5ファンドはB種株約4120万株をなお保有し、直近の売却価格で換算すると約240億ドルに相当する12345。
シルバーレイクの5ファンド、1日でデル株7080万ドルを売却
Data
| Value | |
|---|---|
| Silver Lake Partners IV | $29M |
| SL SPV-2 | $26M |
| Silver Lake Partners V DE (AIV) | $15M |
| Technology Investors IV | $580K |
| Technology Investors V | $262K |
売却はバークレイズがAIストーリーに疑問を呈した矢先だった
デルは会計第2四半期にAIサーバー609億ドル分の受注を計上し、四半期末の受注残は950億ドルに達した。株価は9月2日時点で年初来約241%高となっていた6。10月14日、開示書類が米証券取引委員会(SEC)の開示データベース「EDGAR」に掲載された。その日のうちに、バークレイズはデルの投資判断を「イコールウエート(中立)」に引き下げ、目標株価を574ドルとした。この574ドルは、シルバーレイクが5日前に売却した価格帯の中に収まっている7。「バリュエーションはすでに上値を重ね、市況品コストが売上高を押し上げている。だが、AIによる意味のある上向き転換はまだ見えない」と、バークレイズのアナリスト、ティム・ロング氏は記した7。
デル株は約11%下落した7。その6日前には、米調査会社IDCの速報値でデルのパソコン出荷台数が25%減と出ていた8。バークレイズの論理は、デルの成長はメモリーコストの上昇を販売価格の引き上げで埋めた結果であって、持続的な台数需要を映したものではない、というものだ7。シルバーレイクは2013年に1株13.88ドルでデル株を取得した。10月9日、市場はシルバーレイクに1株582ドルを支払った39。
売却はごく一部、動機は記載されず
この売却をAIサーバー需要への疑念と読もうとすると、単純計算が立ちはだかる。7080万ドルは保有額の約0.3%にすぎず、ダーバン氏は引き続き取締役を務め、マイケル・デル氏が同社の58.9%を保有している10。開示書類には、ダーバン氏を含むシルバーレイクの社員への株式の現物分配も記録されている。ファンド内部の定番の処理で、現金売却と自然に併存するものだ3。書類は売却理由を明記しておらず、チェックの入っていない欄が伝えるのは、事前の売買計画が存在しなかったという事実だけだ。
業界の次の検証材料は10月15日(木)に届く。AIハードウェア供給網の土台をなす半導体受託メーカー、TSMC−4.97% — TSMC, down 4.97 percent todayが第3四半期の売上高がすでに50%増と判明した中で決算を発表する11。AIハードウェアの成長が需要主導か価格主導かを見極める次の証拠が、TSMCの利益率と支出計画だ11。その先に注目したいのは、シルバーレイクによるB種株の転換だ。売却のたびに、まず転換が必要になるからだ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



