アロー・エレクトロニクス、年初来2倍高も来四半期の利益見通しは直近実績比8~11%減

アロー・エレクトロニクスは第2四半期、売上高99億9000万ドルで1株利益を市場予想より1ドル上回った。だが直後に示した来四半期の利益見通しは、出したばかりの数字に届かない。10月29日の決算は、株価を2倍に高めたのが事業の価値だったのか、部品サイクルだったのかを明らかにする。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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電子部品工場内のプリント基板の生産ライン
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アロー・エレクトロニクスが中間に立つ部品取引。サプライヤーが価格を決め、工場が代金を払い、商社がその差額を計上する。

アロー・エレクトロニクス+0.51% — アロー・エレクトロニクス, up 0.51 percent todayは半導体取引の中間の席に座る企業だ。サプライヤーが価格を決め、工場が代金を払い、間に入る半導体ディストリビューター(商社)がその差額を稼ぐ2。投資家はこの席のために高額の席料を払ってきた。株価は10月2日に史上最高値の238.02ドルをつけ 1、10月6日には242.01ドルで引けた。同社をカバーするアナリスト6人の目標株価平均233.25ドルを上回り、時価総額は123億ドルに達した2。その後は軟化に転じ、10月7日に3.5%安の232.00ドル、10月9日には228ドル近くまで値を下げた。それでも年初来では110.6%上昇している34。

1ドル上回った四半期

第2四半期の売上高は99億9000万ドルと、前年同期比31.8%増だった。市場予測は96億7000万ドルだった。調整後EPS(1株当たり利益)は5.45ドルで、市場コンセンサスの4.45ドルを1ドル上回った25。問われるのは上振れの大きさより、その中身だ。SEC(米証券取引委員会)提出資料によると6、当四半期の売上総利益率は11.3%、純利益率は2.7%。売上1ドル当たりの純利益は2.7セントにとどまり、アローの売上高は手数料付きの価格計と言っていい。

マイナス16%の四半期からプラス32%へ、次のガイダンスは横ばい

  • 売上高
  • Estimate
$6B$7B$8B$9B$10B$11B24年1Q24年3Q25年1Q25年3Q26年1Q26年3Q予$9.9B$9.6–10.2Bガイダンス中間値:これ以上の伸びなし
Data
売上高
23年4Q$7.85B
24年1Q$6.92B
24年2Q$6.89B
24年3Q$6.82B
24年4Q$7.28B
25年1Q$6.81B
25年2Q$7.58B
25年3Q$7.71B
25年4Q$8.75B
26年1Q$9.47B
26年2Q$9.99B
26年3Q予 (estimate)$9.9B ($9.6–10.2B)
アローのSEC提出資料に基づく四半期別売上高(単位は10億ドル)。破線の最終点は、2026年8月6日に会社が示した2026年第3四半期売上高ガイダンスの中間値。出所:SEC提出資料[6]、MarketBeat[5]。5,6

値上げはまず帳簿を膨らませる

物差しは今、外から押し上げられている。電源管理IC、ドライバーIC、マイコン(マイクロコントローラー)のサプライヤー各社は、2027年初めにかけて5%から二桁台の値上げ第2弾を検討している。背景は、1月から成熟ノードで3~10%上昇するファウンドリーコストだ。顧客は値上げを見越して発注を前倒ししているが、サプライヤー自身もこの回復は幅広い需要ではないと話す7。サプライチェーン系メディアの報道では、AMD−2.05% — AMD, down 2.05 percent todayがチャネルパートナーに第4四半期の10%値上げを通知したと伝えられたが、AMDはこれを確認していない8。10月10日に報じられたオンセミ−2.28% — オンセミ, down 2.28 percent todayの値上げと30週間のリードタイムは、確認が取れなかった。アローの名に結び付く需要ストーリーはAIインフラだ9。だが、ディストリビューターが真っ先に帳簿に計上するのは、値上げ(再価格設定)の分である。

自社見通し、急伸を疑う

第3四半期について会社は、調整後EPS(1株当たり利益)4.83~5.03ドルを見通すガイダンスを示した。直近に達成した水準を8~11%下回る内容で、売上高は96億~102億ドル、中間値では横ばいだ5。弱気派にも裏付けはある。232.00ドルの株価に対するフェアバリュー(適正価値)は163.16ドル、直近12カ月実績のPER(株価収益率)は14.8倍で過去5年の中央値9.8倍を上回り、経営陣らインサイダーは過去12カ月で1400万ドルの純売却だ3。強気派は、予想PER9.7倍と成長評価10点満点中8点で対抗する3。

10月29日、物差しを読む

決算は10月29日の米国市場引け後に発表される5。注目すべき数字は前四半期比の売上高だ。値上げ分をすでに帳簿に計上した上で四半期が横ばいなら、株価の倍増は事業ではなく部品サイクルを値付けしていた、ということになる。リードタイムが延びれば、ディストリビューターは品薄による利益をそっくり計上する。元に戻れば、そのカネを送り返す番だ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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