米労働省、マイクロソフトやアドビ、コグニザントをグリーンカード制度から締め出す インフォシスは一時6年ぶり安値
米労働省はマイクロソフト、アドビ、ITサービス大手6社を、グリーンカード(永住権)につながる永久労働認証(PERM)プログラムから一斉に締め出した。ビザに「値段」がついた1年の中で、最も大きな一撃となる措置だ。インフォシス株は一時6年ぶり安値をつけた後に反発した。この凍結が労働力アービトラージモデルを壊すのか、単に仕事をオフショアへ押しやるだけなのか、市場の結論はまだ出ていない。
Vincent Jiang · 3 min read
パイプラインの凍結と勲章、同じ一日
米労働省は2026年10月8日、マイクロソフト+2.33% — マイクロソフト, up 2.33 percent today、アドビ+0.46% — アドビ, up 0.46 percent today、コグニザント−1.68% — コグニザント, down 1.68 percent today、インフォシス、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)、ウィプロ、HCL、ケープジェミニの8社について、H-1Bビザで採用した人材をグリーンカードのスポンサーにつなげる永久労働認証プログラムへの参加を停止した123。新規の申請は受け付けられず、審査中の申請も処理されない。終了時期は示されていない12。その数時間後、同じホワイトハウスのサミットで、トランプ大統領はマイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)に国家技術・イノベーション賞を授与した12。
今回の措置の背後には、バンス副大統領が率いるホワイトハウスの詐欺対策タスクフォースがある5。同副大統領は、マイクロソフトほどこの制度を悪用してきた企業はないと述べ、試算を並べてみせた。昨年は米国で6000人を解雇しながら、H-1Bビザ6300件、グリーンカード約3000件を取得した。「解雇1人当たり、外国人の年季奉公人1.5人」になるという124。これに対しマイクロソフトは、直近会計年度のH-1B申請約6000件のうち80%が、すでに同社に雇用されている人材の更新か身分変更だったと反論した2。
バンス副大統領の計算:マイクロソフトの解雇1人にビザ1.5件
Data
| Value | |
|---|---|
| 解雇された米国従業員(2025年) | 6,000 |
| 取得したH-1Bビザ | 6,300 |
| 取得したグリーンカード | 3,000 |
ビザに値段がついた1年
今回の凍結は、ビザに「値段」を付け続けたこの12か月で最も大きな一撃だ。2026年のH-1B抽選は賃金ベースに切り替わった5。2025年9月に大統領布告で課された10万ドルの手数料は、6月に連邦裁判所が無効としたが、それでも政権は延長した。8月25日には恒久的な10万3265ドルの申請手数料案が続いた56。
9月18日付の大統領令14431号は、労働省、国土安全保障省、国務省の3省に対し、H-1Bビザ申請の審査に際し、雇用主が最近実施した、または計画している米国内での解雇を考慮するよう指示した7。凍結の数日前には、国土安全保障省がOPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)プログラムを利用する留学生1人当たり7万ドルの賦課金を提案していた2。見出しを飾らない動きもある。移民弁護士らによると、H-1Bの更新や移管の申請が米国市民権・移民サービス局(USCIS)で足止めされている。始まりはコグニザントで、インフォシスとマイクロソフトへと広がっている5。
ベルトコンベヤーに値札がついた
キース・ソンダーリング労働長官は、凍結対象の規模を数字で示した。2009年以降、この8社は外国人労働者300万人近くの受け入れを申請し、23万件超のH-1Bビザ承認と10万件超の労働認証を取得してきた48。ビザが先、永住権が後――このベルトコンベヤーこそ、インドから供給されるITサービスの原価基盤だ。この1年、レバーはことごとく値段を引き上げてきた。だが、その値段を決める席にバンガロールの分はない。2026年のH-1B申請で最多の3万5426件を提出したアマゾン+3.31% — アマゾン, up 3.31 percent todayが、このリストに名を連ねていない8。
ワシントンがパイプラインに値段を付けた:1人当たり7万~10万3265ドル
- Estimate
Data
| Value | |
|---|---|
| 大統領布告のH-1B手数料(無効判定後も延長) | $100,000 |
| 国土安全保障省のH-1B手数料案 (estimate) | $103,265 |
| OPTの留学生1人当たり賦課金案 (estimate) | $70,000 |
一つの見出し、二つの値段
相場は自問自答した。インフォシスは発表を受けて6年ぶり安値圏で推移。同社とウィプロの米国預託証券(ADR)は一時4%下落したが、インフォシスは1.1%高で引けた910。金曜日にはNifty IT指数が3.3%上昇し、TCSは5.4%急伸した。TCSの決算でAI関連業務が売上高の10%超と判明したことと、オープンAI$1.18T — オープンAI, private, latest valuation $1.18Tの売上高開示が業界の「AIに仕事を奪われる」懸念を和らげたことが支えとなった1011。
TCSは、人材戦略にも顧客案件にも実質的な影響は及ばないとの見方を示した11。SBI証券は今回の停止措置について、業務を収益率の高いオフショア側へ移す圧力がかかるため、長期的には中立~プラスと評価した。業界団体NASSCOMも、ビザ依存度はすでに低下傾向にあったと指摘する1011。
決算が証明すべきこと
ただし書きも公式に指摘されている。今回の発表は終了期日を定めず、子会社の扱いも保留したままで、当局の指摘は法的に確定した事実認定ではない3。日程の決まった検証材料は二つある。一つは停止対象各社の今後の四半期決算で、需要の指標ではなくコストモデルのストレステストとして読まれる。もう一つは、10万ドル級の手数料をめぐる訴訟が続く中で迎える次回のH-1Bビザ年間枠募集シーズンだ56。
弱気シナリオには反証の条件がある。10万ドルの手数料が法廷で最終的に無効となり、10万3265ドルの申請手数料案も実現しなければ、このモデルの一人当たりコストはゼロに近づき、構造的な価値毀損の見方も道連れに崩れる56。業界はこの週に入る時点で、AIに仕事を奪われる懸念により30~35%下落していた10。賃金がかつての収益率の物語だったなら、ビザが新しい物語だ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



