トランプ大統領口座、シュナイダーの226億ドル買収前にPTC株を3回購入 株価は提示価格の5%下で推移
公開書類によると、トランプ大統領の口座は産業用ソフトウェア企業のPTC株を2月、3月、7月に購入していた。シュナイダーエレクトリックによる1株205ドルの買収提案が発表されたのは10月5日で、7月の購入が公の記録に載ってから13日後だった。株価は提示価格を約5%下回って推移しており、この差は大統領自身の政権内で進む独禁法審査と外国投資審査の行方に左右される。
Vincent Jiang · 4 min read
大統領の口座はかねて注目の的
トランプ大統領の証券口座は、米PTC+0.37% — 米PTC, up 0.37 percent todayの株を2月10日、3月12日、7月20日に購入していた1。シュナイダーエレクトリック+2.03% — シュナイダーエレクトリック, up 2.03 percent todayは10月4日(日)に最終契約に調印し、翌5日(月)に買収を発表した。1株205ドルの現金買収で、ボストンに本社を置く産業用ソフトウェア企業への買収プレミアム(上乗せ)は42.3%となる23。
最大100万ドルの7月分の買いが公の記録に載ったのは9月22日だ。米政府倫理局(OGE)が、トランプ氏が9月8日に署名した財務公開報告書を公開したためで、買収発表の13日前のことだった456。投資データ会社のQuiverQuantが10月8日にこの重なりを指摘し、Finboldは、売買と買収提案の関連を報じた唯一のメディアとなっている。編集部はOGEの報告書そのものを確認できておらず、PTCに関する記載はこの2社の集計に依拠している16。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年2月10日 | トランプ大統領の口座がPTC株を購入。3回のうち1回目 |
| 2026年3月12日 | 2回目のPTC株購入 |
| 2026年7月20日 | 3回目のPTC株購入。金額は最大100万ドル |
| 2026年9月8日 | トランプ氏が財務公開報告書に署名 |
| 2026年9月22日 | 米政府倫理局が報告書を公開し、7月の売買が公の記録に |
| 2026年10月4日 | シュナイダーエレクトリックが最終契約に調印 |
| 2026年10月5日 | 1株205ドルの買収を発表。PTC株は33.49%高の192.26ドルで終える |
| 2026年10月9日 | PTC株は194.45ドルで終える。提示価格を約5%下回る |
226億ドル、市場価格から42.3%の上乗せ
全額現金でのこの買収は、PTCの株式価値を約226億ドルと算定する。負債を含めると237億ドルになる37。PTC株は10月5日、寄り付き前の時間外取引で35.9%高を付け8、直前の終値144.03ドルから33.49%上げて192.26ドルで引けた17(Finboldの記事はこの日を「9月5日(月)」と誤記している1)。その支払いの担い手は、もう一方の当事者、シュナイダーエレクトリック自身の株主だった。最大170億ユーロの負債調達と最大60億ユーロの新株発行で賄うグループ史上最大の買収を受け、パリ市場で同社株は9%を超えて下落した3。
モデルはワシントンが触れた銘柄を買い続ける
ホワイトハウスは、銘柄の選定は大統領のものではないと説明する。口座は「認知された指数を自動的に複製する」という仕組みの「コンピューターによるモデルポートフォリオ」で運用されており、シュワブ1000などが含まれる。家族が売買を指示することもできないという4910。だが、報告書の中身は違う様相を示す。8月には、商業打ち上げの拡大を図る宇宙輸送政策の2日前に100万~500万ドルのスペースX+1.40% — スペースX, up 1.40 percent todayの社債を購入。8月21日には最大2500万ドルのメタ−0.41% — メタ, down 0.41 percent today株を買う一方、エヌビディア−0.47% — エヌビディア, down 0.47 percent todayとデル株を売却した910。7月の売買1156件と、8月の売買517件のうち125件は期限後に提出されており、ストック法(STOCK Act)違反となる11。
3回の購入、うち1回は含み損
Finboldによる9月22日付報告書の集計では、2026年に購入したPTCは最大615万ドル、売却は8万ドル以下にとどまる。7月の買いが2番目に大きい16。買収発表前の終値144.03ドルは、2月の購入価格を8.13%下回り、7月の購入価格を15.38%上回る水準だった。同集計では、発表当日の評価益は最大200万ドルに上る1。
約5%の開き、ワシントンでの1年
PTCの10月9日の終値は194.45ドルで、買収提案価格を約5%下回った1213。この約5%の開きが買っているのは、1年に及ぶ待ち時間だ。株主総会での承認、ハート・スコット・ロディノ(HSR)法に基づく独禁法上の待機期間、外国投資審査、PTC側が合意を破棄すれば7億ドルの違約金、そして完了は2027年第3四半期(7~9月)の見通し2。シュナイダーエレクトリックは別件のCognite買収でもなお規制当局の承認を待っており、合意が破談となって株価が144.03ドルへ戻れば、いま買いを入れた投資家の損失は約25%に達する7。米法律事務所のKahn Swick & Fotiは、1株205ドルという価格と買収手続きが同社の価値を過小評価していないか、すでに調査に乗り出している13。
PTC、シュナイダーの205ドル現金買収提案を約5%下回る
Data
| PTC株価 | |
|---|---|
| 10月2日終値 | $144.03 |
| 10月5日終値 | $192.26 |
| 10月9日終値 | $194.45 |
| 205ドル現金買収提案 | $205 |
弁明と、なお残る疑問
独立した運用だという弁明には一理ある。口座は裁量運用で、モデルはインデックス連動型。額として最大のPTCの買いは買収発表前に含み損になっており、これはインサイダーのパターンではない110。だが、トランプ氏は自身の財務公開報告書に自ら署名している11。近年の大統領は資産を処分するか、ブラインド・トラスト(盲目的信託)を利用してきた10。そして独禁法と外国投資の審査は、大統領自身の報告書がその口座を今回の取引の「買い」側に置いた政権の内側で行われる12。
残されているのは手続きだけ
残されているのは手続きだけだ。臨時株主総会があり、その後に審査が続く2。本質を語るのはサヤそのものであり、承認が一つ出るたびに縮み、つまずくたびに開く。報告書が示しているのは、買収プレミアム(上乗せ)が生まれる前から、大統領の口座は買いで入っていたということだ1。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



