ワーナー買収に敗れたネットフリックス、「売り手」を得る パラマウント・スカイダンスは800億ドル超の負債を抱える
パラマウントによるワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収がこの日、完了した。HBO、DC、『ロード・オブ・ザ・リング』が、800億ドル超の負債を抱える一枚の貸借対照表に載る。2月にネットフリックスを退けた相手は契約上、映画の公開を続ける義務を負い、経営トップは他のプラットフォームへのライセンス供与を続ける考えを示している。
Vincent Jiang · 3 min read
ネットフリックスが敗れた買収合戦、9.70ドルで決着
デビッド・エリソン氏によるワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収が火曜日に完了し、ネットフリックスがすでに署名まで済ませていた買収合戦に幕が下りた。統合後の会社パラマウント・スカイダンスはニューヨーク証券取引所で「SKYD」の銘柄コードで取引を始め12、初値は9.70ドル前後と、パラマウント・スカイダンスの52週高値の半分ほどの水準だった。株式の裏側では、会社が800億ドルを超える負債を抱えている1。ワーナーの映画・テレビスタジオと配信事業をめぐり先に契約を結んだのはネットフリックスで、パラマウントが2月に買収を勝ち取ったのは、ワーナーがネットフリックスに支払うはずだった違約金(ブレークアップフィー)を肩代わりしたことも一因だ2。
負債の下には、1株12ドルで発行した470億ドルの新株主資本が据わる。うち240億ドルはサウジアラビア、カタール、アブダビの政府系ファンドの出資で、会社の半分近くが外国勢の手に渡る1。ウォール街はこの債務負担を懸念しており、パラマウント・スカイダンスは技術、調達、マーケティング、不動産の各部門で3年間に60億ドルのコストを削減すると約束した1。
ワーナー買収の勝者、発足時からネットフリックスの全事業より大きい
- 年間売上高
- Estimate
Data
| 年間売上高 | |
|---|---|
| ディズニー(2025年度) | $94.4B |
| スカイダンス(見込み) (estimate) | $70B |
| ネットフリックス(2025年度) | $45.2B |
コスト削減の矛先は脚本ではなく経費
だが、和解は逆方向に働く。2026年9月21日、12州の独占禁止法訴訟を打ち切るため、パラマウント・スカイダンスは米国内の制作支出を年間少なくとも3億ドル増やすこと、最初の2年間で30本、その後の3年間で32本の映画を劇場公開することに同意した。このうち1本でも公開を逃せば1本につき3000万ドルが科され、最悪の場合はミラマックスの強制売却もあり得る3。さらに、いかなる配信も45日間の劇場公開期間(シアトリカル・ウィンドウ)の後とすることを約束した4。10月6日での買収完了により、1四半期につき推定6億5000万ドルと積み上がるペナルティーを回避した3。
宝庫は開いたまま、ただし金次第
エリソン氏は「HBOはHBOのままだ」と述べ、自社コンテンツを他のプラットフォームにもライセンスで提供する方針に信念を示す。その実際の相手はネットフリックスだ。加入者数3億2500万人超のネットフリックスは、HBOマックスとパラマウント・プラスを合わせた2億人強を依然、上回っている4。パラマウントとネットフリックスは、9月にスカイダンス・アニメーションのアウトプット契約を打ち切った後も、両社のライセンス関係は続くと説明する。2作品が同サービスで配信を終えた後は、このラインナップも劇場公開に回る5。800億ドルの負債を抱えたライバルは、何になろうと売り手だ。
ネットフリックスの対抗策は「制作の数学」
ネットフリックスは3月、ベン・アフレック氏のInterPositiveを現金5億8700万ドルで買収した。この額は同社自身の四半期報告書(フォーム10-Q)で明らかにした。今年は約300作品が生成AIを使い、テッド・サランドス氏はそのシーンを「コストは半分、スピードは2倍」と評価する6。同社は2026年の売上高を510億~514億ドルと見込む7。カネがどちらに流れるかは既に見えている。SKYD株は新生の貸借対照表を9.70ドルと値付けし、NFLXはエンゲージメント(視聴時間)への懸念から1年前の水準を41.6%下回る18。次の判明は10月20日で、ネットフリックスが大引け後に第3四半期決算を発表する8。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



