スーパーマイクロ取締役会に株主代表訴訟 業者が対中流出を認めたAIサーバー25億ドル問題

10月16日に報じられた株主代表訴訟は、検察が25億ドルのAIサーバーを中国へ流出させたとみる輸出規制違反のスキームの背後に、スーパーマイクロの取締役と経営陣がいたと主張する。賠償金は会社に戻るが、弁護費用の請求書の宛先は取締役会だ。

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Vincent JiangVincent Jiang · 4 min read
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スーパーマイクロの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)、チャールズ・リャン(2025年)
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スーパーマイクロの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のチャールズ・リャン氏(2025年)。株主代表訴訟はいま、25億ドル規模の輸出規制事件の責任を同社の取締役と経営陣に問っている。

被告席に座るのは、今度は取締役だ

スーパーマイクロ−9.89% — スーパーマイクロ, down 9.89 percent todayの株主が、同社の取締役会そのものを訴えた1。訴訟は米カリフォルニア州北部地区の連邦地裁に提起された株主代表訴訟で、法律ニュースサービス「Law360」が10月16日(金)夜に報じた。訴状は、取締役と経営陣が、輸出規制に違反してAI技術を中国の買い手に流出させたとされるスキームを可能にしたほか、その過程で投資家を欺いたとして、両者の責任を追及している1。

訴訟は株主代表訴訟のため、株主が会社を代表して訴える形になる。損害賠償が認められても支払いはスーパーマイクロに戻り、原告の懐には入らない。取締役側に残るのは、弁護費用、何を知っていたかを掘り下げる証拠開示、そしてD&O保険(役員賠償責任保険)の保険会社がどこまで補償を争うかだ。

訴訟の土台には有罪答弁

3月19日、米司法省と米連邦捜査局(FBI)は、スーパーマイクロの共同創業者で、起訴後に取締役を辞任していたウォリー・リャオ(Yih-Shyan "Wally" Liaw)被告人を逮捕した。容疑は、エヌビディア−1.59% — エヌビディア, down 1.59 percent today製チップを搭載した同社のサーバー約25億ドル分を中国へ流出させる共謀。翌日、同社株は27%急落した23。起訴状が描くのは、検査官に見せるために並べられたダミーサーバーや、ヘアドライヤーで剥がされたシリアル番号、そして2024年6月期最終四半期にスーパーマイクロの売上高のうち9970万ドルを占めた東南アジアの迂回取引先だ4。

10月8日には、請負業者のウィリー・サン(Ting-Wei "Willy" Sun)被告人が、ニューヨーク・マンハッタンの連邦地裁で、輸出規制違反の共謀や司法妨害などを含む罪状4件について有罪を認めた5。司法妨害は新たに加わった罪状で、サン被告人は逮捕当日に暗号化メッセージアプリを削除したことを認めた。この罪状には最高懲役20年が科され得る。量刑の言い渡しは2027年9月8日に予定されている34。営業マネージャーのスティーブン・チャン(Ruei-Tsang "Steven" Chang)容疑者は依然として逃亡中で、リャオ被告人は無罪を主張している6。

強気派の証拠品、新CFOと600億ドルの受注

スーパーマイクロ自体は被告に名を連ねていない3。同社は逮捕から数日以内に、社員2人と請負業者を解雇した2。8月に社外取締役が実施した調査では、現経営幹部が関与を知っていたことを示す証拠は見つかっていない。ただし同社は、コンプライアンス体制と内部統制を対象とするマンハッタンの連邦大陪審の召喚状への対応を迫られており、米証券取引委員会(SEC)や米商務省産業安全保障局(BIS)からの照会も受けている3。

