フィグマ、ChatGPTのサイドバーに「出店」 AI収入は月903ドルの超ヘビー課金層頼み

米アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が、消費者カードの決済額に基づくAIアプリの収益ランキングを初めて公表した。月間収益でフィグマは15位。収入を担うのは月903ドルを支払う超ヘビー課金層で、課金者の中央値は25ドル。課金者の13%しか2つ目のAIツールに金を払わないなか、フィグマはChatGPTの中に「販売棚」を買ったばかりだ。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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「テッククランチ・ディスラプト2022」のステージで講演するフィグマのディラン・フィールド創業者兼最高経営責任者(CEO)
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2022年の「テッククランチ・ディスラプト」に登壇したフィグマのディラン・フィールド創業者兼最高経営責任者(CEO)

初めて「支出額」の付いたランキング

米アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の第7回「トップ100」(2026年10月5日発表)は、YipitDataのパネルで観測した米消費者のカード支出額を基にAI製品を順位付けした初の版だ1。フィグマは観測ベースの月間消費者収益で15位、ウェブトラフィックでも上位15位に入る。ただし、ウェブ、モバイル、支出の3つのリストすべてに登場する7社には含まれていない12。キャンバ(Canva)とNotionはその7社に入る1。

カネの流れはべき乗則、フィグマはすそ野にいる

パネルは全数調査ではなく標本だが、結果は際立つ。上位1%の課金者の支出は8月時点で月平均903ドルと、18カ月間で80%増えた。課金者の支出額の中央値は25ドルだった1。上位1%が観測された消費者向けAI支出全体に占める割合は19.5%で、下位半分の支出者の合計(16.6%)を上回る1。

その階層より下では、普及は薄い。1つのAI製品に課金している人が2つ目にも課金している割合は13%にすぎない。8月時点でChatGPT、ジェミニ(Gemini)、クロード(Claude)の有料版のいずれかを契約していたのは、対象となる米消費者の4.5%だった。1年前の2.1%からは増えている1。ヘビー課金層はクリエイティブ系ツールに支出が偏っており、フィグマはその中に名を挙げられている1。中央値の払い手は観光客であり、903ドルの払い手こそが商売だ。

AI課金者の上位1%は下位半分の合計を上回る

0%20%40%60%80%上位1%の課金者19.5%下位50%の課金者16.6%中間の49%63.9%
Data
Value
上位1%の課金者19.5%
下位50%の課金者16.6%
中間の49%63.9%
2026年8月の米消費者カードによるAI支出の構成比。YipitDataのパネルをa16zが公表したもの。パネル上の支出額であり、企業の売上高ではない。中央の棒は100%からの残りとして算出した。1

対抗策は「よその玄関」から入る

フィグマは自社のサイトだけではこのすそ野を広げられない。そこで、ユーザーがすでにいる場所のスペースを借りる。ChatGPTではプラグインがサイドバーを占有できるようになり、キャンバ、フィグマ、アドビが最初にスペースを確保した一団に加わったと報じられている3。アドビの「CX Enterprise Coworker」も同じ画面に身を置く。オープンAIの「マーケットプレース」のローンチパートナーとして参加しており、この仕組みは企業がオープンAIへの既存支出をパートナー製品のライセンスに充てられるようにするものだ。早期導入は2500社を超える4。

「家主」の問題は仮定の話ではない。アントロピックが「クロード・デザイン(Claude Design)」の提供を始めると、フィグマ株は7%下落した2。この「棚」が株価を押し上げたこともある。2025年10月、サム・アルトマンが開発者向けイベント「デブデイ(DevDay)」でChatGPT上でフィグマの実演を行った日、株価は7%急騰し、7月の上場以来で最大の上げ幅を記録した5。

フィグマの四半期売上収益、2024年初頭から倍以上に

$0.1B$0.2B$0.3B$0.4B24年4~6月期24年10~12月期25年4~6月期25年10~12月期26年4~6月期クロード・デザインが4月に提供開始
Data
売上収益
24年1~3月期$0.16B
24年4~6月期$0.18B
24年7~9月期$0.2B
24年10~12月期$0.22B
25年1~3月期$0.23B
25年4~6月期$0.25B
25年7~9月期$0.27B
25年10~12月期$0.3B
26年1~3月期$0.33B
26年4~6月期$0.37B
四半期別の売上収益(単位:10億ドル、暦年ベースの四半期)。SEC(米証券取引委員会)提出書類による開示値で、2026年10月6日時点の取得分。注記の日付はa16zの提供開始時系列に基づく。1,10

役員4人、価格は1つ、売却者なし

10月5日提出のフォーム4(Form 4)によれば、最高収益責任者(CRO)、最高財務責任者(CFO)、最高法務責任者、最高会計責任者(CAO)の4役員はいずれも、10月1日に1株21.02ドルでA種株式の留保を受けていた。取引コードは「F」で、RSU(制限付き株式ユニット)の納税分の株式留保であり、市場での売却ではない6789。これらの取引は計2万6391株、総額約55万5000ドルに上る。4人が直接保有する株式は依然として計約420万株だ6789。

次に注目すべき数値は、パネルの課金者数とフィグマの第3四半期決算だ。6月期の売上収益は前年同期比48%増となった10。残る問いは、月903ドルの超ヘビー課金層が数を増やすのか、それとも一つのチャット画面が財布を丸ごと握り続けるのかだ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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