ワークデイ、本社で142人削減へ 採用を自動化するエージェント販売の一方で
解雇の事前通知を義務づける米WARN法に基づく届け出が2度目となり、ワークデイの2026年の本社削減は計296人に達した。ベイエリア(サンフランシスコ湾岸)のIT企業の人員削減が62%減った四半期でのことだ。同じ週には、採用エージェントに対するガートナーの評価と、ジェフリーズによる目標株価の引き下げがあり、アナリストデーは5日後に迫っていた。
Vincent Jiang · 3 min read
本社で2度目の解雇届け出
米ワークデイ+2.05% — ワークデイ, up 2.05 percent todayはカリフォルニア州雇用開発局に、同州プレザントンの本社で働く従業員142人が11月30日に恒久的に職を失うと届け出た1。本社に関する2026年の届け出はこれで2度目だ。4月6日には154人が職を失っており、今年のプレザントンでの削減は計296人となる。これは2025年4月の617人減に上積みされる形だ1。
ワークデイ本社の削減、今年は小規模ながらも続く
Data
| 削減人数(プレザントン本社のWARN届け出) | |
|---|---|
| 2025年4月 | 617 jobs |
| 2026年4月 | 154 jobs |
| 2026年11月 | 142 jobs |
ワークデイ自身、届け出と削減の関係は明らかにしていない。ただ、通知の中身は同社が9月29日に公表した人員削減と符合する。全人員の約2.5%、おおよそ525人の削減で、大半は同社のソフトウェアを開発する製品・技術部門から出る23。2026年で全社規模の削減は2度目で、2月の約400人に続く。いずれの発表でも、AIを引き金とするとは明言していない2。
ベイエリアの削減は鈍る。ワークデイは鈍らず
州の届け出によると、ベイエリアのIT企業が7〜9月期に届け出た人員削減は3,043人で、4〜6月期の7,962人から62%減り、1〜3月期の3,029人とほぼ同水準だった1。今年の削減はすでに1万4000人を超え、2025年通年を38%上回る1。ただ、地域全体では削減の波は引きつつある。その流れに逆らう本社での追加削減は、市場の選択ではなくワークデイの選択だ。
ベイエリアITの人員削減、7〜9月期は急増した4〜6月期から62%減
Data
| 届け出ベースのベイエリアIT企業の人員削減数 | |
|---|---|
| 2026年1〜3月期 | 3,029 |
| 2026年4〜6月期 | 7,962 |
| 2026年7〜9月期 | 3,043 |
エージェントに賞、見通しは引き下げ
ガートナーは今週木曜日、人事領域のAIエージェントを対象に初めて公表したクアドラント(四象限型の評価チャート)で、ワークデイを「マーケットシェイパー(市場形成者)」に位置づけた。同社はこのエージェントが現場採用業務の95%を自動化できるとうたう4。一方、ジェフリーズは「保有」の投資判定を維持した上で目標株価を220ドルから210ドルに引き下げ、サブスクリプション収益の成長率が11%を超えるのを待つ構えだ57。
ワークデイ自身もすでに、成長鈍化が4年続いたのを受け、2028会計年度の自社目標を引き下げている。サブスクリプション収益の成長率は13〜14%から11%へ、営業利益率は35%から33%へとそれぞれ下方修正した5。
2028年に10%成長、薄れる経営の層
ジェフリーズは、2028年にはワークデイの成長率が10%まで低下し、バックオフィスソフト大手で最も緩くなると予想する。その根拠となる受注残の伸びは14%で、SAP+0.94% — SAP, up 0.94 percent todayの26%に見劣りする5。AI関連のリカーリング(経常)収益は約6億ドルで、全体の6%にとどまる5。売上収益の前年同期比伸び率は2023年後半の16.7%から、7月に終了した四半期には12.8%まで落ちた6。最高経営責任者(CEO)、最高収益責任者(CRO)、最高技術責任者(CTO)も8カ月以内にそろって退任した5。
売上成長率は18%から13%割れへ、ジェフリーズは28年に10%と予想
Data
| 売上収益の前年同期比伸び率 | |
|---|---|
| 23年7〜9月 | 16.7% |
| 23年10〜12月 | 16.7% |
| 24年1〜3月 | 18.2% |
| 24年4〜6月 | 16.7% |
| 24年7〜9月 | 15.8% |
| 24年10〜12月 | 15% |
| 25年1〜3月 | 12.6% |
| 25年4〜6月 | 12.6% |
| 25年7〜9月 | 12.6% |
| 25年10〜12月 | 14.5% |
| 26年1〜3月 | 13.5% |
| 26年4〜6月 | 12.8% |
ワークデイが10月5日に発表した自社調査によると、経営幹部の40%はAIによって既存の社員からより多くを引き出せると期待する一方、人員削減を予想するのは28%にとどまる7。ワークデイは、自社のエージェントが複雑な給与に関する問い合わせを1分足らずで解決できると説明する4。そのソフトを作る142人は今週、自分の仕事が11月30日で終わると知った1。
強気論と、そのほころび
再びワークデイを率いる共同創業者のアニール・ブスリ氏は、同社を置き換えようとする顧客にはいまだ会ったことがないと話す2。ワークデイによると、直近の四半期にはAIが新規契約額の4分の1超をけん引し、同社が構築したエージェントを稼働させる顧客は5500社を超える3。
バンク・オブ・アメリカのアナリスト、タル・リアニ氏は、リスクを端的に指摘した。ワークデイの課金は従業員数に連動しており、「AIはソリューションの価値をシート数から切り離す」3という。こうして陣営は定まった。今、代償を払うのは本社の社員だ。シートが料金を支えきれなくなれば、次は株主が払う。その反対側に立つのが、エージェントプラットフォームと、ワークデイの記録をコピーせずに読み取るジェミニエージェントを擁するグーグルだ8。料金設定をめぐる答えが迫られるのは、10月13日のワークデイのアナリストデー「ライジング(Rising)」だ35。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



