ゼベンベルゲン、nLIGHT株の保有を72.9%削減 内部者売却は7280万ドル――市場の目標株価は86.50ドル
ウォール街のコンセンサスによる目標株価86.50ドルは、直近の終値38.31ドルの2倍を超える水準にある。この間、nLIGHT株の内部者売却は12カ月続き、買いは一度もない。第3四半期の運用報告書の第1弾が描くのは、グロース系運用会社が足を引き揚げる姿だ。
Vincent Jiang · 3 min read
第3四半期の最初の開示は、グロース系運用会社による72.9%の撤退
ゼベンベルゲン・キャピタル・インベストメンツは、1987年に設立された米ワシントン州エドモンズの投資顧問会社で、高成長テクノロジー株の戦略を運用する。現在はヴァーチュス(Virtus)のETFの運用も担う。同社は第3四半期(7〜9月)にnLight株−1.31% — nLight株, down 1.31 percent today24万4974株を売却し、残った保有は9万1061株(約355万ドル)で、発行済み株式の0.16%に相当する134。この13Fが公表されたのは2026年10月8日で、この日、nLIGHT株は3.9%下落して38.31ドルで終えた12。現時点で確認できる第3四半期分の他の13Fでは小口の買い手2社が保有を積み増しており、売却に転じたのはゼベンベルゲンだけだ1。
内部者の売買は計7280万ドル、すべてが売却
nLIGHTの内部者は過去3カ月で61万6697株、2700万ドル相当を売却した。直近12カ月の売却額は7280万ドルに達し、買いの記録は1件も残っていない。時価総額22億1000万ドルの約3.3%に当たる規模だ12。ただし、2つの但し書きを記しておく。最高会計責任者(CAO)のジェームズ・ナイアス氏が2026年9月3日に売却した1,025株は、株式報酬の権利確定に伴う源泉徴収税の充当分だった。また、取締役のジェフリー・ムーア氏が同年9月15日に売却した4,452株は、あらかじめ設定した10b5-1プラン(計画売買)に基づく売買だった1。売買シグナルとして見るべきは合計だ。12カ月間売却だけが続き、買いは1件もない2。
市場の評価は86.50ドル、計上済み契約は4400万ドル
ノースコースト・リサーチ(Northcoast Research)は2026年10月7日、nLIGHT株に目標株価75ドルの「買い」評価を提示した。アナリスト12人の評価は平均で「モデレート・バイ(やや買い)」、コンセンサス目標株価は86.50ドルと、終値38.31ドルを大きく上回る1。その評価の拠り所は2026年7月9日に発表された統合レーザー兵器システム(JLWS)の受注だ。契約上限は最大6億2700万ドルで、このうち計上済みは4400万ドル。同契約は米国防総省がロッキード・マーティンと対で出した2件のうちの1件で、2件合わせた上限額は最大8億4700万ドルになる56。発表を受けて株価は約30%急騰し、過去12カ月の株価レンジは現在、28.05〜86.95ドルだ16。
その土台となる事業自体は確かに成長している。売上高は直近6四半期のうち5四半期で増加し、2025年第1四半期の5170万ドルから2026年第2四半期には過去最高の8260万ドルに拡大した。同期の1株当たり利益(EPS)は0.15ドルで、市場予想を1セント上回った17。航空宇宙・防衛向けの売上高は前年同期比68%増と急伸し、2026年第1四半期には5510万ドルに達した8。それでも、予想株価収益率(PER)は60.8倍に達するにもかかわらず、グルーフォーカス(GuruFocus)が試算する同社株のモデル価値は依然として15.79ドルで、同社を赤字でキャッシュフローもマイナスと評している2。
売上高は毎年過去最高を更新も、営業黒字化は8四半期果たせず
- 売上高
- 営業利益
Data
| 売上高 | 営業利益 | |
|---|---|---|
| 24年7〜9月 | $56.13M | -$11.8M |
| 24年10〜12月 | $47.38M | -$26.43M |
| 25年1〜3月 | $51.67M | -$9.61M |
| 25年4〜6月 | $61.74M | -$4.24M |
| 25年7〜9月 | $66.74M | -$7.3M |
| 25年10〜12月 | $81.19M | -$5.4M |
| 26年1〜3月 | $80.18M | -$0.72M |
| 26年4〜6月 | $82.59M | -$3.57M |
モデル価値15.79ドル、終値38.31ドル、目標86.50ドル――nLIGHT評価の対立が一目瞭然
- Estimate
Data
| Value | |
|---|---|
| グルーフォーカスのモデル価値 (estimate) | $15.79 |
| 終値(26年10月8日) | $38.31 |
| ノースコーストの目標株価 (estimate) | $75 |
| コンセンサス目標株価 (estimate) | $86.5 |
| 過去52週の高値 | $86.95 |
5億8300万ドルの行方を決めるのは第3四半期決算
対立する両陣営が売買の軸にする数字は同じだ。計上済みの4400万ドルの上に載る、未計上の契約上限5億8300万ドルである5。コンセンサス目標株価は、残るオプション(追加発注)が実際の受注に転化して初めて成り立つ。売りに回った側は、転化しない可能性をすでに価格へ織り込んだ2。直近3カ月の数字では、内部者が売却の際に得た平均単価は1株約44ドルで、ウォール街の見込む86.50ドルの半分程度にとどまる1。
こうした実績を踏まえると、打つ手は、未計上の契約上限にコンセンサスの計算どおりの代金を払うことではなく、第3四半期の開示までLASRを避けるか、戻り売りに回すことだ。今四半期はすでに弱めの見通しが出ている。シーキング・アルファ(Seeking Alpha)のニュースページは、第3四半期の売上高6300万〜7300万ドルという会社予想を伝えており、中国関連の供給遅延で1700万ドル相当の出荷がずれ込む6。帰趨を決めるのは2つの開示だ。第3四半期決算では、JLWSの受注への転化が受注残に数字として現れる必要がある。残りの13F(運用報告書)は、ゼベンベルゲンが一足先だったのか、孤立していたのかを示すだろう。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