10月15日、スーパーマイクロはウェスタンデジタル−8.26% — ウェスタンデジタル, down 8.26 percent todayの元CFO、マーク・ロング氏(59)を新CFOに指名し、即日着任させた。監査法人のEYが辞任したのを受け、2024年12月に始まった後任探しに幕を下ろした739。証券会社ローゼンブラット(Rosenblatt)は、課題の解決はすでに進んでいるとみる。アナリストのサジャル・ドグラ氏は、20社超の顧客から計600億ドル超の新規AI受注を材料に、投資判断「買い」と目標株価51ドル(上昇余地は約45.5%)を維持した8。経営陣は2027年6月期の売上高を650億~720億ドルとする見通しを示している9。

売上高、2026年6月期に78%増 2027年6月期は650億~720億ドルの見通し

  • 売上高
  • Estimate
$0B$20B$40B$60B$80B2025年6月期2026年6月期2027年6月期(見通し)$39.06B
Data
売上高
2025年6月期$21.97B
2026年6月期$39.06B
2027年6月期(見通し) (estimate)$68.5B
年度はいずれも6月30日締め。2025年6月期、2026年6月期はスーパーマイクロのSEC提出資料に基づく実績売上高。2027年6月期は経営陣の見通し(650億~720億ドル)で、ベンジンガ(Benzinga)の報道に基づき中間値の685億ドルで図示している。13,9

金曜日の相場、強気派と弱気派を同時に織り込む

そこへ資金調達を巡る疑問が重なった。バークレイズ−0.09% — バークレイズ, down 0.09 percent todayは水曜日、HPエンタープライズ(HPE)−7.04% — HPエンタープライズ(HPE), down 7.04 percent todayとデルの投資判断を「中立」に引き下げた。ハードウェアの強さは需要よりもメモリー価格の影響が大きいと論じたためだ10。金曜日の朝、Foreign Policy Journalの場中の値動きでは、スーパーマイクロは7%安の32.78ドルで推移し、HPEは5%安、デルは3%安だった10。記事公開時点でベンジンガが後に出した数値では、株価は9.53%安の31.75ドルとなっていた9。

ローゼンブラットの買いシナリオ自体に、割安感は織り込まれている。ローゼンブラットは2027年6月期の売上総利益率を11%前後とみる一方、ロング新CFOの就任と2026年6月期の監査が無事に済めば、ガバナンス上の格差は縮まると踏んでいる8。

金曜日のAIハードウェア株売り、下げ最大はスーパーマイクロ

-8%-6%-4%-2%0%スーパーマイクロ-7%HPE-5%デル-3%米テクノロジー株ETF(IYW)-2%ナスダック100(QQQ)-1.3%
Data
Value
スーパーマイクロ-7%
HPE-5%
デル-3%
米テクノロジー株ETF(IYW)-2%
ナスダック100(QQQ)-1.3%
2026年10月16日(金)の場中の騰落率(Foreign Policy Journalの報道に基づく)。ベンジンガのその後の集計では、スーパーマイクロは9.53%安。10

株価の時計は2027年3月のリャオ被告公判へ

リャオ被告の刑事裁判は2026年11月から2027年3月へと延期された。複数の日程が、ここで一点に収束する。弁護人は裁判官に対し、スーパーマイクロ自身の文書が弁護上重要な資料になり得ると伝えている。株主代表訴訟が証拠開示で求め得るのと同じ記録だ3。台湾ではさらに9人が起訴され、報道によればエヌビディアのシニアマネージャーとスーパーマイクロの社員2人を含む11。別の連邦証券訴訟も、同社のサーバー売上高の相当部分が中国の買い手向けだったとすでに主張している12。

残る焦点は、ロング氏が初めて迎える監査でガバナンスディスカウントを解消できるより先に、取締役会自身のリスクがそれをさらに広げてしまうかどうかだ。答えは3つの場面で出る。ロング氏のもとでの2026年6月期の監査が問題なく完了するかどうか。取締役側の保険会社が補償をめぐって争うかどうか。そしてリャオ被告の2027年3月公判が、法廷記録に何を残すか。サン氏の有罪答弁は、サーバーがどこへ向かったかを確定させた。株主代表訴訟が問うのは、スーパーマイクロの誰がそれを売上高として計上したのかだ。

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AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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