アリババ、タオバオで10月20日からAIトークン販売 Z.ai出店で取引160%増
アリババグループのECサイト、タオバオ(淘宝網)と天猫(ティエンマオ)は2026年10月20日、AIトークンを商品カテゴリーとして売り出す。Z.aiとMiniMaxの計算力を束ねた商品を並べる。米Metaが自社最大のオープンモデルに発売初日から価格を付け、米新興Reflection AIが完了タスク単位のコストを前面に出したモデルを投入したのは、その数日前のことだ。
Vincent Jiang · 4 min read
タオバオ、AIトークンを店頭に
アリババグループ−1.61% — アリババグループ, down 1.61 percent todayのECサイト、タオバオ(淘宝網)と天猫(ティエンマオ)は、年間最大の販促イベント「独身の日」の正式販売が始まる2026年10月20日(火)、AIトークンを商品カテゴリーとして売り出す。出店するブランド数は過去最多の100万に上る1。トークンは中国のAI開発企業Z.aiとMiniMaxの計算力を、学生や研究者、小規模チーム向けに束ねたセットだ。天猫では、アリババのAIモデル「Qwen」をあらかじめ組み込んだインテル−6.29% — インテル, down 6.29 percent todayとAMD−6.27% — AMD, down 6.27 percent todayのパソコンも販売する1。
天猫の劉博(リュウ・ハク)総裁は「独身の日」に向けた説明会で、2027年からAIが販売業者の社内業務に「全面的に入る」と述べた。先導役はアリババの企業向けAIアシスタント「Qwen Work」で、EC向け版のテストを今週始めた1。この取り組みは、両サイトでの1年間のAI展開が「期待を上回った」ことを受けたものだと、同氏は説明した1。
トークンはすでに店頭で売れている
天猫は9月上旬、専門コーナー「AI宇宙ステーション」を開設し、アリババクラウドや中国のAI開発企業Z.ai+0.88% — Z.ai, up 0.88 percent today、MiniMax、DeepSeekのサブスクリプションとトークンの追加チャージを販売してきた。Z.aiが店を出してから48時間以内に、タオバオと天猫を合わせたAIトークンとサブスクリプションの取引が160%超増加したと、天猫の広報担当者が明らかにした2。
供給側は急成長しながらも赤字だ。Z.aiの2026年上半期の収益は約1億4200万ドルと、約400%増えた。一方、純損失は約20億元に上る。MiniMaxも調整後純損失が2倍以上の2億9300万ドルに膨らんだ2。売り場に並ぶ開発企業は「プラットフォームが管理するトラフィックに一層依存するようになる」と、アナリストのポー・ジャオ(Poe Zhao)氏は警告した2。
中国のオープンモデルが利用を握る
米メディア「Rest of World」の報道によると、モデルの効率性で評価される中国のAI開発企業DeepSeekは、開発者のリクエストを複数のモデルに振り分ける「ルーティングサービス」Vercelが扱うトークンの17%を、2026年5月までに処理するようになった。かつては1%未満だった。ただ、開発者の支出のうちDeepSeekの手元に残るのは約1%にとどまる3。別のルーティングサービス「OpenRouter」では、公開されたファイルを誰でもダウンロードして自前のサーバーで動かせるオープンウェイトモデルが、9月の米国からのリクエストによるトークン量の60%を担い、その大半を中国のAI開発企業が供給した4。
買い手が選ぶのは価格だ。米ピンタレスト−3.65% — ピンタレスト, down 3.65 percent todayの最高経営責任者(CEO)は2025年11月、投資家に対し、ファインチューニングしたオープンモデルによって主要な独自モデル比でAIコストを90%下げられたと語った3。アリババグループはQwenを電子商取引(EC)の収益で賄っており、2026年1〜3月期の設備投資は182億ドルに達した。前年同期の115億ドルから58%増えた5。
アリババグループの設備投資、2会計年度で4倍超に
Data
| 設備投資 | |
|---|---|
| 2021年3月期 | $6.27 B |
| 2022年3月期 | $8.41 B |
| 2023年3月期 | $4.9 B |
| 2024年3月期 | $4.39 B |
| 2025年3月期 | $11.51 B |
| 2026年3月期 | $18.21 B |
米Meta、初日から値札付きで対抗
米Meta−4.28% — 米Meta, down 4.28 percent todayの答えは、登場した時点で値札が付いていた。2026年10月15日に公開した「Muse Spark Open」は8160億パラメーターのオープンウェイトモデルで、米国産では現時点で最も高性能だと同社は位置づける。提供事業者は初日から100万入力トークンあたり1.25ドル、100万出力トークンあたり4.25ドルで提供を始めた 34。その翌朝、設立2年で約47億ドルを調達し、エヌビディア−1.59% — エヌビディア, down 1.59 percent todayを出資者に擁する新興企業Reflection AI$2.1B — Reflection AI, private, latest valuation $2.1Bが「Beam」を公開した36。
「Beam」はパラメーターが計5010億個で、うち230億個がアクティブパラメーター。商用でのホスティングを誰にでも認めるライセンス「Apache 2.0」の下で提供される36。同日、米アマゾン−2.33% — 米アマゾン, down 2.33 percent todayはAWSのマネージドモデルカタログ「SageMaker JumpStart」に搭載した。Reflection AIはエヌビディア製GPU「GB300」1万500基を使い、1億回を超える強化学習のロールアウトで学習させた37。発表時の比較表にはアリババグループの「Qwen 3.8」の2バージョンが並ぶ。だが、コマンドラインエージェントの性能テスト「Terminal-Bench 2.1」では、中国勢が公表した結果はいずれも米国の2モデルを依然上回る348。
「Terminal-Bench 2.1」、中国オープンモデルが米国の新モデル2種を依然上回る
Data
| Terminal-Bench 2.1スコア | |
|---|---|
| DeepSeek V4.1 Flash | 90.6% |
| Moonshot Kimi K3 | 85% |
| Z.ai GLM 5.3 | 83.9% |
| アリババ Qwen 3.8(2.4T-A95B) | 82% |
| Reflection Beam | 80.1% |
| Meta Muse Spark Open | 76.4% |
完了タスク単位の値札はまだ誰も付けていない
Reflection AIが自社運営するホスティングサービスはベータ版で無料で、完了タスク単位のコストをドル建てで示す数字はない3。同社の計算コスト比較はプロンプトの読み込みコストを除いた推計で、製品責任者はDeepSeekや「Qwen」に「より優れたカーネルや融合カーネル」がある可能性を認めた3。一方、Metaのライセンスは「Built with Muse Spark Open」とのクレジット表記を義務付け、売上高2000万ドル超の企業がモデルをサービスとして再販する際には別途契約を求める48。
アリババの投資家にとって、10月20日以降の読みどころは、初日の天猫でのAIトークン売上高1と、10〜12月期決算で判明するクラウドとAIの収益だ。「Qwen Work」は2027年から販売業者の業務フローに入る1。無料モデルの利用が有料のトークン販売につながるのか――10月20日の開幕は、この問いに答え始める。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



